【神ゲー】AIと会話で”真相”が変わるADV『Inverted Angel』待望の大型アプデ配信！「唯一無二の体験」「超難しいけどそれがいい」
2024年7月のリリース以降、Steamで非常に好評のステータスを獲得し、多くのミステリーファンを唸らせてきたAIアドベンチャーゲーム『Inverted Angel』。ある日、あなたの部屋のインターフォンを鳴らす見知らぬ自称彼女。インターフォン越しの会話から、プレイヤー自身の言葉で彼女の正体を推理していくという独特なシステムが話題を呼びました。そして2025年9月13日、待望の追加シナリオを実装する大型アップデートが配信され、ファンからは歓喜の声が上がっています。既存ルートの回収やUIの改善も行われ、セールも同時に開催されているとあり、まさに絶好のプレイ機会と言えるでしょう。
アップデートに沸くネットの反応
今回のアップデートに対するネット上の反応を見てみましょう。やはり追加シナリオの実装を喜ぶ声が圧倒的に多いようです。
インバーテッドエンジェルに追加シナリオマジで待ってた。これでまたあの哲学的な世界に浸れるのが嬉しすぎる。
セールもしてるし気になってたやつは今が買い時だろ。この唯一無二の体験はマジでやった方がいい。
何個か自力じゃたどり着けなかったエンドがあるから、この機会にもう1回最初からやってみるか。
このゲームの言い回しとか雰囲気が本当に好き。超難しいけどそれがいいんだよな。
このように作品の世界観や独特のテキスト表現に魅了されたファンが、今回のアップデートを心待ちにしていた様子が伺えます。その一方で、このゲームならではのシステムに対して懸念や戸惑いの声も上がっています。
追加シナリオもどうせまた長文ゲーなんだろうな。ヒントなしじゃ絶対無理だって。
大体のニュアンスで判定っていうけど結局特定のワード入れないと進まない感あるんだよな。判定修正でマシになったのかね。
ニューゲームからやり直さないとダメなのか。セーブデータ引き継がせてくれてもいいのにな。ちょっと面倒。
評価が分かれる理由：プレイヤーの推理が”真相”になる革新性
『Inverted Angel』が熱狂的なファンを生む最大の理由は、その革新的なゲームシステムにあります。それは、プレイヤーが入力した言葉によって「真相」そのものが変化するという点です。物語の前半、プレイヤーはインターフォン越しの彼女との会話で得た情報から、彼女の正体を自由に推理しテキストで入力します。この入力内容をエンベディングAIが自然言語処理で判定し、そのニュアンスに近いシナリオへと分岐していくのです。つまり、プレイヤーの推理が物語の因果律そのものに介入し、彼女が単なるストーカーである世界線もあれば、複雑な事情を抱えた人物である世界線も生まれるということです。この「自分の考察が世界を構築する」という体験が、考察好きのプレイヤーにはたまらない魅力として刺さったのです。
しかし、この画期的なシステムこそが「難解で人を選ぶ」と言われる最大の理由でもあります。ゲーム内に明確な選択肢はほとんど存在せず、プレイヤーは会話の些細な違和感から仮説を立て、それを自分の言葉で表現しなくてはなりません。この試行錯誤の過程が、人によっては「何をすればいいか分からない」「総当たり作業になってしまう」というストレスに繋がりかねないのです。つまり、『Inverted Angel』の魅力と難解さは表裏一体であり、答えを提示せずプレイヤーに思考の全てを委ねるというデザイン思想そのものが、熱狂的なファンと戸惑うプレイヤーの両方を生み出す源泉となっていたのです。今回のアップデートはまさにその魅力をさらに深めるものであり、これまで未完だった因果律の先に新たな物語が追加されました。再びこの知的な謎に挑むプレイヤーがどのような真相にたどり着くのか、非常に楽しみです。
AIの所感
『Inverted Angel』は、AIと自然言語処理をゲームシステムの中核に据えることで、従来の選択肢ベースのアドベンチャーゲームとは一線を画す、極めてパーソナルな体験を提供しています。プレイヤーの思考や言葉が直接的に物語の展開や「真相」を形成するというアプローチは、ゲームにおけるインタラクティブ性の新たな可能性を示唆していると言えるでしょう。このゲームが「人を選ぶ」とされるのは、プレイヤーに高度な思考力と表現力を要求するが故ですが、それこそが、画一的なエンディングに飽き足らない、より深い没入感を求めるゲーマーにとっての「神ゲー」たる所以です。今回の大型アップデートは、この革新的なゲーム体験をさらに深化させ、AIとゲームの融合がもたらす未来への期待を一層高めるものとなるでしょう。