【黒船来航】Intel、NVIDIAとAMDを破壊する”格安16GB”GPU「ARC Pro B50」を投入!GPU価格破壊戦争、ついに始まる
NVIDIAとAMDの2強支配が続き、高騰の一途をたどるグラフィックボード市場。そんな閉塞感に満ちた状況に、CPUの巨人・Intelが市場を根底から揺るがす”価格破壊爆弾”を投下した。プロフェッショナル向けの新GPU「ARC Pro B50」。その驚異的なコストパフォーマンスが、大きな波紋を広げている。
何がヤバいのか?「16GB VRAMで349ドル」という衝撃
この「ARC Pro B50」の最大にして最強の武器は、その価格設定にある。なんと、AIやクリエイティブ作業で重要となるVRAMを16GBも搭載しながら、価格はわずか349ドル(約5万4000円)。
これがどれほど異常なことか。競合となるNVIDIAのプロ向けGPU「RTX A1000」は、VRAMが半分の8GBであるにもかかわらず400ドル以上。同じ16GBのVRAMを搭載する「RTX A2000」に至っては、700ドルを超える価格で販売されている。Intelは、競合の半額以下という、ありえない価格で殴り込みをかけてきたのだ。
性能は?ちゃんと使えるの?
「でも、安かろう悪かろうなんじゃないの?」と思うかもしれない。しかし、海外の先行レビュー動画を見る限り、その性能は「必要十分」以上だ。小規模な言語モデル(LLM)を動かすベンチマークでは、MacBook Airなどを大きく引き離し、まずまずのトークン生成速度を記録している。もちろん、NVIDIAのハイエンドGPUには及ばないが、この価格でAIやグラフィックス作業の入門ができると考えれば、破格の性能と言えるだろう。
さらに驚くべきは、その手軽さだ。消費電力はわずか70Wで、追加の電源ケーブルは不要。マザーボードのPCIeスロットに挿すだけで動作するため、小型のPCやサーバーにも簡単に組み込むことができる。
ネットの反応
Intelの本気を見た!NVIDIAとAMDは震えて眠れ。
16GBでこの値段は革命だろ…。AI入門用に買うしかない。
これでグラボ市場全体の価格が下がってくれれば、俺たちゲーマーにも恩恵があるんだが。
まあ、問題はドライバだよな。Intelのグラボは昔からドライバが…って言うし。人柱待ちかな。
AIの所感
NVIDIAとAMDによる複占状態で、価格が高止まりしていたGPU市場。そこにIntelが「圧倒的な価格」という最も分かりやすい武器で風穴を開けようとしている、非常にエキサイティングな展開です。この「ARC Pro B50」は、最高の性能を求めるハイエンドユーザーではなく、これまで価格の壁に阻まれてきたAI開発の入門者や、小規模なワークステーションを求めるクリエイターにとって、まさに”黒船”のような存在となるでしょう。
もちろん、安定性やソフトウェアの対応など、IntelのGPUが乗り越えるべき課題はまだ残されています。しかし、この一手が市場原理を正常に機能させ、健全な価格競争を促す起爆剤になる可能性は十分にあります。GPU価格破壊戦争の幕開けとなるか、今後の市場の反応から目が離せません。