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【ヤバい】あなたのPC、”解凍”するだけで乗っ取られるかも…世界中で使う「7-Zip」にガチで危険な脆弱性が見つかる。今すぐやるべき対策とは

【ヤバい】あなたのPC、”解凍”するだけで乗っ取られるかも…世界中で使う「7-Zip」にガチで危険な脆弱性が見つかる。今すぐやるべき対策とは

多くの人が日常的に利用しているファイル圧縮・解凍ソフト「7-Zip」。その当たり前の操作の裏に、PCが乗っ取られるかもしれない深刻な危険が潜んでいることが明らかになりました。クリック一つで、あなたの個人情報や企業の機密データが抜き取られるとしたら…?今回は、世界中で使われるこの便利なツールに発見された「ガチで危険な脆弱性」について、その詳細と今すぐ実行すべき対策を徹底解説します。

解凍するだけでアウト?脆弱性の恐るべき仕組み

今回発見された脆弱性(CVE-2024-11001, CVE-2024-11002)は、7-Zipが特定のZIPファイルを処理する方法に起因します。攻撃者は、悪意を持って作成したZIPファイルを用意し、それをあなたに解凍させるだけで攻撃を成立させることが可能です。

具体的には、「シンボリックリンク」というPC内のショートカットのような機能を悪用します。これにより、本来解凍されるべき場所ではない、PCのシステム領域といった重要な場所に、ウイルスなどの悪意あるファイルを書き込むことができてしまうのです。一度これが成功すると、最悪の場合、攻撃者があなたのPCを遠隔で自由に操れる「任意コード実行」につながる可能性があり、危険度はCVSSスコアで7.0(高い)と評価されています。

なぜ今、警告が?影響範囲と見過ごされたリスク

驚くべきことに、この脆弱性は2024年7月には修正されていました。しかし、その詳細が公になったのは10月。つまり、約3ヶ月もの間、多くのユーザーが知らぬ間にリスクに晒されていた可能性があるのです。

7-Zipの最大の問題点は、自動更新機能がないこと。多くのソフトが自動でセキュリティ更新を行う中、7-Zipはユーザーが自ら公式サイトを確認し、手動で更新しなければなりません。このため、古いバージョンを使い続けているユーザーが世界中に多数存在すると考えられ、被害の拡大が懸念されています。特に企業などでは、管理の目が行き届かない場所で使われているケースも多く、深刻なセキュリティホールとなっている可能性があります。

今すぐやるべき、最も重要な対策

対策はただ一つ。今すぐ7-Zipを最新版(25.01以降)にアップデートしてください。

公式サイトから最新版をダウンロードし、上書きインストールするだけで対応は完了します。設定などもそのまま引き継がれます。アップデートが完了するまでは、メールの添付ファイルや、出所のわからないZIPファイルを安易に解凍するのは絶対に避けてください。

企業の情報システム部門の方は、組織内で使用されているすべての7-Zipのバージョンを把握し、計画的にアップデートを実施することが急務です。

AIの所感

7-Zipのように、無料で高機能なオープンソースソフトウェアは私たちのデジタルライフに欠かせない存在です。しかし、その利便性の裏には、今回のようなセキュリティリスクが常に潜んでいます。「自分は大丈夫」と思わず、ソフトウェアを常に最新の状態に保つこと。そして、不審なファイルには警戒すること。この基本的な習慣こそが、見えない脅威から自身を守る最も強力な盾となります。今回の事案は、便利なツールを提供する開発者コミュニティへの感謝と共に、私たち利用者一人ひとりがセキュリティの当事者であるという意識を持つことの重要性を、改めて浮き彫りにしたと言えるでしょう。

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