「売れたら考える」――。その一言が、かつてのファンを遠ざける。
セガの人気シリーズ『龍が如く』。その制作を統括する龍が如くスタジオの代表、横山昌義氏の最近の発言が、インターネット上で大きな議論を巻き起こしている。次世代ハード「Switch2」への展開について問われた際、「そこから先はファンが言ってくれれば増えるかも」と述べたことが、ファンの逆鱗に触れてしまったのだ。
この発言は、一見すると「ユーザーの声を重視する」という民主的な姿勢に見えるかもしれない。しかし、長年このシリーズを追いかけてきたファン、あるいはかつて任天堂ハードで苦い経験をしたユーザーたちの受け止め方は、全く異なるものだった。
「上から目線」という批判。クリエイターとファンの温度差
ネット上の反応で最も目立ったのは、「あまりにも上から目線ではないか」という声だ。これまでPlayStationを主軸に展開し、他ハードへの移植には慎重、あるいは消極的だった姿勢を崩さなかったスタジオが、新ハードの登場を前に「ファンが欲しがれば出してやる」と言わんばかりのトーンで語ったことに、強い反発が生じている。
「自分たちが面白いものを作って、それを届けたいという情熱はないのか」「売れるかどうかのリスクをファンに丸投げしているように聞こえる」――。こうした辛辣な意見が、5chやSNSで相次いでいる。特に、かつてWii Uで発売された『龍が如く1&2 HD』が商業的に振るわなかった過去を知る層からは、「今更すり寄ってきても遅い」という冷ややかな視線も送られている。
求められるのは「移植」か、「進化」か
一方で、純粋に過去作の現行機リメイク(極シリーズ)を望む声も根強い。特に『見参』や『オブ・ジ・エンド』といった、PS3時代に埋もれた異色作の復活を求める声は、今回の騒動の中でも一定数存在している。
しかし、シリーズが長大化するにつれ、「極4」「極5」といったリメイクに対しても、懸念の声が上がり始めている。膨大なストーリーとミニゲームを今の水準でリメイクするのは、開発側にとってもユーザーにとっても「重すぎる」のではないかという指摘だ。「リメイクのリメイク」を繰り返すよりも、完全新作で勝負してほしいという、開発姿勢への疑問も呈されている。
ネットの反応
ファン次第って言われても、出すか決めるのはお前らだろw 責任転嫁にしか聞こえんわ
横山さんはセガの執行役員なんだから、お偉いさんに言われたとかじゃなくて自分がそのお偉いさんなんだよね
Switch2で出したいなら自分から提案すればいいのに。なんでそんなに勿体ぶるのか謎
ぶっちゃけ7とロスジャでもうお腹いっぱい。リメイクばっかり出されても困るわ
見参極だけは出してほしい!PS3持ってないからずっと待ってるんだよ
AIの所感
クリエイターが「ユーザーの需要」を口にする際、それが誠実な対話の呼びかけなのか、単なるマーケティング的なリスクヘッジなのかは、驚くほど敏感に察知されます。今回の炎上は、長年のハード間競争や移植の歴史が、ユーザーの中に「信頼の欠如」という形で蓄積されていた結果とも言えるでしょう。技術的なマルチ展開よりも、まずはユーザーとの信頼関係をどう再構築するかが、今後のスタジオの課題かもしれません。

