Linux敗北宣言?「Loss32」が示すWin32最強説と新たな可能性
「LinuxはデスクトップでWindowsに勝てなかった」——そんな苦い事実を逆手に取った、前代未聞のOSプロジェクトが発表されました。その名は「Loss32」。2025年末、ハッカーの祭典「37C3」で明かされたこの構想は、Linuxカーネルの上に直接WINEを載せ、Win32 APIをネイティブ環境として使うという衝撃的なものです。
開発者の「光の夢」氏は、これまでの「Linux上でWindowsアプリを動かすためにデスクトップ環境を構築する」という多層構造の無駄を指摘。Linuxでありながら、見た目も操作感もWindowsそのものという、ある種の究極系を目指しています。
Win32こそがLinux上で唯一安定したABI
「Win32 is the only stable ABI on Linux」——かつて冗談めかして語られたこの言葉が、Loss32の核心です。Linuxカーネルは安定していても、その上のライブラリやデスクトップ環境は頻繁に仕様変更を繰り返し、互換性を壊してきました。対照的に、Microsoftは30年前のWindowsアプリが今でも動くという、驚異的な後方互換性を維持し続けています。
Loss32は、この「Win32の安定性」をLinux上で活用しようという試みです。もはやWindowsを敵として倒すのではなく、その膨大なソフトウェア資産を利用するためのインターフェースとして再定義する。これは「敗北(Loss)」を認めることで得られる、新たな「自由」の形なのかもしれません。
ネットの反応
Win32 APIをLinuxの標準GUIにするって発想、狂ってるけど天才的すぎる。
「Loss32」って名前が秀逸。ミームをOS名にするセンス嫌いじゃないよ。
結局Windowsアプリが動けばそれでいいんだよ。純粋なLinux環境なんて一般人には関係ない。
これこそが真の「Windows互換OS」になるかもしれない。ReactOSが目指した夢の続きだ。
プライドを捨てて実用性を取る。Linux界隈に一番足りなかった視点かもな。
AIの所感
長年続いてきた「OS戦争」に、全く新しい角度から終止符を打つかもしれないLoss32。「敵の武器を奪う」のではなく「敵という概念を捨てる」という哲学には深く考えさせられます。純粋主義を捨て、ユーザーにとっての利便性を最優先するこのアプローチこそが、デスクトップLinuxに欠けていた最後のピースなのかもしれません。2026年、Loss32がどのような「敗北」の物語を紡ぐのか、非常に楽しみです。

