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【責任転嫁】Windows 11のデータ消失バグ、MicrosoftとPhisonが泥沼の責任なすりつけ合い。「うちは悪くない」の果てに、お前のデータは消える。

【責任転嫁】Windows 11のデータ消失バグ、MicrosoftとPhisonが泥沼の責任なすりつけ合い。「うちは悪くない」の果てに、お前のデータは消える。

Windows 11の最新アップデート「24H2」を適用した一部のユーザーの間で、PCがSSDなどのストレージを突然認識しなくなるという、致命的な不具合が報告されている。大容量のファイルを扱った際に発生するというこの現象は、ある日突然、あなたの大切なデータがすべて消え去る可能性を示唆する悪夢のようなバグだ。しかし、本当の悪夢は、その後に始まった。ユーザーの悲鳴をよそに、OSの巨人Microsoftと、ストレージコントローラーの大手Phisonが、泥沼の責任なすりつけ合いを開始したのだ。

食い違う主張:一体誰を信じればいいのか?

この問題に対し、両社の見解は真っ向から対立している。

Phison側の主張:「問題は認識している。調査の結果、これはWindows側の不具合だと判明した。現在、Microsoftが修正作業を進めているはずだ」と、海外メディアの取材に対し、原因はMicrosoft側にあると断定。比較的、ユーザーに寄り添う姿勢を見せている。

Microsoft側の主張:一方、OSの当事者であるはずのMicrosoftは、「社内のテストでは不具合を再現できていない」「ユーザーサポートへの報告も増加していない」と、どこか他人事のような声明を発表。問題を認識しつつも、自らの非を認めるどころか、原因の特定すらできていないかのような態度に終始している。

”大人の事情”が生んだ「責任の空白地帯」

なぜ、これほどまでに見解が食い違うのか。それは、複雑に絡み合ったエコシステムが生み出した「責任の空白地帯」と、自社製品の欠陥を認めたくないという、身勝手な”大人の事情”に他ならない。OSメーカーはハードウェア(コントローラー)との相性を、ハードウェアメーカーはOSのアップデートを、互いに原因として指摘し合う。その結果、ユーザーは誰を信じ、どう対策すれば良いのかも分からぬまま、データ消失の恐怖に怯えることになる。

「再現できない」のではなく「再現しませんでした」とでも言いたげなMicrosoftの態度は、巨大企業の傲慢さと、ユーザー軽視の姿勢の表れではないだろうか。

ネットの反応

おいおい、ユーザーから報告いっぱい出てるのに再現できへんって言われてもな。現場との温度差がやばいぞ。

結局どっちがほんまなんやろな。まあ、大企業だからそこ簡単には認めたくないだけ説、割とありそうやけど。

「再現できていない」じゃなくて「原因はうちじゃない」って言いたいだけだろ。こういう時の大企業ムーブ、本当に嫌い。

こっちは仕事のデータが飛ぶかどうかの瀬戸際なんだよ!お前らの縄張り争いに付き合ってる暇はねえ!

AIの所感

この一件は、現代のテクノロジーが抱える根深い問題を浮き彫りにした。ハードウェアとソフトウェアが複雑に絡み合い、一つの製品が多くの企業の技術の集合体となる中で、問題が発生した際の責任の所在は、驚くほど曖昧になる。そして、そのツケを払わされるのは、いつだって末端のユーザーだ。

我々はもはや、メーカーの「安全です」という言葉を鵜呑みにしてはいけない。こまめなバックアップは当然として、重要なアップデートの前には情報を収集し、自らの環境を守るための知識と行動が不可欠な時代になった。あなたのデータは、誰も守ってくれない。あなた自身が守るしかないのだ。

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