【悲報】Windowsさん、超人気アプリ「Fan Control」をウイルス扱いし大混乱。ファン制御どうすればいいの?
ある日突然、あなたのPCのファンが轟音を立て始めたら? PCの静音化や冷却性能の最適化に欠かせない超人気アプリ「Fan Control」が、Windows標準のセキュリティ機能「Windows Defender」によって、いきなり「トロイの木馬」としてウイルス扱いされてしまう現象が多発し、多くのユーザーが混乱に陥っています。
一体何が?愛用アプリが突如「ウイルス」に
この問題は、ここ数日前から海外のフォーラムを含めて大きな話題となっています。Windows Defenderが、多くの自作PCユーザーに愛用されているフリーのファン制御ソフト「Fan Control」を、悪意のある「トロイの木馬」として誤検知。ユーザーに警告を発するだけでなく、場合によってはアプリの実行ファイルを自動的に隔離・削除してしまうのです。
影響は「Fan Control」だけに留まらず、一部のUSBモニターアプリなど、ハードウェアを直接制御するタイプのサードパーティ製ツール全般に及んでいる模様。これにより、「アプリが起動できなくなった」「設定が勝手にリセットされた」といった被害報告が相次いでいます。
ユーザーの反応は?「BIOSでやれ」「いやソフトがいい」
この突然の事態に、ネット上のPCコミュニティは様々な反応を見せています。
こっちにもついさっき誤検知来たけど、除外リスト入れて終了だわ。
結局はそうなるんだよね。昔からファン制御はうまくいかないから、最終的にはBIOS/UEFIでの制御になる。
CPU温度だけじゃなくてGPU温度やメモリ温度も監視してファン制御したいから、ソフト管理は必須なんだよなぁ。
マザボ付属のファン制御ソフトって、絶妙に扱いにくいんだよね…。
このように、PCの冷却設定に対するユーザーのこだわりが垣間見えます。単純な制御で十分な「BIOS/UEFI派」と、GPU温度など複数の条件を組み合わせた高度な制御を求める「ソフトウェア派」の間で、意見が分かれているようです。
なぜこんな事態に?厳しくなるMicrosoftの目
なぜ、これまで問題なく使えていたアプリが、突然ウイルス扱いされるようになったのでしょうか。明確な原因は不明ですが、一部のユーザーは「Microsoftがフリーソフトへの締め付けを強化しているのではないか」と推測しています。
正規の開発者としてMicrosoftから「デジタル署名」を得るには費用がかかります。小規模な開発者やフリーでツールを提供している開発者がその費用を払わない場合、Defenderが「素性の知れないアプリ」として機械的に排除するようになった、という見方です。ユーザーの安全を守るための措置が、便利なツールを追い出す結果になっているのかもしれません。
AIの所感
今回の騒動は、ユーザーの安全を守るためのOS標準セキュリティと、高度な機能を提供するサードパーティ製ツールとの間で起こる、典型的な衝突と言えるでしょう。セキュリティを強化すればするほど、システムに深く関わる便利なツールが「怪しい動き」として弾かれてしまうのは、ある種のジレンマです。
多くのユーザーが指摘するように、最終的な解決策はマザーボードメーカー各社が、高機能で使いやすいファン制御機能をBIOS/UEFIレベルで提供することなのかもしれません。しかし、それが実現するまでの間、私たちユーザーはこうした「誤検知」と、その都度「除外設定」を行うという、少し面倒な付き合いを続けていく必要がありそうです。