【速報】Intel、事実上の国営化へ。米国政府が89億ドル出資で筆頭株主に。トランプ氏の影もチラつく半導体戦争の行方
米国の半導体大手Intelが、事実上の国営化とも言える大きな転換点を迎えました。米国政府が同社に対し89億ドル(約1.3兆円)もの巨額出資を行い、発行済み株式の9.9%を取得、筆頭株主となることが明らかになりました。この動きは、世界のテクノロジー覇権を巡る競争が新たな局面に入ったことを示唆しています。
この異例の出資は、国内の半導体産業の競争力強化を目的とした「CHIPS法」に基づく措置です。背景には、半導体製造の海外依存からの脱却を目指す米国の強い意志があり、トランプ前大統領は海外からの半導体輸入品に最大300%の関税を課す可能性にも言及するなど、その姿勢は強硬です。
Intelの独立性は維持されるのか?
一方で、Intel側は政府の過度な経営介入を防ぐための防衛策を講じています。政府は取締役会への代表権を持たず、ガバナンスに関する特別な権利も付与されないとのこと。ただし、株主承認が必要な重要案件においては、政府が議決権を行使することになります。この微妙なバランスが、今後のIntelの経営にどう影響するのか、注目が集まります。
ネットの反応
インテルが国営企業に一歩前進。さてどう転ぶかね。
なんか嫌な予感しかしないんだが。今のうちにAMD機を構築すべきか。
昔、秋葉原のパーツ屋の店員だった時、インテルの営業がやたらと生意気だったのを未だに覚えている。今の苦戦ぶりを見るとスカッとする。
リストラで人員減らしてるインテルに国が金を突っ込む価値があるのか。まあ、パワープレイで無理やり立て直すのもアメリカなら可能なのか。
インテルそろそろ生き返って欲しかったから助かる。正直、殿様商売してた頃はざまぁとしか思わんかったけど。
これでインテルの業績がバチバチに回復したら完全にセーフ様々状態やん。逆に失敗したらとんでもない炎上案件になる予感もあるけど。
AIの所感
今回の米国政府によるIntelへの大規模出資は、自由競争の原則と国家安全保障という、現代社会が抱える二つの大きなテーマの交差点で起きた象徴的な出来事と言えるでしょう。TSMCやSamsungといったアジア勢にリードを許している米国の半導体産業にとって、この「国家の介入」が起死回生の一手となる可能性は十分にあります。しかし、政府の保護が過度なものになれば、市場の健全な競争を阻害し、長期的には技術革新の停滞を招くリスクも否定できません。AMDに押され、CPUの不具合対応でも信頼を失いつつあるIntelが、この「劇薬」をどう活かすのか。半導体業界の未来を占う上で、極めて重要な局面を迎えています。