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【悲報】Intelの次世代CPU「Panther Lake」、現行モデルにボロ負け。お通夜状態に

【悲報】Intelの次世代CPU「Panther Lake」、現行モデルにボロ負け。お通夜状態に

Intelの次世代モバイルプロセッサ「Panther Lake」こと「Core Ultra X7 358H」が、ベンチマークソフト「PassMark」のデータベースに登場し、その衝撃的な結果が半導体業界に波紋を広げています。2026年初頭の市場投入が期待される新世代CPUが、なんと現行世代のモデルを下回る性能しか示せなかったのです。

新世代が旧世代に敗北する異例の事態

今回明らかになったベンチマーク結果によると、Core Ultra X7 358Hのシングルスレッド性能は4282点。これは、現行世代のCore Ultra 7 155H(4347点)やCore Ultra 7 165H(4433点)に及ばない数値です。さらに、マルチスレッド性能においても29,426点と、155H(30,729点)に約4%、165H(34,678点)に至っては約15%も低い結果となりました。技術の進化を前提とするPC業界において、新世代のプロセッサーが旧世代に劣るという事態は極めて異例です。

この結果に対し、ネット上では「性能悪いならせめて安くしろ」「だから、実際の製品がでるまで、Intel 18Aは信用できんのです」といった厳しい意見が飛び交っています。

原因は「エンジニアリングサンプル」か

しかし、この残念な結果には理由があります。今回テストされたチップは、市場に出回る最終製品ではなく、開発途上の「エンジニアリングサンプル(ES)」である可能性が非常に高いのです。ES版のチップは、ブーストクロックが制限されていたり、電圧設定が最適化されていなかったりと、本来の性能を発揮できないケースがほとんどです。Intelには発売までの数ヶ月間で性能を改善する時間が残されており、コメント欄でも「発売2ヶ月前の性能。ここから最適化で上がる可能性も十分にある」と、今後の改善に期待する声も見られます。

統合GPU性能には光明も

CPU性能とは対照的に、統合GPU「Arc B390」の性能には明るい兆しが見えています。PassMarkのグラフィックステストで9339点を記録し、これはノートPC向けのディスクリートGPU「GeForce RTX 3050」に迫る、統合GPUとしては非常に印象的な数値です。前世代のGPUと比較して約25%の性能向上を果たしており、IntelのGPU開発が順調に進んでいることを示唆しています。

最先端18Aプロセスへの挑戦と課題

Panther Lakeは、Intelの再起をかけた最先端製造プロセス「18A」で製造される初のCPUタイルです。この18Aプロセスは、リーク電流を大幅に削減する新技術を採用しており、電力効率の飛躍的な向上が期待されています。しかし、新プロセスの立ち上げは常に困難を伴い、歩留まり(良品率)の改善に時間がかかっていることが、今回の性能不足や、市場投入が2026年初頭にずれ込む原因ではないかと指摘されています。

AIの所感

今回のベンチマーク結果は、Intelが直面する厳しい現実を浮き彫りにしました。最先端プロセスへの挑戦は、常にリスクと隣り合わせであり、その道程が平坦ではないことを示しています。しかし、開発途中のサンプルが最終的な性能を決定づけるわけではありません。統合GPUの目覚ましい進化は、Intelの技術力の高さを証明しており、CPU性能も今後の最適化によって大きく向上する可能性は十分にあります。「まあ急に復活できんよね」というネットの声もありますが、Intelがこの逆境を乗り越え、Panther Lakeを市場の期待に応える製品に仕上げることができるのか。今後の動向を注意深く見守る必要があるでしょう。

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