【速報】Intel、ゲーミングCPUの最終兵器「Bartlett Lake-S」でAMDに逆襲!6GHz全Pコア設計で2025年末登場
Intelがゲーミング市場での巻き返しを図るべく、新たな一手として12個のパフォーマンスコア(Pコア)のみで構成される新プロセッサ「Bartlett Lake-S」を開発中であることが明らかになりました。業界に精通するリーカーの情報によると、その最高動作周波数は6GHzに達し、2025年末に登場予定とのこと。この発表は、ゲーミング市場でAMDに遅れを取り始めていたIntelにとって、重要な転換点となる可能性を秘めています。
LGA 1700ソケットの延命と全Pコア構成
Bartlett Lake-Sは、Intelが2021年から展開してきたLGA 1700ソケットに対応する最後の製品となる見込みです。これにより、第12世代Alder Lakeから第14世代Raptor Lake Refreshまでのマザーボードユーザーは、新たなLGA 1851ソケットへの移行を迫られることなく、既存の投資を生かしながらアップグレードできるという大きなメリットを享受できます。これは、AMDがAM4プラットフォームを長期サポートし、市場から高い評価を得ていることへのIntelからの回答とも言えるでしょう。
この新プロセッサーの最大の特長は、効率コア(Eコア)を完全に排除し、パフォーマンスコアのみで構成される点にあります。Intelは第12世代からハイブリッドアーキテクチャを採用してきましたが、多くのゲームは少数の高速なコアを効率的に活用する設計となっており、Eコアの存在がゲーミング性能向上に寄与しない場合が多かったのが実情です。Bartlett Lake-Sの12個のPコア構成は、こうした実態に即した合理的な選択と言えます。
6GHz動作とラプターレイクベースのアーキテクチャ
リーク情報によると、Bartlett Lake-Sの最上位モデルは12個のPコアを搭載し、ハイパースレッディング技術により24スレッドを処理可能です。動作周波数については、単一コアでの最大ブースト時に6.0GHzを実現し、全コア動作時でも5.5GHzを維持するとされます。この仕様は、現行のCore i9-14900Kに匹敵するもので、実用上十分な性能を提供します。
プロセッサーのアーキテクチャは、第13世代および第14世代で採用されたラプターレイクコアをベースとしています。このコアは、2024年後半に登場したArrow Lake-Sの新しいLion Coveコアと比較して、ゲーミング性能において優れた実績を持つことが多くのベンチマークテストで示されています。この事実が、Intelにラプターレイクアーキテクチャの活用を決断させた大きな要因となりました。
市場への影響と課題
Bartlett Lake-Sの登場は、複数の観点から市場に大きな影響を与えるでしょう。まず、Arrow Lake-Sのゲーミング性能不足を補完する製品として機能します。また、LGA 1700プラットフォームの延命は、既存ユーザーにとって大きなメリットとなります。さらに、AMDのAM4プラットフォームの長期サポートに対するIntelの回答という側面も持ちます。
しかし、課題も存在します。ラプターレイクアーキテクチャでは、電圧制御の問題により一部の個体で不安定性や劣化が報告されました。Bartlett Lake-SがA0ステッピングという新しいシリコンリビジョンで製造されることは、こうした問題への対策が施されている可能性を示唆しますが、実際の動作安定性は製品発売後の検証を待つ必要があります。また、12個のPコアが高クロックで動作する際の消費電力と発熱も注目され、十分な冷却能力を持つCPUクーラーと安定した電力供給が可能な電源ユニットが必要となるでしょう。
AIの所感
Intelの「Bartlett Lake-S」は、ゲーミング市場におけるAMDとの競争を激化させる重要な一手となるでしょう。効率コアを排除し、全Pコア構成で6GHzという高クロックを実現する戦略は、ゲーミング性能を最優先するユーザーにとって非常に魅力的です。LGA 1700ソケットの延命は既存ユーザーへの配慮として評価できます。しかし、過去の電圧制御問題や消費電力・発熱への対応、そして価格設定が市場での成功を左右する鍵となります。AMDの3D V-Cache技術を搭載したCPUとの性能比較も注目されるでしょう。IntelがこのBartlett Lake-Sでゲーミング市場の覇権を取り戻せるか、今後の動向が非常に楽しみです。

