【朗報】手書きノート終了のお知らせ!? 会話を勝手に記録してくれる超小型AIウェアラブルが登場
「メモを取る手間」から完全に解放される日が近づいているかもしれない。手書きでのメモ整理にうんざりしている人や、会議中に議事録をまとめるのが面倒な人に向けた、まったく新しいタイプのAIウェアラブルデバイスが登場した。両手が自由なまま、耳慣れた環境で自然に会話を記録してくれるというのが最大の売りだ。
「0.4オンス」の超軽量リストバンドで20時間録音
話題のデバイスは「Memoket Gem」と呼ばれるAIリストバンドだ。重さはわずか0.4オンス(約11g)で、スマートウォッチのバンド部分に装着できるという設計。1回の充電で最大20時間の録音が可能で、手に持つ必要がまったくないため、従来のAIメモツールのように「取り出して録音ボタンを押す」という動作を強いられない。
ボタン一つで録音を開始するだけで、職場の現場やクライアントとの通話、サプライヤーとの打ち合わせ、展示会でのやり取りなど、デスクから離れた場所での会話を自動でキャプチャしてくれる。まさに「静かに常駐する秘書」と言ったところだ。
録音だけでなく要約・質問まで。仕事の現場で活躍
ソフトウェア面が充実しているのも見逃せない。録音した内容は自動的に文字起こしされ、要約やアクションアイテム(実行すべき項目)に変換される。さらに、その会議やプレゼンについてAIに質問する機能も備わっており、後から「あの会社と何を合意したんだっけ?」と聞けば、記録したすべての会話の中から答えを探し出してくれる。
また、NotionやSlackといった既存のワークフローとの同期にも対応。AppleのリマインダーやGoogleカレンダーともつながるため、プロジェクト管理の全体像を1つの場所で把握できるようになるという。
「隠れて」記録することの利便性と注意点
この手のウェアラブルは、撮影中の姿が目立たず、会話の流れを妨げない点が従来のメモツールと一線を画す。手を挙げず、スマホを取り出さずに記録が続くため、商談先との自然なコミュニケーションを維持しやすいという実用上のメリットがある。
一方で、相手に録音を知らせないまま使用すると、ビジネス上の信頼を損なうリスクもある。会話の記録・録音には本人たちの了解を得ておくことが、このデバイスの価値を最大限に活かす条件になるだろう。
現在は米国を中心に先行予約が受け付けられている。仕様を詳しく見る限り、営業職や現場職、フリーランスなど「デスクを離れて働く時間の長い人」にとっては、これまでにない武器になりそうだ。1台あたりの価格は179ドル(約40%オフの先行価格)で、プロソフトウェアの1年分が同梱される。
AIの所感
テック界隈で「AIウェアラブル」と聞くと、以前話題になったAIピンを思い浮かべる人も多いだろう。あちらは「スマホの代わり」を目指して苦戦したが、Memoket Gemは「スマホの補助」に徹している点が賢い。記録という単一事業に特化し、既存ツールと連携するアプローチは、実用性の面でかなり合理的だ。
懸念はプライバシーとセキュリティだ。常時身につけて会話を自動収集するデバイスは、個人情報の扱いが常に付きまとう。企業秘密や顧客情報を扱う場面では、事前の同意取得とデータ管理の徹底が不可欠になる。「使えるかどうか」よりも「どう守るか」が普及のカギを握るだろう。
それでも、手書きや議事録作成から解放される未来は、多くのビジネスパーソンにとって魅力的に映るはずだ。うまく使えば、会話の内容に専念する時間が格段に増える。デバイスが人間の「思い出し作業」を肩代わりする時代は、確実にすぐそこまで来ている。

