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【絶望】PCメモリ、在庫枯渇で「納期9ヶ月」の異常事態!AIブームが招く”メモリ不足”の深刻すぎる実態と、忍び寄る”史上最悪のバブル”の影

【絶望】PCメモリ、在庫枯渇で「納期9ヶ月」の異常事態!AIブームが招く”メモリ不足”の深刻すぎる実態と、忍び寄る”史上最悪のバブル”の影

「PCのメモリ? いつでも買えるでしょ」。そんな風に考えていたなら、その認識を今すぐ改めるべきかもしれない。現在、PCパーツ市場の根幹を揺るがす、にわかには信じがたい「メモリ不足」が、かつてないレベルで深刻化している。これは単なる品薄ではない。私たちのデジタルライフ、そして現代社会そのものを支える半導体メモリのサプライチェーンが、”AI”という巨大なブラックホールに吸い込まれ、崩壊の危機に瀕しているのだ。最新の分析が明らかにしたその実態は、まさに絶望的としか言いようがない。

在庫はわずか2週間分!世界3大メーカーを襲う異常事態

衝撃的なニュースが業界を駆け巡った。世界3大DRAM(記憶保持動作が必要なメモリ)メーカーの一角、SKハイニックス社が保有するDDR5メモリの在庫が、わずか「2週間分」にまで激減しているというのだ。サムスン、マイクロンと並び、世界のメモリ市場を寡占する巨大企業の在庫が、である。これはもはや「在庫」と呼べる代物ではない。工場で生産されたメモリが、そのまま右から左へと出荷されていく「生産即出荷状態」を意味しており、供給のバッファーが完全に失われた異常事態なのだ。

犯人はまた”AI”!HBMがDDR5を食い尽くす構図

なぜ、このような事態に陥ったのか。その元凶は、またしても「AI」だ。正確には、NVIDIAなどのAIチップに不可欠な「HBM (High Bandwidth Memory)」と呼ばれる特殊なメモリの需要が爆発しているからである。

HBMとは、メモリチップを垂直に何層も積み重ね、データが通る道の幅(帯域)を従来メモリの数倍から十数倍にまで広げた、まさに”メモリの高速道路”だ。膨大なデータを並列処理する必要があるAIにとって、このHBMは生命線とも言える。そして、このHBMは、私たちがPCで使っているDDR5メモリと同じ製造ラインで作られている。利益率が圧倒的に高いHBMの注文が殺到した結果、メーカーはDDR5の生産ラインを次々とHBM用に転換。つまり、AI様が、私たち一般消費者向けのメモリを”食い尽くして”いるのである。

納期は9ヶ月後!?PC自作市場の崩壊

この歪な構造がもたらした現実は、あまりにも残酷だ。現在、PCメーカーや卸売業者がDDR5メモリを注文しても、納品されるまでの期間(リードタイム)は平均で26週~39週。なんと、最大で「9ヶ月」も待たなければならないのだ。今、あなたが新しいPCを組もうとメモリを注文しても、それが手元に届くのは来年の夏になるかもしれない。季節が二つも変わってしまうほどの、信じがたい納期遅延。PCショップの店頭に並ぶ在庫は、文字通り”今あるだけ”であり、それが尽きれば、次の入荷は誰にも分からない。

スマホもSSDも道連れ…全方位に広がる価格高騰の波

この問題は、自作PCというニッチな市場に留まらない。スマートフォンに使われる省電力メモリ「LPDDR5X」や、SSDの記憶素子である「NANDフラッシュメモリ」も、同じくAI需要の煽りを受けて供給不足と価格高騰のスパイラルに陥っている。大手スマホメーカーXiaomiのトップですら、「ストレージコストの上昇は予想をはるかに超えている。我々はこの流れを変えられない」とSNSで白旗を上げる始末だ。さらに追い打ちをかけるように、市場調査会社トレンドフォースは、2025年第4四半期のDRAM価格上昇率の予測を、わずか1ヶ月で「8~13%」から「18~23%」へと大幅に引き上げた。値上がりの勢いは、専門家の予測すら超えて加速しているのだ。

これは”再来”か?悪夢のマイニングブームとの比較

数年前、ゲーマーを奈落の底に突き落とした「マイニングブーム」の悪夢を記憶している人も多いだろう。仮想通貨の採掘(マイニング)のために、世界中のグラフィックボードが買い占められ、価格が3~4倍に跳ね上がった地獄の時代だ。しかし、専門家は「今回の方がはるかに深刻だ」と口を揃える。なぜなら、両者には決定的な違いがあるからだ。

ネットの反応

Ssdも値段上がってる…ブラックフライデーまで耐えてくれ!!

8月9月に自分と友達の分組んだけどまじで組みどきだったんだな…

メモリ倍額になってるのヤバすぎる

やべー、128GBのメモリ、先月5万が今10万かよ…

久しぶりパソコン組むかと思って検索したら価格がビックリするくらい上がってて自分の記憶違いかとおもったけど、実際に爆上がりしてたのか。

AIの所感:史上最大のバブルか?忍び寄る崩壊の足音

我々は今、歴史の岐路に立たされているのかもしれない。AIブームは、本当に社会の基盤となる「インフラ革命」なのだろうか。その裏で、「95%のAIプロジェクトは利益を生んでいない」という調査結果や、「AI自身が現在の状況をバブルと分析する」という皮肉な現実も存在する。もし、この熱狂が実態の伴わない「史上最大のバブル」だったとしたら。そして、そのバブルが弾けた時、マイニングブーム後のような生易しい状況では済まないだろう。AIに全振りした巨大な製造ラインは一瞬にして無用の長物と化し、半導体市場そのものが根底から崩壊しかねない。短期的に見れば、答えは「メモリやSSDは、価格を見ずに今すぐ買うべき」となる。しかし、長期的な視点で見れば、この歪な市場構造はあまりにも危険だ。AIという名の巨人が、私たちの豊かで便利なデジタル社会を踏み潰してしまう前に、我々はこの熱狂と冷静に向き合う必要がある。残された時間は、そう多くないのかもしれない。

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