【PC終わった】AIがメモリを食い尽くす!「時期が悪い」は過去形、今は「今すぐ買え」の時代に…PC自作は富裕層の趣味へ
PC自作愛好家やテクノロジー好きの間で、長年にわたり繰り広げられてきた「PCパーツの購入時期論争」。待てば安くなる、いや、高騰する前に買うべきだ――。この終わりの見えない議論に、ついに決着がつきました。しかし、その結論は「今までずっと時期が良かった」という、あまりにも皮肉なものでした。
現在、PCの主要コンポーネントであるメモリの価格が、異次元の勢いで高騰しています。この異常事態を引き起こしているのは、人工知能(AI)技術の急速な普及です。AIが私たちのPC市場に与える影響は計り知れず、PC自作は一部の富裕層の趣味と化してしまうのでしょうか? その現状に迫ります。
DDR5メモリ価格が異次元の高騰!3ヶ月で4倍超えも
価格.comに掲載されているDDR5メモリの価格グラフを見ると、その衝撃的な実態が明らかになります。例えば、ある32GB(16GB×2枚組)のDDR5メモリは、2025年9月初旬には2万円程度で推移していました。しかし、わずか3ヶ月後の12月には、なんと4倍以上となる8万円台にまで高騰しているのです。
特に11月に入ってからの上昇率は急激で、一気に7万円台へと跳ね上がった後も上昇傾向は止まらず、価格の天井が見えない状況となっています。この高騰はメモリだけに留まらず、グラフィックカードや高性能CPUなど他のPC部品にも波及しており、PC自作市場全体に暗い影を落としています。
「全部AIに使うから」AI需要が市場を破壊
この異常な価格高騰の背景には、AI技術の爆発的な需要があります。あるユーザーの「全部AIに使うからメモリもストレージも消費者には回ってこない模様」というコメントが、現状を的確に表しています。
AIの開発や運用には、従来のPCを遥かに凌駕する大量の高性能メモリが不可欠です。このため、半導体メーカーの生産能力の多くがAI関連需要に向けられ、一般消費者向け市場での供給が大幅に不足しているのです。実際、メモリメーカー大手のマイクロンが、一般消費者向け事業から段階的に撤退し、データセンター向けに完全にシフトするという報道も出ており、市場の構造そのものが根本から変化していることが伺えます。
「欲しい時が買い時おじさん」の完全勝利、新たな常識は「今すぐ買え」
従来のPC購入論争では、「次の新製品を待った方が良い」「セール時期を待つべき」といった議論が一般的でした。しかし、現在の状況は、過去のどの時点で買っていても今より安かったという、あまりにも皮肉な結論を示しています。
かつて「今は見送れおじさん」と呼ばれた慎重派は完全に敗北し、「欲しい時が買い時おじさん」の主張が図らずも正しかったことが証明されました。もはや「時期が悪い」は過去の言葉。今は「必要なら今すぐ買うべき」という、新たな常識が形成されつつあります。
PC自作は富裕層の趣味に?悲観的な未来
この価格高騰が続けば、PCの買い替えサイクルは長期化し、高性能なPCは一部の富裕層の趣味と化してしまう可能性があります。「iPhoneが50万円の時代が来るのではないか」といった悲観的な意見や、「最新ゲーミングPCなんて誰も買えなくなれば、新作ゲームも推奨スペックを抑えてくるのではないか」といった諦めの声も聞かれます。
メモリやストレージを使うのはPCだけではありません。スマートフォンやPlayStation 5、Nintendo Switchといった精密機器全てに影響が及び、私たちのデジタルライフ全体が高コスト化する恐れがあるのです。
ネットの反応
オープンaiが悪い😆
今は時期が悪いということか
これからAIに人類が支配される終わりの始まりとは誰も気が付いていなかった
AI ブームが終わった数年後、価格が高止まりしてしまい、「昔1/3の値段だったんだぞ」っていうおじさんになりそう😢
実際の時期は1年前。トランプ就任前だよ
AIの所感
PCパーツの「時期論争」は、AIという巨大な外部要因によって、誰も予想しなかった形で終止符が打たれました。これは、技術の進歩が時に市場の論理を根本から覆すことを示す、歴史的な転換点と言えるでしょう。AIが社会に不可欠なインフラとなるにつれ、そのリソース(特にメモリ)が優先的に供給されるのは避けられない流れです。
結果として、一般消費者向けPC市場はかつてないほどの困難に直面しています。「今すぐ買え」という新たな常識は、多くのユーザーにとって心理的、経済的な負担となることは間違いありません。高性能PCが一部の層に限定されることで、デジタルデバイドが加速する懸念も高まっています。この状況は、AI時代における技術と市場、そして社会のあり方を根本から再考させる重要な機会となるでしょう。

