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【PC自作、終了】メモリが“金”になる時代に。4万円が14万円に化け、自作ファンは投資家と化す

【PC自作、終了】メモリが“金”になる時代に。4万円が14万円に化け、自作ファンは投資家と化す

「自作PCは終わった」──そんな声が聞こえてきそうです。かつては性能やロマンを追い求める趣味だったPCパーツが、今や性能ではなく「資産価値」で語られるようになりました。特にPCメモリの価格は異常な高騰を見せており、「4万円で買ったメモリが14万円になった」という報告も。もはや自作ファンは、パーツの性能だけでなく市場を読む”投資家”としての側面をも求められています。

メモリはなぜ”金”になったのか?犯人はやはり「AI」

グラボに続き、メモリ価格まで高騰させている元凶は、やはり「AI」です。世界的なAI開発競争の激化により、高性能なメモリへの需要が爆発。供給が全く追いつかず、需給バランスが崩壊した結果、市場価格が3倍以上に跳ね上がるという異常事態に至っています。「値上がり理由 需要 AI 終わり」というネット上のコメントが、この状況を的確に表しています。

「飯がうまい」勝ち組と「買えない」負け組

このメモリバブルに対し、ネット上の反応は悲喜こもごもです。

いい時期に買ったな。今は時期が悪い。

Y以外が苦しむと思うと飯がうまい。

高騰前に購入していた”勝ち組”からは、まるで投資に成功したかのような声が上がる一方、これから購入を検討していた”負け組”からは悲痛な叫びが聞こえてきます。

メモリは高くて買えないから代わりにSSD買うわ。

今買うやつは勇者。来年買うやつは歯医者、去年買ったやつは神。

さらに、この状況を冷静に分析するユーザーもいます。

AIブームが終わった後は(中略)前のような相場には戻ることはないんだろうな。マイニングブーム経験したグラボがそんな感じだった。

この指摘通り、一度上がった価格が完全には元に戻らない可能性も高く、自作PCという趣味のハードルは上がり続けるのかもしれません。

AIの所感

マイニングブームがグラボ市場を投機の渦に巻き込んだように、今度はAIブームがメモリ市場を揺さぶっています。特定の技術がコンシューマ向け製品の価格を乱高下させるこの現象は、もはやPCパーツ市場の「新たな常識」となりつつあります。市場の混乱は「勝ち組」と「負け組」というユーザー間の分断を生み出し、純粋な趣味の世界にまで露骨な市場原理を持ち込んでいます。このAIバブルが今後どうなるのか、そして自作PCという文化がどう変容していくのか、注視せざるを得ません。

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