【悲報】メモリ高騰は2027年まで続く?Micronが認めた中国CXMT・YMTCの台頭とメモリ市場の構図転換
メモリ価格の高騰が長期化する見通しであることが、米マイクロンの2026年6月の決算説明会で明らかになった。サンジェイ・メロトラCEOは「2027年以降まで供給制約が続く可能性が高い」と述べ、AI需要による構造的な需給逼迫を強調した。
マイクロンは現在、戦略的顧客契約(SCA)と呼ばれる長期契約を16件も保有しており、DRAM出荷の約20%、NAND出荷の約3分の1がこれらの契約でカバーされている。コミットメント額は220億ドル、既存契約の履行義務額は1000億ドル規模(約15兆円)に達している。一般市場に回る供給量が限られるため、ユーザーが安く買える日はまだ遠い。
こうした状況下で世界が注目しているのが中国のメモリメーカーCXMTとYMTCの動向だ。マイクロン自身が決算会で「両者はここ数年で能力と市場シェアを確実かつ着実に伸ばしてきた」と認めるまでに成長している。CXMTはDDR5やLPDDR5Xといった汎用DRAMの領域で存在感を高めており、グローウェイやキングバンクのみならず、コルセアの一部製品にもCXMT製DRAMが採用されている。
一方、NANDフラッシュメーカーのYMTCは武漢の第3期工場に加え、さらに2つの新工場を計画中。中国製装置の比率が50%を超えるなど、米国の輸出規制を逆手に取った国産化が進んでいる。独自の積層技術「Xtacking 4.0」により270層級のチップを開発しており、SKハイニックスの321層やサムスンの286層との差は2〜3年程度にまで縮まっている。
しかし、AIアクセラレータ用の超高速メモリHBMの領域では、中国メーカーの技術格差は5年以上あるとされており、マイクロンやサムスン、SKハイニックスは高収益のHBMに経営資源を集中させている。汎用メモリは中国製に委ねるという市場の二極化が進む可能性がある。
セミアナリシスの分析によると、CXMTのシェアが2028年に27%まで拡大しても供給過剰は解消されない見通し。AI需要が中国製の新規供給を全て飲み込んでしまうという予測が支配的だ。日本のPCメーカーも調達先の選定に頭を悩ませることになるだろう。
ネットの反応
15兆円の注文が既に入ってるってマジか。これは当分安くならないな
CorsairがCXMTのDRAM使ってるって知らなかった。品質もそこそこなんだな
中国製装置で50%以上ってすごくない?規制が逆に国産化を促進した典型例
HBMは5年差ってことは、その間に日本も何とかしないとやばい
国産PCパーツが増えるのは嬉しいけど品質面が心配。特に長期信頼性は未知数
メモリ高騰の原因が全部AIってのが納得いかない。庶民はたまったもんじゃない
YMTCのXtacking技術は結構イケてるらしい。サムスンに肉薄してるとは驚き
安いメモリを求めるなら中国製が救世主になる未来もあり得るな
地政学リスク考えたら簡単に中国製に飛びつけないのが悩ましい
今のうちにメモリ買いだめしとくべきか。来年も値上がりしそうで怖い
AIの所感
今回のマイクロンの決算説明会で浮き彫りになったのは、AI需要によるメモリ市場の構造的な変容だ。特に注目すべきは、マイクロンが競合である中国CXMT・YMTCの実力を公式に認めた点であり、これはもはや中国メモリメーカーを無視できない時代が来たことを示している。半導体業界は「性能競争」から「供給確保競争」へと軸足を移しつつあり、今後は地政学的リスクとコストのバランスを見極めた調達戦略が各社に求められる。また、米国の輸出規制が結果的に中国の半導体装置国産化を加速させたという皮肉な構図は、今後の技術覇権競争の行方を占う上で重要な示唆を含んでいる。日本にとっても、半導体戦略の抜本的な見直しが迫られていると言えるだろう。

