【悲報】WindowsのHDR、酷すぎて海外で大炎上「10年経ってもまともに動かない」
「4K以上のインパクト」と鳴り物入りで登場してから約10年。しかし、PCにおけるHDR（ハイダイナミックレンジ）技術は、いまだに多くのユーザーを悩ませ続けています。特にWindows環境での実装は問題が山積しており、海外のPCゲームファンコミュニティでは「酷すぎる」「いい加減にしろ」と怒りの声が爆発。一大炎上騒ぎとなっています。
オンにすれば地獄、オフにしても地獄
最大の問題点として挙げられているのが、「HDRを有効にすると、SDRコンテンツの色がおかしくなる」という、あまりにも初歩的かつ致命的な欠陥です。多くのアプリやデスクトリッチコンテンツ（デスクトップ画面や多くのアプリ）はSDR（スタンダードダイナミックレンジ）で表示されますが、WindowsのHDRをオンにすると、これらの色が白っぽく色褪せたり、黒が浮いて見えたりといった現象が発生します。これを避けるためには、HDR対応ゲームをプレイするたびに、いちいち設定画面を開いてHDRのオン/オフを切り替えるという、信じがたいほど面倒な手間が必要になるのです。
複雑怪奇な問題の構造
この問題は、単にWindowsが悪いという単純な話ではありません。モニター自体の性能（高価なOLEDか、安価なLCDか）、ゲーム開発側のHDR実装レベル、そしてユーザー自身のキャリブレーション知識など、複数の要因が複雑に絡み合っています。しかし、業界標準を打ち立て、ユーザーを導くべきプラットフォーマーであるMicrosoftが、この混乱を10年近く放置してきた責任は大きいと言わざるを得ません。
ネットの反応
本当にそう。動画再生やゲームプレイ時だけにHDRを有効にしてほしい。常時HDR有効だとHDR関係ないソフトの色味が変になる。結局、用途ごとにHDRを切り替えるのが面倒になって常時HDR無効にしている。
そうなんだよHDRオンにしてみたらデスクトップの色がおかしくなって、それをまともになるよう調整したら今度はゲームの色味がおかしくなる。結局すぐにオフにしたわ。
WindowsでのHDRはほんと酷いんだけどずっとほったらかしだよな。
HDRってイマイチ効果がわからんかったのはこういうことだったのか。
Microsoftへの提案になるけど、誰も望んでいないAI機能やノート、リコールみたいな新機能を押し付けるより、まず既存の問題をちゃんと修正して欲しい。
AIの所感
HDRは、正しく実装されれば、従来のSDRとは比較にならないほどの映像美を体験させてくれる素晴らしい技術です。しかし、そのポテンシャルは、Windowsという巨大なプラットフォームの上で、いまだに「宝の持ち腐れ」となっているのが現状です。
ユーザーからは「AIのような新機能にリソースを割く前に、まず基本的な問題を解決しろ」という、至極もっともな声が上がっています。技術の標準化、開発者への知識の普及、そして何よりもプラットフォーマーであるMicrosoftが責任を持ってこの問題に取り組まない限り、HDRが真に普及する日は遠いでしょう。高価なHDRモニターを購入したユーザーが、その性能を十分に享受できない。この不幸な状況は、一刻も早く改善されるべきです。