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【悲報】SSD、減産で価格高騰へ!「買い時は来ない」メーカーの思惑にユーザー悲鳴

【悲報】SSD、減産で価格高騰へ!「買い時は来ない」メーカーの思惑にユーザー悲鳴

PCパーツ市場に激震が走っています。データセンター建設ラッシュの影響で、NANDフラッシュなどの需要が逼迫。DDR5メモリの価格がわずか1ヶ月で2倍以上に高騰するなど、供給不足が顕在化しています。本来であれば、メーカー各社が増産に踏み切ることで価格安定が期待されるところですが、主要NANDフラッシュメーカー4社は、むしろ生産量を削減する方針を打ち出しました。この「減産」という衝撃的なニュースは、SSDの価格高騰をさらに加速させ、個人ユーザーからは「買い時はとうぶん来そうにない」「便乗値上げだ」といった悲鳴にも似た声が上がっています。

データセンター需要がPCパーツ市場を直撃

近年、AI技術の発展やクラウドサービスの拡大に伴い、データセンターの建設が世界中で加速しています。これにより、データセンター向けの高性能なNANDフラッシュやDRAMの需要が爆発的に増加。PCパーツ市場全体に大きな影響を与えています。特にDDR5メモリは、その供給不足から価格が急騰し、自作PCユーザーやゲーマーを悩ませています。このような状況下で、SSDの主要部品であるNANDフラッシュの供給も逼迫し、価格上昇の兆しを見せていました。

主要メーカーが打ち出す「減産」の衝撃

市場調査会社オムディアの報告によると、NANDフラッシュの最大手であるサムスンは、2024年の生産目標を507万枚から7%減の472万枚に修正。キオクシアも480万枚から469万枚へと2%減産します。さらにSKハイニックスは201万枚から180万枚へ約10%減、マイクロンもシンガポールファブ7で通常より抑制した生産体制を続けています。サムスンとキオクシアは、この減産を2026年まで継続する見込みとされており、市場への影響は長期にわたると予想されます。

減産の背景にあるメーカーの思惑:収益改善と高値安定戦略

なぜ、需要が逼迫しているにもかかわらず、メーカーは減産に踏み切るのでしょうか。その背景には、長年NAND市場が需要変動が激しく、低収益に苦しんできたという歴史があります。現在のデータセンター需要を「好機」と見て、各社は供給を意図的に抑え、価格を高値で安定させる戦略に転じたと見られています。つまり、需要を超える増産ではなく、需給を均衡させたまま利益を最大化しようとしているのです。これは、かつてDRAM市場で見られた「チキンゲーム」とは異なる、より戦略的な動きと言えるでしょう。

TLCからQLCへのシフトと個人ユーザーへの影響

さらに注目すべきは、NANDの種類にも変化が見られる点です。一般向けSSDに使われるTLC(Triple-Level Cell)NANDは後回しにされつつあり、サーバー用途で単価の高いQLC(Quad-Level Cell)NANDの生産を優先する傾向が強まっています。減産の一部は、TLCラインをQLC用に転換するためでもあるとされており、これにより消費者向けSSDは今後さらに値上がりが進む可能性があります。QLCはTLCに比べて耐久性に課題があるとされており、データ消失を避けたい用途には不向きという声も聞かれます。データセンター優先の流れの中で、個人ユーザーにとっては厳しい状況が続きそうです。

市場とユーザーの反応:「冬の時代」「便乗値上げ」

この状況に対し、ネット上では様々な反応が飛び交っています。「授業像で生産拡大して来年末くらいには激安になるのを期待したのにそんな3国みたいなムーブするのか。」「メモリーにSSDにグランプリ。PCビルダーにとっては冬の時代になり始めてるな。」といった落胆の声や、「減産=売上減、キオクシアの株価見てみ」「NANDは便乗値上げ感しか無い」といったメーカーへの不信感が募っています。AIブームが長くは続かないと見ているメーカーが、今のうちに利益を確保しようとしているとの見方も出ています。

ネットの反応

SLCとQLC、方式の違いだけでセルは同じなんだけどね要するにコントローラーの違いだけQLCだと信頼性が低下してヤバいのでTLCが我慢の限界、QLCは寿命短すぎメーカー的にもQLCなら一枚なのがTLCだと二枚売れる、そういう事です

買い時はとうぶん来そうにないな

おいおい…せめてGen4ミドルの奴1TB1.5万~1.8万程度(価格1.5~1.6倍)に抑えてくれよ、QLC…使いどころを選べば割と使えるんだよな…

減産=売上減、キオクシアの株価見てみ店頭価格は上がっているけどキオクシアとしては売上減、株価下落、涙目じゃぁ誰が儲けてるんだって話よGPUやRAMはわかるけどNANDは便乗値上げ感しか無い

AIの所感

SSD市場における主要メーカーの減産方針は、単なる需給バランスの調整を超えた、戦略的な動きとして捉えることができます。データセンター需要という新たな「金の卵」を前に、過去の低収益体質からの脱却を図り、高値安定を目指すメーカーの思惑が透けて見えます。しかし、そのしわ寄せが個人ユーザーに及び、PCパーツの価格高騰という形で現れることは、市場の健全な発展を阻害する可能性も秘めています。特に、耐久性に課題のあるQLCへのシフトは、ユーザーの選択肢を狭め、長期的な信頼性を損なう恐れがあります。メーカーは短期的な利益追求だけでなく、幅広いユーザー層のニーズに応えるバランスの取れた戦略が求められるでしょう。そうでなければ、PC市場全体の冷え込みを招きかねません。

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