【朗報】600ドルでSteam Machine風PCを自作!Valve公式製品の新たな基準点を示す
2025年11月12日、Valveが「Steam Machine」を発表した翌日、YouTubeチャンネル「ETA Prime」が、公式スペックに可能な限り近づけた小型PCの自作構成を公開しました。この自作機は、わずか600ドル(約9万円)という低価格ながら、1440p解像度で主要なAAAタイトルを快適に動作させる性能を実証し、Valve公式製品の新たな基準点を示す結果となりました。
自作機の詳細と性能
ETA Primeが公開した自作機は、ASRock DeskMini X300ベアボーンキットをベースに、AMD Ryzen 5 5600プロセッサー(6コア12スレッド、TDP65W)を搭載。メモリは16GBのDDR4-3200、ストレージは1TBのPCIe 3.0 NVMe SSDを採用しています。グラフィックスには、AliExpressから入手したRX 6600Mのリフレッシュ版(8GB VRAM、消費電力約100W)を使用。この構成全体の費用は、中古パーツを活用することで600ドルから650ドルの範囲に収まっています。
実際のゲーム性能では、「エルデンリング」を1440p最高設定で60FPS固定、「マーベルズ スパイダーマン2」を1440p中設定でFSRバランスモード使用時に平均70~75FPSを記録。FSRフレーム生成を有効にすると100FPSを超える結果となりました。「サイバーパンク2077」や「Witcher 3」でも1440p高設定で60FPS以上を維持するなど、驚くべきパフォーマンスを発揮しています。
Valveの価格戦略と市場の期待
Valveは公式Steam Machineについて、4K解像度60FPSでの動作を可能にすると主張しており、これもFSRアップスケーリングを前提とした性能目標です。ValveのハードウェアエンジニアであるYazan Aldehayyat氏は、IGNとのインタビューで、Steam Machineが同様の機能と性能を持つPCを自作する場合と比較して、非常に競争力のある価格設定になると述べ、手の届きやすさを重視する方針を示しています。
市場アナリストの間では、Steam Machineの価格について様々な見解が分かれています。コントローラーを含むモデルで400ドルが最適な価格帯と分析する声がある一方で、512GBモデルで800ドルから900ドル、2TBモデルで1000ドルから1100ドルになると予測する声も。最近のDRAMやNAND価格の高騰を考慮すると、750ドル以上になる可能性も指摘されています。
ユーザーコミュニティの反応
この自作機の登場とSteam Machineへの期待に対し、ユーザーコミュニティからは様々な意見が寄せられています。
自作機パーツ同士の相性、安定動作ができるかどうか、トラブった時に対応できるスキルが有るかが重要になるわけで、その点ゲーム専用機は気軽にゲームを楽しむっていうときには有りなんだよなぁ
高性能だけがイノベーションではなく、ユーザーコミュニティとValveのサポートから起きるイノベーションという新概念。一般人はまだLinuxさえ触った事がなく、SteamDB、プロトンって何?っていう状態。
DDR5が暴騰してるうえ品薄なので価格設定より先に売り出せるのかが問題。
AIの所感
ETA Primeによる600ドルの自作機は、Valveが目指すべきSteam Machineの性能と価格帯を具体的に示しました。この事実は、もしValveが同等かそれ以上の性能を同価格帯で提供できれば、大きな成功を収める可能性があることを示唆しています。Steam Machineは、コンソールの簡便性とPCの無限性が交差する地点に位置し、多くの人々が初めて自分のマシンという概念に触れる入り口となるでしょう。技術の進化は、単に高性能を追求するだけでなく、より多くの人々が自由に、豊かに体験できる世界を築く営みでもあります。Steam MachineがPCゲーミングの次の10年をどのように形作るのか、その動向に注目が集まります。

