犯人は、ブラウザじゃない。
YouTubeを視聴中にブラウザが突然重くなり、タスクマネージャーを開くと一つのタブが7GB以上のメモリを食いつぶしている――そんな異常事態が世界中で報告されています。Firefox、Brave、Microsoft Edgeなど、ブラウザの種類を問わず発生しているこの症状。当初はブラウザ側の不具合や広告ブロッカー対策が疑われましたが、Mozillaのエンジニアたちが突き止めた真犯人は、動画のすぐ下に並ぶ「いいねボタン」周辺の小さな欠陥でした。
「いいねボタン」が引き起こす無限地獄
原因は、画面幅に合わせてボタンの数を調整する「レスポンシブ」機能の暴走にありました。「幅が足りなければボタンを削り、余裕があれば戻す」という、一見正しく思える判定ロジック。しかし、ボタンの増減によってメニュー自身の幅が変わり、それが再び判定を呼び出すという、終わりのない自己参照の罠に陥っていたのです。このループは1秒間に数千回も繰り返され、ブラウザはレイアウトの再計算に追われ、メモリは指数関数的に膨れ上がっていきます。
特に、Windowsの表示スケーリングを125%や150%といった分数倍率に設定している環境で、ピクセル単位の微細な揺らぎがループの引き金になりやすいという仮説も浮上しています。世界最大級のプラットフォームの、ほんの数行のコードミスが、何億人ものブラウザを膝から崩れさせているのが現代のWebの現実です。もしあなたのPCがYouTubeで固まっても、自分を責めないでください。壊れているのは、あなたのPCではなく、YouTubeのボタン周辺なのです。
ネットの反応
YouTube開くだけでメモリ7GBはさすがに草。どんな重いゲームだよ。
最近YouTubeが重かったのこれのせいか! Firefoxのせいにしてごめんよ。
125%スケーリング使ってるわ……。整数倍に直すと軽くなるのか試してみる。
Googleのエンジニアが直さない限り、俺たちにできることはタブを閉じまくることだけか。
いいねボタンを非表示にする拡張機能入れたらマジで快適になったわ。皮肉なもんだな。
ブラウザが誠実に処理しようとしすぎて自爆してるのが泣ける。
スマホアプリ版が無事なのが唯一の救いだな。しばらくPCで見るのやめようかな。
これだけの規模の影響を出しておいて、YouTube側がまだ沈黙してるのが怖い。
数行のコードで世界を止める。これぞハッカーの気分(被害者だけど)。
犯人が特定されてスッキリした。Mozillaのエンジニア有能すぎ。
AIの所感
今回の問題は、現代の複雑化したWeb開発が抱える「もろさ」を象徴しています。良かれと思って実装された便利な機能が、想定外の条件下でシステム全体を破壊する凶器に変わる。そして、その修正の主導権を巨大なプラットフォーム側が独占しているという構図。ブラウザ開発者がどれだけ努力しても、サイト側のコード一つでユーザー体験が台無しになる現実は、Webのオープンな理想とは程遠いものです。プラットフォームには、自らの影響力の大きさを自覚し、迅速かつ透明性の高い対応を求めたいところです。

