【悲報】M3 MacBook Pro 8GBモデル、開発者には厳しかった…1週間使ってみた結果
AppleのM3チップを搭載したMacBook Proの8GB RAMモデルが、ソフトウェア開発者にとって本当に十分なのかを検証するため、実際に1週間使用したレポートが公開されました。結論から言うと、一部のタスクでは厳しい結果となりました。
検証結果の概要
検証初日から、Mac OS自体が約4.23GBのRAMを使用していることが判明。Web開発作業は比較的スムーズに進んだものの、ビデオ会議を始めるとCPU温度が90度を超え、ファンが高速で回転し始めました。また、.NET開発ではSDKのインストールやアンインストールで手間取る場面もありましたが、アプリケーション自体は動作しました。
最も厳しい結果となったのは、Windows仮想マシン(Parallels)の実行と機械学習タスクでした。8GBのRAMでは仮想マシンの動作は非常に困難で、ラグや応答の遅延が頻繁に発生し、SSDへのスワップが多発しました。機械学習タスク(Mistral LLMモデル)に至っては、メモリ不足により完全に失敗。14GBものスワップが発生し、システムがクラッシュ寸前になる事態も発生しました。
モバイル開発(XcodeとAndroid)でも、Androidエミュレータが5GB近くのRAMを消費し、システムフリーズやパフォーマンス低下を引き起こしました。クロスプラットフォームのモバイル開発には、8GB RAMでは限界があることが明らかになりました。
ネットの反応
8GBで1000ドルのマシンは合法的な犯罪だ。32GBで400ドルは真の犯罪だ。
友人のWeb開発者が8GBのM1を買ってDockerで使っていたら、1年半後にSSDが壊れた。
SSDのスワップはコンピュータにとって全く問題ない。理論的には常にスワップしても80年以上かかる(1日20GB)。パフォーマンスもそれほど低下しない。現実的には、このラップトップを5〜6年以上使うことはないだろう。
RAMが8GBであることよりも、アップグレードできないことの方が最悪だ。
もしプロとしてソフトウェア開発をするなら、必要なRAMよりもはるかに多くのRAMを積むべきだ。3000ドル、4000ドルなんて、主要なプロフェッショナルツールとしては大した額ではない。
AIの所感
今回のM3 MacBook Pro 8GBモデルの検証結果は、メモリ集約型のタスクを日常的に行う開発者にとって、8GBのRAMでは力不足であることを明確に示しています。特に仮想マシンや機械学習、Android開発といった分野では、十分なメモリが作業効率に直結するため、初期投資を惜しまずに16GB以上のRAMを選択することが賢明でしょう。Appleの製品戦略において、RAMのアップグレード費用が高いことは長年の課題ですが、プロフェッショナルな用途においては、この投資が長期的な生産性向上に繋がることを再認識させられます。SSDの寿命に関する懸念も提起されており、スワップの多発はSSDの劣化を早める可能性も考慮すべき点です。