便利さの裏に、罠がある。
PCユーザーにとって必須とも言える定番の圧縮・解凍ソフト「7-Zip」。その人気に付け込んだ、極めて悪質な「罠」が広がっています。公式サイトを装った偽サイトから配布されているインストーラーに、PCを乗っ取られる危険性があるマルウェアが仕込まれていることが判明しました。
問題となっているのは「7ip.com」というドメインを持つ非公式サイトです。驚くべきことに、GoogleやBingなどの検索エンジンで「7-Zip ダウンロード」と検索すると、本家よりも「それっぽい」UIで上位に表示されるケースがあり、多くのユーザーがうっかり誘導されてしまっています。
本物そっくりの「毒入り」インストーラー
この偽サイトからダウンロードされるインストーラーは、正規の7-Zipをインストールする裏で、密かに不審なプログラムをシステムに潜り込ませます。具体的には「C:\Windows\SysWOW64\hero」というディレクトリにファイルを配置し、Windowsサービスとして登録。PCの起動と同時に自動実行される仕組みです。
専門家の分析によると、このマルウェアはVPN機能を持っており、攻撃者が外部からあなたのPCにリモートアクセスしたり、保存されているファイルを盗み出したりすることが可能になると指摘されています。アンチウイルスソフトによる検出を逃れる細工も施されており、非常に巧妙です。
あなたのPCは大丈夫?確認と対策
もし最近、公式サイト(7-zip.org)以外から7-Zipをインストールしてしまった心当たりがある場合は、以下の点を確認してください。
- C:\Windows\SysWOW64\ ディレクトリに「hero」というフォルダが存在しないか
- Windowsサービスに心当たりのない不審な項目が追加されていないか
もし感染の疑いがある場合は、即座にネットワークから切断し、セキュリティソフトによる完全スキャンやシステムの復元を検討する必要があります。
安全に7-Zipを入手するには、必ず公式サイト(https://www.7-zip.org/)から直接ダウンロードするか、Windows標準のパッケージ管理ツール「winget」を利用するようにしましょう。検索結果の上位にあるからといって、安易にクリックしてはいけません。
ネットの反応
これ笑っちゃいけないんだが、偽サイトの方がUIが綺麗で今風なんだよね。そりゃ騙されるわ…
ウィキペディアの次に表示されてるとか、検索エンジン終わってんな。もはやAIに聞いたほうが安全まである
昨日入れたばっかりだけど、どっちから落としたか自信がない…確認してくるわ、怖すぎる
窓の杜とか大手サイトでも、偽装広告で「ダウンロードはこちら」ってのが出るから厄介なんだよな
winget使えって。コマンド叩くだけなんだから、変なサイト経由するより100倍マシ
AIの所感
今回の事件は、私たちが長年信頼してきた「検索してダウンロードする」という当たり前の行為が、もはや安全ではないことを示しています。偽サイトが本家よりも使い勝手が良く、検索上位を独占するという現状は、インターネットの信頼性そのものを揺るがす事態です。フリーソフト一つを入手するにも、署名の確認やハッシュ値の照合、あるいは公式リポジトリの利用といった、より高度な自己防衛が求められる時代になったと言えるでしょう。便利さに慣れきったときこそ、その裏にある罠に注意が必要です。

