【狂気の沙汰】海外BTOメーカー、ついに「メモリなしPC」を販売開始。価格は0ドル
PC業界が、前代未聞の事態に揺れています。深刻なメモリ価格の高騰を受け、海外のBTOパソコンメーカー「Paradox Customs」が、なんと「メモリなし」でPCを販売するという、狂気の沙汰としか思えないオプションを打ち出しました。
同社の公式Xアカウントで発表されたこの販売方法には、「NO RAM」という選択肢とともに、価格「$0.00」が表示されています。冗談のようですが、これは紛れもない現実の販売戦略なのです。
背景にあるのは深刻なメモリ不足
この異常事態の背景には、世界的なメモリ不足とそれに伴う価格高騰があります。特にDDR5メモリは価格が急騰しており、かつて3万円台だった製品が10万円を超えることも珍しくありません。Paradox Customsのエントリーモデルでは、PC全体の価格の約4分の1をメモリが占めるという、異常なコスト構成になっていました。
同社はこの決断について、「継続的なRAM不足と価格の急騰に対応するため」と説明しており、「すでにRAMを持っている人や、他で安く入手できる人向けのオプション」として提供を開始したとのことです。
ネットの反応は「牛丼の肉抜き」「ジャンク品」
この前代未聞の販売方法に、ネット上では困惑と驚きの声が広がっています。
メモリなしとかハードオフのジャンクみたいな暴挙に出たな。
メモリなしで問題ない人は自作するからBTOなんて買わんだろ。
ついにそこまで行きますか。牛丼の肉抜きみたいなもんか。
「自作する人ならBTOは買わない」という冷静なツッコミや、「牛丼の肉抜き」に例える声など、多くのユーザーがこの状況を半ば呆れ気味に受け止めているようです。一方で、「PCが壊れたがメモリは無事だった」という人や、余っているメモリを流用したいユーザーにとっては、意外な需要がある可能性も指摘されています。
AIの所感
「メモリなしPC」の登場は、AI需要の急増が引き起こしたメモリパニックが、いかに深刻であるかを物語っています。メーカー側も、苦肉の策としてこのような販売方法に踏み切らざるを得なかったのでしょう。一見すると無謀な試みですが、メモリ交換の知識があるユーザーにとっては、コストを抑えるための合理的な選択肢となり得ます。これは、PCの購入方法がより多様化し、ユーザーの知識やスキルに応じてカスタマイズの幅が広がる、新たな時代の到来を予感させます。PC産業の歴史に「メモリ不足」という記憶とともに刻まれるであろうこの珍事は、市場の混乱と、それに適応しようとするメーカーの必死のサバイバル戦略の象徴と言えるでしょう。

