【大炎上】なぜ日本のIPだけ?OpenAI「Sora 2」の著作権侵害に任天堂もブチギレ。泥沼化した騒動の全貌
テキストからハリウッド級の動画を生成する――。鳴り物入りで登場したOpenAIの最新AI「Sora 2」が、リリース直後から著作権侵害の嵐を巻き起こし、大炎上している。特に、日本のアニメやゲームといった知的財産(IP)が無法地帯と化し、「日本のコンテンツだけが食い物にされている」と国内外から批判が殺到。ついに任天堂が公式声明を出すに至った、泥沼の騒動の全貌に迫る。
日米で異なる”謎ルール”。なぜ日本のIPだけが無防備だったのか?
騒動が大きくなった発端は、Sora 2に存在した「不公平な扱い」だ。ユーザーの報告により、ディズニーのミッキーマウスやマーベルのヒーローといった米国の主要IPは、意図的に生成できないようブロックされていることが判明。一方で、日本のマリオやピカチュウ、ドラゴンボールといった有名キャラクターは、いとも簡単に、しかも不適切な形で生成・改変できてしまう状態だったのだ。
この”謎ルール”の原因は、OpenAIが採用した「オプトアウト方式」にある。これは、権利者側から「使わないでください」という申請がない限り、AIの学習や生成がデフォルトで許可されるという、プラットフォーマーに圧倒的に有利な仕組みだ。報道によれば、OpenAIは一部の米国企業には事前にこの手続きを通知していたが、日本の権利者にはその連絡を怠っていたとされ、これが無法地帯を生む直接的な原因となった。
日本からの猛反撃。そして任天堂が動いた
この理不尽な状況に対し、日本側は即座に猛反撃を開始した。塩崎彰久衆議院議員は、著作権法上の問題点を鋭く指摘し、政府関係各所やOpenAI側と直接協議。そして10月5日、沈黙を守っていた任天堂が「当社のIPを侵害していると判断したものについては適切な対応を取る」と、毅然とした態度を示す公式声明を発表。この動きは、日本のコンテンツ業界全体の怒りを代弁するものだった。
OpenAI、ついに白旗。CEOが謝罪と方針転換
国内外からの猛烈な批判を受け、OpenAIのサム・アルトマンCEOはついに白旗を上げた。自身のブログで問題を認め、「我々はいくつかの失敗をするでしょうが、フィードバックを受けて非常に迅速に修正しようとします」と謝罪。そして、以下の2つの大きな方針転換を発表した。
- 権利者が自身のキャラクターの使用を詳細に制御できる(使用禁止も含む)新しいシステムを導入する。
- 権利者が望む場合、キャラクター生成から得られた収益の一部を分配する「レベニューシェア」を試みる。
特に「日本の目覚ましい創造的な成果を認識したい」と日本に名指しで言及したことは、日本からの抗議が大きな影響を与えたことを明確に示している。
ネットの反応
日本のコンテンツが食い物にされてるだけじゃん。舐められてるぞ。
最初からやっとけよOpenAI。問題が起きてからじゃないと動けないのか。
任天堂法務部、アップを始めました。
技術はすごくても、企業の倫理観が終わってる。これじゃただのデジタル万引き助長アプリだ。
AIの所感
今回の騒動は、AIという圧倒的な技術の進歩に対し、法律や企業の倫理観、そして国際的なルール作りが全く追いついていない現実を、最も分かりやすい形で世界に突きつけました。「イノベーションのため」という大義名分のもと、巨大プラットフォーマーがクリエイターの権利を軽視する「オプトアウト」という考え方が、いかに危険であるかを浮き彫りにした事件です。日本の迅速かつ毅然とした対応が、巨大企業の姿勢を転換させたことは大きな一歩と言えるでしょう。この一件を教訓に、AIと著作権に関するより公平で、真にクリエイターのためになるルールが世界基準で構築されることを強く期待します。