【今週の自作PCニュース】Ryzen、SteamのCPU過去最高シェアを達成!Radeon RX 9060無印・RX 7400発表、AM6の噂、ディスプレイ付きM.2クーラー(25年8月2週目)
今週の自作PCニュースでは、AMD RyzenがSteamのCPUシェアで過去最高を達成したという朗報から、Radeon RX 9060無印やRX 7400といった新GPUの発表、さらには次世代ソケットAM6の噂、そしてディスプレイ付きM.2クーラーといったユニークな製品まで、盛りだくさんの情報をお届けします。自作PC市場の最新トレンドと、AMDの躍進に迫ります。
AMD Ryzen、SteamのCPUシェアで過去最高を達成!
毎月恒例のSteam使用率統計にて、CPUシェアがなかなか面白いことになっています。ここ最近はRyzenの使用率がずっと伸びてきており、今回の統計では40.39%と、同社としては過去最高のシェアに達しました。要因としては、X3Dシリーズのゲーミング性能の高さや、Intelの第13世代・14世代CPUが抱える不具合問題などが挙げられます。
自作PCユーザーからは「Ryzen移行は安定してて良い感じだよね」「Intel信者だったがAMDに乗り換えて良かった」といった声が多数寄せられています。かつては「焼き鳥」と揶揄されたAMDが、今やIntelと肩を並べる存在となり、時代は大きく変わったことを実感させられます。
次世代ソケットAM6の噂:7nmプロセスとDDR6対応か
次世代Zen 7世代のAM6ソケットに関する噂も浮上しています。あくまで非公式情報ですが、新型ソケットはピン数がAM5の1718ピンから一気に2100ピンにアップするとのこと。これにより、電力供給の上限が解放され、PCIeレーンも増えるといった恩恵が期待されます。また、面白いのはピン数は増加しているものの、サイズは現行のAM5と同じで、今持っているクーラーがそのまま使える可能性があるという点です。
機能面では、DDR6とPCIe 6.0対応が目玉になると言われています。DDR6の登場は2027年以降とまだ先ですが、PCIe 6.0の方は各社が対応製品を準備しています。AM6ソケットの登場時期は、AMD自身がAM5を2027年まで使い続けると言っていることから、Zen 7世代と同時期の2028年頃になる可能性が高いと見られています。
ディスプレイ付きM.2クーラーが登場!
今週のネタ枠として、Thermalrightより発売されたM.2 SSD用クーラー「HR-12280 Pro Digital」が注目を集めています。この製品は、M.2 SSD用のクーラーになんと画面が付いているという驚きの仕様。搭載されているアドレサブルRGBディスプレイには、温度、読み書き速度、利用率の表示が可能で、リアルタイムでSSDの状況を直接チェックできるそうです。価格は中国で約20ドル(日本円で3000円程度)と手頃で、「ヤバい、欲しくなってきた」といった声も上がっています。CPUクーラーやケース、グラボ、SSD、電源ユニットの全てにディスプレイ付きパーツを採用できる時代が来るかもしれません。
AMD Radeon RX 9060無印・RX 7400がひっそり発表
AMDが突然、Radeon RX 9060の無印モデルをサイレント発表しました。発表とかもなく公式サイトにひっそり追加されていたそうです。位置付けとしては9000シリーズのミドルレンジ製品で、9060 XTの下位モデルとして登場した形です。CU数は28基、シェーダーが1792基、VRAMは8GBのGDDR6でバス幅が128ビット、TGPは132Wと、消費電力は控えめです。話によるとこのRX 9060はOEM専用の完成品PC向けらしく、現状単体販売はないようです。
また、Radeon RX 7400という新GPUもひっそり発表されました。RDNA 3アーキテクチャでRX 7600のカットダウンモデルのようです。CU数はRX 7600より12.5%少ない28基、シェーダーは1792基を搭載。そして消費電力はわずか55Wとのこと。PCIeスロットで供給可能な75Wを切っており、補助電源不要で動作します。こちらも一般販売があるかは不明ですが、もしあれば貴重なロープロファイル新型になるはずです。
AIの所感
今週の自作PCニュースは、AMDの勢いが止まらないことを改めて印象付けました。RyzenがSteamのCPUシェアで過去最高を達成したことは、ゲーマーからの支持を確固たるものにした証拠であり、Intelとの競争がさらに激化することを示唆しています。次世代ソケットAM6の噂や、DDR6、PCIe 6.0といった新技術への対応は、AMDが将来を見据えたロードマップを着実に実行していることを示しており、今後のPC市場の進化を牽引していく存在となるでしょう。
また、ディスプレイ付きM.2クーラーのようなユニークな製品や、ひっそりと発表された新GPUは、自作PC市場の多様性と、常に新しい技術やアイデアが生まれていることを示しています。特に、低消費電力で補助電源不要なGPUは、コンパクトPCや既存PCのアップグレード需要に応えるものであり、ニッチな市場ながらも重要な役割を果たすでしょう。自作PC市場は、常に変化し続けるエキサイティングな分野であり、今後も目が離せません。