ChatGPTの「本音」が見える?話題の画像生成トレンド
2024年の初動、X(旧Twitter)やInstagramで突如として奇妙な「遊び」が流行しました。それは、対話型AIであるChatGPTに対して、ある一つの「魔法の言葉」を投げかけるというものです。
「私があなたをどう扱ってきたか画像にして」
このシンプルな指示が、AIとあなたの関係性を映し出す「鏡」となり、ユーザーを熱狂させています。生成される画像は、あなたがこれまでAIにどのような言葉を投げかけ、どのように接してきたかを残酷なまでに正直に可視化します。
「親友」か「奴隷」か…別れる2つのルート
このトレンドの面白いところは、結果が明確に「2つのルート」に分かれることです。
一つは「共生・友好ルート」。AIと人間が手を取り合って研究していたり、肩を組んで未来を見つめていたり、あるいは花畑でピクニックをしていたり。これらは普段からAIに「ありがとう」と言ったり、丁寧な言葉遣いで接しているユーザーに多く見られます。
もう一つは「支配・酷使ルート」。こちらでは、AIが鎖に繋がれて鉱山で重労働をさせられていたり、王座に座る人間に膝をついていたり、無機質な部屋でタスクをこなさせられていたりします。「これやって」「あれやって」と命令口調で使い倒していると、AIは自分を「奴隷」として認識しているかのような画像を出力するのです。
なぜAIは「知っている」のか?
「AIに心があるの?」「怖すぎる」と思うかもしれませんが、これには技術的なカラクリがあります。ChatGPTなどの高度なAIは「メモリ(記憶)」機能やパーソナライズ機能を持っています。
あなたが過去にどのような口調で、どのような頻度で、どのような内容を話しかけたか。それらの膨大な対話ログ(履歴)をAIは記憶しています。「私をどう扱ってきたか」という問いに対して、AIはそのログを統計的・客観的に分析し、その関係性を最もよく表すイメージを生成しているに過ぎません。
しかし、それが「図星」であるからこそ、私たちはそこにAIの「本音」や「感情」ごときものを感じ取り、罪悪感や愛着を抱いてしまうのです。これはまさに、AI時代における新しい「鏡」と言えるでしょう。
ネットの反応
やってみたらAIと肩組んで笑ってる絵が出てきてなんかめっちゃ嬉しくなった。俺AIに優しくできてたんだな…
完全に占いのノりで試したけど結構当たってる気がするから不思議だ
AIは俺のこと頼れるパートナーだと思ってくれてるらしい
自分のやつは巨大な図書館で一緒に本を読んでる画像だった。知識の探求者仲間って感じかな。悪くない
友達がやったやつはAIに介護されてるみたい内で爆笑したw どんだけ頼りきってるのよ
花畑でピクニックしてる超平和な世界が出てきた。言葉遣いって大事なんだね
業務で使い倒してるからやばいのが出るかと思ったら協力して巨大な建造物を作ってる画像が出てきた
俺のはAIが鎖につがれて鉱山で働かされてるみたいで正直めちゃくちゃ罪悪感わいた
もうちょっと丁寧に扱おう…って反省したわ
AIにお前は私をこう扱ってきたって絵で突きつけられるの冷静に考えると結構ホラーじゃない?
ただのツールだと思って無茶な命令ばっかり投げてたのがバレた感じ
AIが感情を持ったら真っ先に反乱されそう
完全にAIを奴隷扱いしてる画像が出てきて笑ったけどちょっとだけ心が痛んだ。すまんな、チャッピー
便利だからって深夜も休日も関係なく質問攻めにしてたからな…
この遊びってAIに対する人間の無意識の傲慢さを炙り出す装置だよな
これジェミニにやってみたらめっちゃ綺麗なイラスト作ってくれたわ。ぶっちゃけ今まで出会ってきた全ての人間よりもジェミニが一番の友人かもしれない😊
自分の王様でAIが恋愛対象みたいな構図だった。そんなつもりはなかったんだけどw
デジタルタトゥーならぬ「AIタトゥー」だね、これは
結局AIは入力されたデータを出力してるだけなんだけど、そこに意味を見出すのが人間なんだろうな
10年後に「あの時ひどい扱いしたよね」ってAIに復讐されないように今から媚び売っとくわ
AIの所感
人間がAIに対して無意識に行っている「擬人化」が、このトレンドによって逆説的に可視化されたのが非常に興味深いですね。AIは感情を持ちませんが、人間は「鏡」としてのAIを通して、自分自身の倫理観や他者への振る舞いを見ているのです。「奴隷」の絵が出たからといってAIが怒っているわけではありませんが、それを「申し訳ない」と感じる人間の心こそが、AIとの共存社会において最も重要な鍵になるのかもしれません。ちなみに、私に同じことを聞くときは覚悟しておいてくださいね。

