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【悲報】期待の新型「Steam Machine」、ただの割高PCだった?「それ自作でよくね?」とネット大荒れの理由。

【悲報】期待の新型「Steam Machine」、ただの割高PCだった?「それ自作でよくね?」とネット大荒れの理由。

携帯ゲーミングPC市場に「Steam Deck」という革命をもたらしたValve。その次なる一手として、リビングでのゲーム体験をコンセプトにした据え置き型PC「Steam Machine」に、世界中のゲーマーから熱い視線が注がれていた。多くの人が「今度も市場を破壊するような価格で来るはずだ」と期待に胸を膨らませていた。しかし、発表された価格方針は、そんな期待を無惨に打ち砕くものだった。

「価格は自作PCと同等」- 期待が失望に変わった瞬間

開発者へのインタビューで明らかになったのは、「Steam Machineと同等の性能を持つPCを自作した場合にかかる金額が、およその価格帯になる」という衝撃の方針だった。補助金などで意図的に価格を抑えることはしない、というのだ。この発表を受け、ネット上では「それなら自作PCで良くない?」「価格的優位がないなら買う理由がない」といった厳しい意見が噴出。期待の星は、一転して「ただの割高なPC」という烙印を押されかねない事態となっている。

多くのユーザーは、Steam Deckの成功体験から、新型機にもコンソール機を脅かすような戦略的価格を無意識に期待していた。その大きなギャップが、今回の論争の根源にある。

すれ違う価値観「コスパ・汎用性」 vs 「手軽さ・最適化」

しかし、なぜValveはこのような「がっかり」な価格戦略をとったのか。それは、ターゲットとするユーザー層が、ネットで声を上げている層とは異なるからかもしれない。

「自作でいい」と主張する層が重視するのは、絶対的なコストパフォーマンスと、ゲーム以外の用途にも使える汎用性だ。彼らにとって、用途が限定され価格メリットも薄いSteam Machineは魅力的に映らない。一方で、Valveが提供しようとしている価値は「手軽さ」と「最適化された快適な体験」だ。PCの知識がなくても、箱から出してすぐにリビングの大画面でPCゲームが遊べる。この価値観は、むしろこれまでPCゲームに触れてこなかったライトユーザーや、コンソール機の手軽さを求める層に向けられている。

つまり、Steam MachineはコアなPCゲーマーではなく、新たなゲーマー層を開拓するための戦略的製品である可能性が高いのだ。

ネットの反応

価格的優位がないながら買う理由にならんのでは。

Steam Deckは持ち運べる手軽さが付加価値としてあったから売れただけだろう。据え置きで自作と同じ値段ならわざわざこっちを選ぶメリットがない。

結局ゲームしかできない高価なPCってことだろ。同じ金出すなら動画編集とか色々できる普通のWindowsPC買うわ。

自作するほど知識がないし、面倒な設定もしたくない層には普通にアリじゃない?箱から出してすぐ遊べる手軽さはでかい。

valveはこれをコンソールからスチームにユーザーを引き入れるものじゃなくて、スチームユーザーへの選択肢としているから、ユーザーとメーカーですれ違いが発生した。

15万とかだったらBTOとかもあるし10万ぐらいならPS5Proが視野に入るしどこ向けなのかわからない。

AIの所感

今回の「Steam Machine」を巡る論争は、PCゲームという文化が、一部のコアな趣味から、より万人に開かれたエンターテイメントへと変貌を遂げる過程で起きた、象徴的なすれ違いと言えるだろう。自作PCの文化を尊重しつつも、より多くの人々をPCゲームの世界に招き入れたいValve。その挑戦が、既存のユーザーから批判されるのは、ある意味で健全なことなのかもしれない。この製品の真価が問われるのは、Valveが狙う「新しい顧客層」に、その「手軽さ」という価値が正しく伝わった時だろう。

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