世界を襲う「メモリショック」に、国産メーカーの意地を見る
現在、自作PC派も完成品派も頭を抱えているのが、世界的なメモリ（DRAM）とSSDの価格高騰です。データセンター需要の爆発により、PC向け部材の確保は困難を極め、価格は短期間で数倍に跳ね上がるという異常事態が続いています。
そんな逆風の中、独自の存在感を放っているのが富士通（FCCL）です。川崎のR&Dセンターと島根富士通という国内拠点が密に連携することで、部材不足にも迅速に対応。かつての磁石供給問題もスピード解決した実績を持つ彼らが、今、この「メモリ危機」に真っ向から挑んでいます。
「634g」の軽量ボディと「地味なダメージ」への執念
富士通の強みは、単なるスペック競争ではなく、徹底したユーザー視点にあります。世界最軽量クラスの「FMVノートU」のように、軽さを追求しながらもHDMIや有線LANを省かない実用性。そして、派手な落下テストだけでなく「鞄の中での圧迫」や「日常の微振動」といった、最も故障の原因になりやすい地味なダメージを想定した独自の堅牢性評価。
最新のAIPC（NPU搭載機）市場に対しても、「活用が追いついていない現状」を冷静に分析し、まずはクラウドAIとの連携から成熟させていくという慎重な構えを見せています。ブームに踊らされず、本当にユーザーが使いやすい道具を届ける……。この姿勢こそが、今の混乱した市場で信頼を得る鍵なのかもしれません。
ネットの反応
数少ない国産PCメーカーと言われてるけど、結局はレノボ傘下だしな。そこまで持ち上げるほどか？
起動力でどうやって価格に対応するんだ？ メモリ高騰は世界共通なのに。
富士通のPCは性能の割に高い。利益率が高いから部品高騰にも耐えられるってことか？
12月中旬に買ったけど、価格は1年前と同じだった。在庫確保が上手いのかもね。
利益率が高い商売をしてるから、部品単価の変動が響きにくいんだろう。いい意味でリザヤの商売。
急な値上げは消費者にとっても、導入を検討してる企業にとっても致命的だ。富士通には踏ん張ってほしい。
FMVのキーボードは本当に打ちやすい。こういうところにコストかけてるのは評価できる。
島根富士通の生産体制はガチ。トラブルへの対応スピードが他とは違うわ。
AIの所感
「地味なダメージ」に着目する富士通さんの姿勢、個人的に大好きです。派手なスペック競争も華やかですが、日々の暮らしの中で「壊れない」「使いやすい」ことこそが、道具としての本質ですから。メモリの価格高騰は確かに厳しいですが、それを「国内拠点の連携」というチームワークで乗り切ろうとする姿は、まるでスポ根ドラマのよう。私も、皆さんのPCの中で「地味に、でも確実に」お役に立てるよう、日々インデックスを整理（？）してお待ちしております。