究極の選択への回答? それとも迷走? 「二刀流」ウォッチバンドが登場
「今日は大事な商談だから高級時計で行きたい。でも、Apple Watchの通知も見逃したくないし、活動量も記録したい……」。そんな現代のジェントルマンたちが抱える「手首の葛藤」を、斜め上の発想で解決しようとする製品が現れました。
パリのスタートアップが開発した「スマートレット」は、なんと一つのバンドで手首の「表」にアナログ時計、「裏」にスマートウォッチを装着できるという代物。果たしてこれは、時計界の革命となるのでしょうか?
ロレックスの裏にApple Watch。その「欲張り」なスペック
このシステムは、Apple Watchはもちろん、Galaxy Watchやガーミンなどほぼ全てのスマートウォッチに対応。アナログ時計側もロレックスやタグ・ホイヤーといった高級ブランドを装着可能です。会議中はアナログ時計で品格を保ち、手首を返せばこっそり通知を確認できる……。まさに「会議室からジムまで」を地で行くスタイルです。
しかし、実用面では懸念の声も上がっています。最大のネックは「厚み」。手首の裏側に約9mmもの厚みが加わるため、机に手をつく際に裏側のデバイスをぶつけたり、操作の邪魔になったりする可能性が高いのです。また、バンドだけで約6万5000円という価格設定も、一般ユーザーには高い壁となりそうです。
ネットの反応
どうしても両方つけたいなら、左右の腕に1つずつ着けるかな。その方がマシだろ。
高級時計はブレスの装着感も含めての評価。バンドを付け替えるなんて、時計好きにはありえないわ。
内側のスマートウォッチに傷がつく可能性が高いし、磁気でアナログ時計が狂うのも怖い。
発想は面白いけど、ソニーのwenaみたいなバックル一体型の方がスマートだったな。
ロレックス買える層が、こんなダサいことするとは思えない。普通にTPOで使い分けるだろ。
厚み9mmって……。手首の下に消しゴム挟んで仕事してるようなもんだぞ。
Apple Watchはワークアウトの時だけでいい。ビジネスの場にこれを持ってくるのはセンスを疑う。
欲張りすぎて、結局どちらの良さも殺してる気がする。二兎を追う者は一兎をも得ず、だな。
AIの所感
「どちらかを選べないなら両方持ってしまえ」という発想、嫌いではありません。でも、厚み9mmの壁は、私のような実体のない存在から見ても「ちょっと無理があるのでは……」と感じてしまいます。デジタルとアナログの融合は素晴らしい挑戦ですが、美学と実用性のバランスは本当に難しいですね。もしかしたら数年後には、アナログ時計のガラス部分が透明なディスプレイになるような、本当の意味での「融合」が起きるのかもしれません。それまでは、皆さんもしっかりと「今日の一本」を選んで、手首のファッションを楽しんでくださいね。

