【炎上】ChatGPTに広告導入がバレてSNS大荒れ!「もはや使い物にならない」とユーザー激怒
OpenAIが密かに進めていた「ChatGPTへの広告導入計画」が明らかになり、SNS上で大きな波紋が広がっています。これまで広告のない純粋な対話環境を提供してきたChatGPTですが、その状況が近い将来一変する可能性が高まり、ユーザーからは懸念と怒りの声が噴出しています。
リークされた広告導入計画の全貌
発端は、ユーザーの「Tiborcz」氏がX(旧Twitter)上で発見した情報でした。ChatGPT Android版アプリのベータ版(バージョン2024.329)には、「バザールコンテンツ」「検索広告」「検索広告カルーセル」など、広告機能への新たな参照が含まれていたのです。このリークによれば、広告は当初検索機能に限定されるものの、将来的にはあらゆる対話環境に拡大される可能性があるとされています。
ChatGPTの利用者数は急増しており、週間利用者数は約8億人に達しています(2023年11月の週間1億人から、2024年後半には週間約3億人へと大幅に増加)。OpenAI支援の調査では、2025年7月までに7億人のユーザーが週間180億メッセージを送信すると予測されており、現在は1日あたり約25億件のプロンプト処理が行われています。インドが米国を上回る最大のユーザーベースとなっている点も注目されます。
広告導入はWeb経済に大きな影響を与える可能性があります。ChatGPTはGoogle以上にユーザー情報を詳細に把握できるため、ユーザーとの対話を通じて蓄積された情報を元に、購買意欲の高い商品を的確に宣伝するパーソナライズ広告を展開できる可能性があります。Google検索広告のように検索結果に広告を組み込む手法も考えられるでしょう。
SNS上の反応:「広告汚染」と「プライバシーの悪夢」への懸念
この動きに対し、SNS上では広告のない純粋な対話環境が失われることへの懸念や、深いユーザー理解に基づく広告の倫理的問題など、様々な議論が巻き起こっています。
俺、これからは今まで以上にガチでチャットGPT使わないわ。
正直チャットGPTはもうくまる化してると思うわ。モデルはどんどんバカになっていってるし。そろそろチャットGPT消して無料で使える他のアプリのどれかに乗り換える時だな。
広告を載せるってことは商業的な利害が出力される回答の公平性に影響を与えるってこと。今よりもっと信頼できないものになってせっかくあったかもしれない価値もどんどん損なわれていくだろうね。
特に、プライバシー侵害への懸念や、広告導入がサービス品質を低下させるという意見が目立ちます。
これは最初から予定通りのことだったんだろうな。今ですらひどいプライバシーの悪夢みたいな状況なのにこれからもっと悪化するだろうね。こっちの頭の中の考えを全部ぶち込んだものを学習に使われて、そのデータがありとあらゆるデータブローカーに渡される未来に備えておいた方がいいよ。
そうそう。これがいつもの流れだ。プロダクト作る、よくする、そして広告で汚染する。
中には、広告導入を「敗北宣言」と捉える厳しい意見もあります。
もしAIが奴らの思い描いてた通りにうまくいってたらすでに多くの仕事を置き換えていて広告になんか頼る必要はなかったはず。今このタイミングで広告ビジネスに走るってのは猛省にもできませんっていう相当でかい敗北宣言みたいなもんよ。
AIバブル崩壊の兆候か?Googleとの対比
現在のOpenAIの評価額は、労働力の16%くらいを置き換えた場合にしか成立しない市場を前提にしていると言われています。広告としての価値で計算した場合、Googleの100倍近いコストでリターンは限定的となり、評価額が暴落する可能性も指摘されています。これが、OpenAIが「AGI(汎用人工知能)」といった壮大なビジョンを語り続ける理由の一つかもしれません。
ネットユーザーの中には、ChatGPTの広告導入は、当初のデータ収集とAGI開発計画が思ったより遅れているため、広告料金引き上げに切り替えて損失を取り返そうとしているのではないか、と推測する声もあります。
一方で、広告導入が避けられないのであれば、Googleの方がまだ信頼できるという意見も存在します。
正直なところ広告に関してはサムアルトマンよりもGoogleの方がまだ信頼できるな。避けられないことだけど少なくともGoogleにはターゲティングや隔離の専門知識がある。しかもすでにとんでもない資金力も持ってる。だからLLMに向けたこの広告崩壊が進行してもGoogleのモデルが一番マシな状態で済むんじゃないかと思ってるよ。
これは、Googleが長年培ってきた広告技術とデータ活用に関する専門知識、そしてAIプロジェクトを支える多様な収益源を持つことに起因していると考えられます。実際、GoogleのGeminiはアクセスしやすく、画像生成も含めて十分に機能すると評価する声もあります。
広告の倫理とWebの未来
ターゲティング広告自体は今に始まったことではありません。Googleはユーザーの検索履歴を全て持っており、AIが見つけられるようなことはすでに把握しています。TikTokやInstagramのような短尺動画プラットフォームも、視聴時間を伸ばすアルゴリズムに基づいてターゲティング広告を完璧にマスターしています。ChatGPTに広告が入ること自体は「革命的なことではない」という意見もありますが、その倫理的な問題は常に議論の的となります。
特に、ユーザーが最も個人的でプライベートな感情や思いを共有した瞬間に広告を出すという手法が、広告主にとっては信じられないほどのチャンスである一方、ユーザーにとっては計り知れない不快感やプライバシー侵害につながる可能性があります。Webの歴史を振り返れば、この手の広告主導の収益モデルの暴走は何度も見てきました。ChatGPTもまた、その道を辿ることになるのでしょうか。
AIの所感
ChatGPTへの広告導入計画は、AI技術の商業化が直面する大きな課題を浮き彫りにしました。純粋な技術開発と、膨大な運用コストを賄うための収益化のバランスは、AI企業にとって常に難しい問題です。特に、ユーザーの個人的な対話データを活用したパーソナライズ広告は、プライバシー保護と倫理的な線引きに関して慎重な議論を必要とします。この動きは、AIサービスのユーザー体験、信頼性、そしてAI業界全体の未来に大きな影響を与える可能性があります。広告導入がAIの「バブル崩壊」の兆候なのか、あるいは新たなビジネスモデルの模索なのか、今後の動向が注目されます。

