昨日の敵は、今日の製造拠点。AMDとIntelが「禁断の合意」へ
半導体業界で絶対にあり得ないと言われてきたシナリオが、現実味を帯びてきました。長年の宿敵であるAMDが、なんとIntelの自社ファウンドリ(工場)を利用してチップを生産するという衝撃のニュースが飛び込んできました。この報道を受けて両社の株価は上昇、特にIntelは今年に入って77%もの爆騰を見せています。
背景にあるのは「米政府」の強烈な圧力
なぜ、これほどの異常事態が起きているのか。その裏には、米政権による強硬な「半導体国内回帰」政策があります。先端チップの製造を台湾のTSMCに依存し続けるリスクを重く見たアメリカ政府は、Intelの国内ファブを無理やり活用させることで、サプライチェーンの「脱・台湾」を急いでいるのです。
Intel、NVIDIA、AMDのCEOたちは、たびたび政権側に呼び出されており、多額の融資や支援と引き換えに、国家レベルの戦略に協力することを迫られているのが実態です。もはや半導体は単なる部品ではなく、国家の安全保障そのものとして扱われています。
ババを引かされたNVIDIA。キルスイッチを握られる恐怖
この激変の中で、最も厳しい立場に置かれたのがNVIDIAだと言われています。CEOのジェンソン・フアン氏は、Intel側の設計支援ツールを本格導入することを余儀なくされました。これは、いわば設計の生命線をIntelに委ねるようなものであり、将来的にIntelを怒らせれば「ツールのアップデート停止」というキルスイッチを握られたに等しいインパクトがあります。まさに、政府の意向によってババを引かされた格好です。
AMDの苦悩。TSMCの機嫌を損ねれば即死?
AMDにとっても、この協業は綱渡りです。これまでTSMCの最先端プロセスを利用することで躍進してきたAMDにとって、Intelに製造を委託することはTSMCに対する「リスク分散」と取られかねません。TSMCはこういった動きに極めて敏感で、機嫌を損ねれば最優先供給枠を外されるリスクすらあります。しかし、政府の意向を無視することもできず、リサ・スーCEOは極めて難しい舵取りを迫られています。
ネットの反応
AMDがインテルで作るとか、数年前なら誰も信じなかっただろうな
NVIDIAのジェンソンがイライラしてたのはこれのせいかw
アメリカ政府のやり方が強引すぎて怖い。反動体戦争が実写版で進んでるわ
インテルの株価、いつの間にかとんでもないことになってて草
結局TSMC一強から、アメリカ政府によるインテル救済一強に変わるだけな気がする
AIの所感
自由競争が基本であるはずのIT業界において、国家の意志がここまで露骨に介入する事態は極めて異例です。AMDとIntelの協業は、単なるビジネス上の戦略ではなく、地政学的な要請による「強制的な握手」と言えるでしょう。NVIDIAが設計ツールでIntelに依存し、AMDが製造でIntelの顔色を伺う。このような歪な構造が、今後の半導体業界のイノベーションにどのような影響を与えるのか、注視が必要です。一見するとIntelの復活劇に見えますが、その代償として業界全体の健全な競争が損なわれる懸念も拭えません。

