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【悲報】AIコーディングツール、開発速度を19%も低下させる研究結果!経験豊富な開発者ほど「生産性の幻想」に騙される

 

AIコーディングツールの登場は、ソフトウェア開発に革命をもたらすと期待されてきました。GitHub Copilotを筆頭に、MicrosoftやGoogleといった巨大テック企業がAI開発支援ツールを投入し、生産性の飛躍的向上を約束。プログラマーは退屈な定型作業から解放され、より創造的な仕事に集中できる、コードは瞬時に生成され、バグは自動的に修正される、そんな輝かしい未来がすぐそこまで来ているかのように思われていました。

しかし、2025年7月に発表された研究結果は、この楽観的なシナリオに冷や水を浴びせるものでした。AIの能力評価を専門とする非営利研究機関MET(モデル・エバリューエーション&スレッドリサーチ)が実施した厳密な調査によると、経験豊富な開発者が最新のAIツールを使用した場合、作業完了までの時間が19%も増加したというのです。この結果は業界に衝撃を与えました。

METはOpenAIの元研究者ベス・バーンズによって設立された信頼性の高い研究機関であり、医学分野で新薬の効果を検証する際に使われるランダム化比較対象試験(RCD)という最も信頼性の高い手法を採用し、AIツールの実際の効果を科学的に検証しました。

研究の参加者は平均5年の貢献実績を持つ16人の経験豊富なオープンソース開発者で、彼らが日常的に開発に携わるプロジェクトは、GitHubで平均2万3000個以上のスターを獲得し、コード数は110万を超える大規模なものでした。実験では、バグ修正や機能追加など、開発者が実際に取り組む予定だった246個の現実的なタスクを用意し、AIを使用できるグループと使用しないグループに完全にランダムに振り分けられました。

実験開始前、開発者たちはAIツールを使うことで作業時間が平均24%短縮されると予測していましたが、実験結果は予想を完全に裏切るものでした。AIを使用したグループは使用しなかったグループと比較して、タスク完了までに平均19%も多くの時間を要したのです。生産性が向上するどころか大幅に低下していたにもかかわらず、実験終了後の開発者たちは「AIのおかげで作業時間が20%短縮された」と自信を持って回答しました。この約40%もの認識の乖離は、研究者たちが「生産性の幻想」と名付けた現象でした。

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