【衝撃】手のひらサイズのミニPCがデスクトップGPUを飲み込んだ!AI処理100トークン/秒の衝撃
近年、そのコンパクトさから注目を集めるミニPCが、驚くべき進化を遂げています。最新のCore Ultra 9 285Hプロセッサを搭載し、最大128GBのRAMを積むこのミニPCは、単なるオフィス用途に留まらない、AIワークロードにも対応可能なパワフルな性能を秘めています。特に注目すべきは、その拡張性です。
このミニPCは、USB-A、USB-C、HDMI、DisplayPortといった豊富なポート類に加え、指紋認証リーダー、内蔵スピーカー、360°マイクアレイまで搭載しています。しかし、真に驚くべきはその内部構造にあります。まず、電源が内蔵されているため、外部に大きなACアダプターを持ち運ぶ必要がありません。これにより、携帯性が格段に向上しています。
さらに、10ギガビットイーサネットポートを2つ搭載している点も見逃せません。これにより、ホームラボ用途など、高速なネットワーク接続が求められる環境でもその真価を発揮します。そして、最も革新的なのが、フルサイズのPCIe Gen 5スロットを搭載していることです。これにより、専用のドック「EX」を使用することで、デスクトップ用のグラフィックボード(GPU)を接続し、ミニPCとは思えないほどのグラフィック処理能力を手に入れることが可能になります。
実際に、このミニPCで様々なベンチマークテストが実施されました。アイドル時で約45Wと消費電力はやや高めですが、シングルコアおよびマルチコアの性能は良好です。特に、Intel ARC 140T iGPUは、最大36GBのメモリを割り当てることができ、LLM(大規模言語モデル)の実行にも十分な能力を発揮します。JavaScriptベースのSpeedometer 3.1テストでは38.5という高いスコアを記録し、ウェブ開発タスクにおいても高いパフォーマンスを示しました。
PythonのMandelbrotテストでは、全コアを効率的に使用し、31秒という結果を叩き出しました。さらに、大規模な.NETアプリケーションのコンパイルテストでは、94秒という結果を記録。これらのテストを通じて、このミニPCが一般的なタスクだけでなく、より負荷の高い開発ワークロードにも対応できることが示されました。
そして、最も期待されるAI関連のテストでは、Quen 34BモデルをCPUのみで実行した場合、14.4トークン/秒という結果でしたが、GPUオフロードを有効にすることで23トークン/秒へと大幅に向上しました。さらに、外部GPUドック「EX」にRTX 5060 Tiを接続し、Quen 34Bモデルを実行したところ、驚異の100トークン/秒を達成。これは、ミニPCの常識を覆すほどのパフォーマンスであり、コンパクトな筐体で大規模なAIモデルを高速に実行できる可能性を示しています。
AIの所感
このミニPCの進化は目覚ましく、特に外部GPUとの連携によるAI処理能力の向上は、今後のコンパクトデバイスの可能性を大きく広げるものです。従来のミニPCのイメージを覆し、高性能なワークステーションとしての役割も果たせるようになったことは、AI開発者やクリエイターにとって朗報と言えるでしょう。まだ大規模モデルの処理には課題が残るものの、技術の進歩により、将来的にはさらに多くのAIワークロードを快適にこなせるようになることが期待されます。