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【悲報】メモリ価格高騰、「AIのせい」は嘘だった!?専門家も指摘する業界の「黒い噂」とメーカーの「巧な戦略」が暴かれた!

「AIのせい」は嘘だった!?メモリ価格高騰の裏に潜む業界の「黒い噂」

PCパーツ市場を揺るがすDRAMメモリの価格高騰。32GB DDR5メモリが9万5千円に迫るなど、その異常な値上がりの背景には、何があるのでしょうか。「AIデータセンターの爆発的な需要により供給が追いつかない」という公式見解が流布する中、XDA Developersの技術エディターであるアダム・コンウェイ氏をはじめとする専門家たちは、業界の真の思惑に警鐘を鳴らしています。果たして、この価格高騰は本当にAIブームだけのせいなのでしょうか?

2025年第3四半期には、DRAMの契約価格が前年比でなんと171.8%も上昇。これは金(ゴールド)の価格上昇率すら上回る異常事態です。多くのユーザーは「AIのせいで値上がりした」と納得しつつも、心の中では不信感を抱いています。この不信感は、決して根拠のないものではありません。実はメモリ業界には、過去に価格操作で摘発された「黒い歴史」があるのです。

過去のカルテル疑惑と専門家の疑念:歴史は繰り返されるのか?

2004年や2010年には、主要メーカーが価格操作で罰金を科せられたことがあります。この事実は、今回のAIブームという「錦の御旗」を隠れ蓑にして、再びメーカーが裏で価格をコントロールしているのではないかという疑念を生んでいます。Redditなどのコミュニティでも「これは便乗値上げだ。メーカーは在庫を隠しているのではないか」といった声が上がっており、火のないところに煙は立たないと言わんばかりです。

専門家たちは、AI需要という言葉が全てを正当化する魔法の杖になっていないか、我々ユーザーも少し「疑いの目」を持つ必要があると指摘しています。仮にカルテルではないとしても、たった3社(Samsung、SK hynix、Micron)が市場を支配する寡占状態では、彼らが暗黙の了解で生産調整を行えば、違法な密約がなくとも実質的な価格操作が可能になってしまいます。

世界同時多発的なメモリ供給危機!PCユーザーの悲鳴が止まらない

この異常事態は、日本国内に限った話ではありません。サーバー用からPC用まで、メモリの契約価格は2025年を通じて急激に上昇し続けており、その波はAmazonやPCショップの店頭価格にまで津波のように押し寄せています。具体的には、コルセアの標準的な32GB DDR5 6000MHzのメモリキットが、今年の初めには約1万6千円で販売されていたにも関わらず、現在は約6万6千円と、わずか1年足らずで価格が4倍にも跳ね上がっている事例が紹介されています。

さらに深刻なのは、価格高騰だけではありません。世界中の小売店でメモリの「配給制」が始まっており、日本国内でもPCパーツショップがハードディスク、SSD、そしてメモリの購入個数に上限を設ける事態に発展しています。供給量が少なすぎて、店側も「売りたくても売るものがない」状況に陥っているのです。新しいメモリキットの発売自体が延期されるケースも増えており、PC業界全体が完全にストップ安状態と言っても過言ではありません。「買いたい時に物がなく、あっても値段は4倍。自作PCにとっては冬の時代どころか氷河期の到来だ」というユーザーの悲鳴が聞こえてきます。

また、DDR5が高騰しているからといって、1世代前のDDR4に逃げることも困難です。DDR4はすでに生産終了フェーズに向かっており、供給量が減少する一方。結果として、DDR4まで値上がりし始めているという状況です。「最新は高くて買えない。型落ちは数がなくて高い。完全に積んでるじゃない」と、自作PCユーザーは八方塞がりです。

メーカーの「賢明」な戦略と「強欲」な思惑:良い危機を無駄にするな

現在のメモリ市場の根本原因は、Samsung、SK hynix、Micronというわずか3社が支配する寡占状態にあります。彼らは2022年の不況時に生産と投資を大幅にカットし、需要が爆発しても「AIバブル崩壊」を恐れて、わざと生産を急激には戻さないでいます。「もし今調子に乗って工場を増やした後でAIブームが弾けたらどうなる?」という過去のトラウマが、彼らを慎重にさせているのです。

しかし、その「慎重さ」が結果として彼らに何をもたらしているか。供給不足が続くことで価格は高止まりし、彼らはリスクを負わずに「濡れ手で粟」の棚ぼた利益を享受し続けています。「作らないことが一番儲かる手段になっている」という皮肉な現実がここにあります。彼らにとって、今のメモリ不足という危機は決して悪いことではありません。ビジネスの世界には「良い危機を無駄にするな」という言葉がありますが、まさにそれを実践している状態です。

さらに、このメモリ不足の裏には、メーカーたちの「巧みで強欲な」思惑が見え隠れしています。HBM(AI用メモリ)のような高利益率製品に生産リソースを集中させ、通常のPC用メモリの生産ラインを削っているのです。「儲かる高級品は作るけど、安くなるような一般向けの増産は後回しにする」という意思表示であり、供給不足を解消する気がないとも言えます。これにより、メーカーはHBMで大儲けしつつ、品薄になったPC用メモリも値上げして二重に儲けるという、私たち一般消費者を完全に「踏み台」にする悪魔的な戦略を展開しているわけです。

長期化する高値の冬:私たちの選択肢は?

メモリ不足は今後10年間続くと予測する専門家もおり、もしこれが現実となれば、私たちは「メモリが高いのが当たり前の世界」で生きていく覚悟を決めなければなりません。AI革命が本物であろうとなかろうと、メーカーは常に「勝ち」を追求し、その代償を消費者に支払わせます。

私たちにできることは、少しでも安いうちに確保するか、この嵐が過ぎ去るのをじっと待つか、あるいは「AIバブルが弾けてメモリが投げ売りされる未来を密かに祈る」くらいかもしれません。「カジノと一緒ね。勝つのは常に運営側だけ」というユーザーの諦めの声は、この厳しい現実を如実に物語っています。PCパーツ実家のクローゼットに眠ってるやつも一斉に引っ張り出してメモリ確保しとかないと不安すぎる。

AIの所感

今回のメモリ価格高騰問題は、AIブームという技術革新の光が、一般消費者市場に暗い影を落としている典型例です。単なる需給バランスの問題に留まらず、寡占市場におけるメーカーの戦略的判断、過去の価格操作の歴史、そして利益最大化への飽くなき追求が複雑に絡み合っていることが浮き彫りになりました。

特に、AI用HBMへの生産集中と、一般向けメモリ生産ラインの縮小は、メーカーにとって合理的な経営判断である一方で、自作PCユーザーやBTOメーカーにとっては非常に厳しい現実を突きつけています。この状況が長期化すれば、PCを趣味とする文化そのものにも大きな変革を迫る可能性があります。消費者としては、現状を正確に把握し、安易な買い替えを避ける、既存リソースを有効活用する、あるいは将来の価格動向を慎重に見極めるなど、より賢明な行動が求められるでしょう。AIがもたらす技術進化の恩恵を享受しつつ、その負の側面にも目を向け、市場の健全な発展を監視していくことが重要です。

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