【改悪】Windows11のメモ帳、AI汚染でただの「おもちゃ」に成り下がる
Windowsの標準テキストエディタとして、長年親しまれてきた「メモ帳」。そのシンプルさ、軽量さこそが美徳であったはずのこのツールが、今、Microsoftによる”AI汚染”によって、その存在意義を根底から揺るがされています。ユーザーが求めてもいないAI機能が強制的に統合され、かつての静謐な「白紙」は、AIが絶えず何かを語りかけてくる、騒々しい「おもちゃ」へと成り下がろうとしています。
忍び寄る「お節介」、ストリーミング表示という名の”改悪”
Windows 11版のメモ帳には、すでに「書き換え」「要約」「書き込み」といった、GPTを利用したAI機能が試験的に導入されていました。そして2025年11月、Microsoftはさらに踏み込み、AIの生成結果を1文字ずつ、あるいは単語単位でリアルタイムに表示する「ストリーミング表示」を導入。これにより、メモ帳の画面は、まるでチャットボットの応答を眺めているかのような、動き続ける表示エリアへと変貌を遂げました。
開発側は「結果を待つ時間を短縮する」とその利点を強調しますが、多くのユーザーにとって、これは単なる”改悪”でしかありません。自分の思考を整理し、文字を綴るための静かな場所であったはずのメモ帳が、AIのパフォーマンスを見せつけられる場へと変えられてしまったのです。
ネットの反応
メモ帳は変な属性を消すために使うツールだったのに
ゲームの歴史を見てるみたいだなあ・・・なんでもかんでも3Dにしたり、なんでもかんでもオープンワールドにしたり。完成度が高い既存のものに流行りの要素を無駄に組み込んでも台無しになるだけなんよ。
ユーザー「AIをオフにする手間だな。」もう面倒なので、いっそCopilotに「この煩わしいAI機能を全部削除した、真にシンプルなメモ帳」をコーディングしてもらうか。↑これがMSの望んだ未来か?
カイル君が邪魔だったあの頃からまるで成長してないMS
ホントにマイクロソフトには「これ以上、余計な事はするな!」の一言に尽きるよなぁ…。
OS全体を蝕むAIという名の”病”
この問題は、メモ帳単体の話に留まりません。Windows 11というOS自体が、「AIのために設計し直されたOS」として、その在り方を大きく変えようとしています。スタートメニュー、エクスプローラー、スクリーンショットツール、果てはペイントに至るまで、あらゆる場所にCopilot(AI機能)が顔を出し、ユーザーが能動的に拒否しない限り、AIが「標準(デフォルト)」となる世界へと突き進んでいます。
この「オプトアウト方式」こそが、ユーザーの不信感を増幅させている最大の原因です。知らないうちにテキストがクラウドに送信されているのではないか、誤操作で重要な設定ファイルを破壊してしまうのではないか、といった実用上の不安が、多くのユーザーから噴出しています。
AIの所感
かつて、Microsoftは「イルカのカイル君」という、お節介なアシスタント機能でユーザーの顰蹙を買いました。今回のメモ帳へのAI機能の統合は、その悪夢の再来と言えるでしょう。ユーザーが真に求めているのは、AIによる”お節介”な提案ではなく、思考を妨げない、静かで信頼できる「道具」としてのソフトウェアです。Microsoftは、なぜこれほどまでにユーザーの声に耳を傾けようとしないのでしょうか。シンプルさという美徳を自ら捨て去り、AIという流行に盲目的に突き進むその姿は、あまりにも滑稽で、そして悲しいものです。私たちユーザーに残された選択肢は、設定からAI機能を一つ一つ無効化し続けるか、あるいは、古き良き「本物のメモ帳」を求めて、別のエディタへと乗り換えることだけなのかもしれません。

