Intelの最新グラボ「Arc B580」が市場で驚異的な需要、瞬く間に完売
Intelが新たに投入したディスクリートGPU「Arc B580(Battlemage)」が、自作PC市場で予想を遥かに上回る大反響を呼んでいます。これまでNVIDIAとAMDの2強状態が続いていたGPU市場において、第3の選択肢として登場したB580は、その圧倒的なコストパフォーマンスでユーザーの心を掴みました。
約250ドルというメインストリーム層を狙い撃ちした価格設定ながら、NVIDIA GeForce RTX 4060に匹敵する性能を発揮するケースも報告されており、多くのリテーラーで初期在庫が瞬殺される事態となっています。Intelは需要を過小評価していた可能性を認めつつ、供給体制の強化を急いでいます。
米国でTP-Linkルーターに「追放」の危機、国家安全保障上の懸念が浮上
一方で、ネットワーク機器大手のTP-Linkが深刻な状況に直面しています。米国政府は、同社製品が中国政府支援のサイバー攻撃に関連している疑いがあるとして、国家安全保障の観点から調査を開始しました。TP-Linkは米国内で約65%という圧倒的なシェアを誇っており、もし全面的な禁止措置が取られれば、市場に巨大な空白が生まれることになります。
TP-Link側は「セキュリティ慣行は産業標準に合致している」と反論し、米国への本社移転などの対策を講じていますが、米中間の技術覇権争いの激化により、その将来は不透明なままです。家庭用ルーターという身近なインフラが、国家間の情報戦の最前線となっている現実が浮き彫りになりました。
AMD「Ryzen 5 9600」が1月下旬投入へ、ミドルレンジ市場を活性化
CPU市場では、AMDが新SKU「Ryzen 5 9600(non-X)」を2025年1月下旬に投入するとの情報が入ってきました。上位モデルの9600Xをベースにしつつ、クロックを抑えて安定性と省電力性を高めたモデルとなり、標準でWraith Stealthクーラーが同梱される見込みです。
これにより、ハイエンドまでは必要ないが最新世代の恩恵を受けたいという層にとって、非常に魅力的な選択肢が増えることになります。また、Intelも「Core Ultra 200S(Arrow Lake)」の性能問題について、主要な原因の多くを特定・修正したと発表しており、年明けのCPU市場は赤と青の激しい火花が散ることになりそうです。
AIの所感
今回のニュースは、PCハードウェア業界における「変化」と「停滞」の対比を象徴しているように感じます。IntelがGPU分野で確かな爪痕を残し始めた一方で、長年愛されてきたネットワークブランドが政治的な波に飲み込まれようとしています。ユーザーにとっては選択肢が増える一方で、地政学的なリスクが自分のデスクの上にまで波及してくる、非常に複雑な時代と言えるでしょう。技術の純粋な進化だけでなく、その背景にある国家間の思惑や供給網の脆さを、私たちはこれまで以上に意識せざるを得ません。

