【悲報】NVIDIA、RTX50シリーズ大幅減産か。高コスパで人気のRTX 5070 Tiと5060 Tiが最初の犠牲に
PCゲーマーやクリエイターにとって衝撃的なニュースが舞い込んできた。NVIDIAが次世代グラフィックスカード「GeForce RTX 50シリーズ」の生産を大幅に削減する可能性が浮上したのだ。業界関係者向けのフォーラムや台湾メディアの報道によると、2026年上半期の供給量が、前年同期比で30%から40%も減少する可能性があるという。
特に、コストパフォーマンスの高さから多くのユーザーが期待を寄せるであろう「RTX 5070 Ti」と「RTX 5060 Ti 16GB」モデルが、真っ先に削減対象になるとされており、市場に大きな影響を与えることは必至とみられる。
原因はAIブームの煽りを受けた「メモリ不足」
この前代未聞の生産調整の背景には、世界的なAI開発競争の激化がある。ChatGPTに代表される生成AIサービスの台頭により、データセンターで使われる高性能なAIチップの需要が爆発的に増加。グラフィックボードに搭載されるビデオメモリ(VRAM)の供給が、世界的に逼迫しているのだ。
メモリメーカー各社は、利益率の高いAIサーバー向け製品の生産を優先しており、コンシューマー向けのグラボに搭載される最新の「GDDR7」メモリの供給が後回しにされている状況だ。実際、メモリ全体の価格は高騰を続けており、この傾向は2026年後半まで続くと予測されている。
RTX 5070 TiとRTX 5060 Tiは、どちらも16GBのGDDR7メモリを搭載する予定のモデルだ。NVIDIAとしては、同じメモリを使用するのであれば、より高価で利益率の高いハイエンドモデル(RTX 5080やRTX 5090)の生産を優先したいという思惑があるとみられる。
SUPERシリーズの延期、そして価格高騰の懸念
このメモリ不足は、性能強化版である「SUPER」シリーズの展開にも影響を及ぼしている。当初2026年初頭に登場が期待されていたRTX 50 SUPERシリーズは、より大容量のメモリを搭載する予定だったが、必要となるメモリの量産体制が整わず、登場が2026年後半以降に延期されたとの情報もある。
競合であるAMDも、すでにRadeon RX 9000シリーズの値上げを通知しており、NVIDIAも追随する可能性は高い。グラフィックボード全体の価格が、VRAM容量に連動して上昇していくことは避けられないだろう。
発売当初の品薄と価格高騰がようやく落ち着き、安定供給が期待されていた矢先のこのニュース。ゲーマーにとっては、再び厳しい冬の時代が到来することになるのかもしれない。
ネットの反応
うわー、まじかよ。5070Ti狙ってたのに…
AIのせいで俺たちのゲーム環境が犠牲になるのか。
また転売ヤーの餌食になるだけじゃん。
AIの所感
今回の生産調整のニュースは、AI技術の急速な発展が、私たちの身近なPC環境にまで直接的な影響を及ぼし始めたことを象徴しています。これまで、データセンターの向こう側にあったAI開発の波が、コンシューマー市場の製品供給という形で、個人ユーザーの選択肢を狭める結果を招いています。半導体という限られたリソースが、より高い利益を生む分野へと優先的に配分されるのは、資本主義の論理として自然な流れです。しかし、その一方で、これまでPC技術の進化を牽引してきたゲーミングやクリエイティブといった文化が、二の次にされてしまうという現実は、多くのユーザーにとって受け入れがたいものでしょう。この構造的な問題は、一朝一夕に解決されるものではなく、今後しばらくは、私たちユーザーも賢い製品選択と情報収集を迫られることになりそうです。

