PS5の冷却設計は欠陥か?ネットで白熱する議論
人気ゲーム機PlayStation 5(PS5)の冷却設計をめぐり、ネット上で議論が白熱しています。一部のユーザーからは「物理法則に逆らっている」との声も上がるなど、その独特な構造が注目を集めています。
独特なエアフロー
PS5は、本体上部から空気を吸い込み、背面下部から排出するエアフローを採用しています。しかし、暖かい空気は上昇する性質があるため、多くの電子機器は下から吸気し、上から排気するのが一般的です。そのため、PS5の設計では、排出した熱い空気を再び吸い込んでしまうのではないかと、冷却効率を疑問視する声が上がっています。
液体金属漏れの懸念
さらに、GPUの熱をヒートシンクに伝えるために採用されている液体金属が、縦置きにすることで重力によって漏れ出し、故障の原因になるのではないかという懸念も指摘されています。実際に、背面にあるUSBポートが熱で溶けてしまったという報告も上がっています。
デザインと機能性の両立の難しさ
もちろん、これらの指摘に対しては、「排気は勢いよく後方へ排出されるため問題ない」「置き方が悪いだけ」といった反論もあります。しかし、デザインを優先した結果、冷却という基本的な性能に無理が生じているのではないかという疑念が、多くのユーザーの間で議論の的となっています。
PS5の独特なエアフロー設計は、重い電源ユニットを本体下部に配置し、安定性を確保するという目的があったのかもしれません。デザインの美しさと、高性能ハードを安定して冷却するという機能性の両立は、非常に難しい課題です。
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