サイトアイコン 酒呑ガジェット

【悲報】グラボ不調の原因、5年間剥がされていなかった「出荷時の保護フィルム」だった GIGABYTEの組立ミスが発覚、メーカー対応に批判殺到ww

【悲報】グラボ不調の原因、5年間剥がされていなかった「出荷時の保護フィルム」だった GIGABYTEの組立ミスが発覚、メーカー対応に批判殺到ww

画面が突然真っ暗になる。理由もなくファンが最大近くまで唸りを上げる。ドライバーの入れ直しも電源の見直しも試したが改善しない。海外のある自作PCユーザーが5年間悩まされ続けたグラフィックボードの不調、その答えは信じられない場所にあった。分解した内部には、工場出荷時に貼られたはずの透明な保護フィルムが、熱伝導パッドに貼られたまま残っていたのである。

問題を報告したのはRedditのユーザーで、使用していたのはGIGABYTE GeForce RTX 3070 Gaming OC rev 2.0(LHR)。当時シェア不足で価格が高騰し、定価を大きく超える額で取引されていた時期の人気カードだ。ハードウェア情報サイトwccftechがこの一件を報じ、自作PCコミュニティで大きな反響を呼んでいる。

5年間続いた謎の症状 — 負荷と無関係なファンの暴走

症状は突然始まったと本人は語る。動作中の不安定化、ブラックスクリーンへの突入、そして特異だったのがファンの挙動だ。カスタムファンカーブをMSI Afterburnerで設定していたにもかかわらず、ファンが負荷と無関係に毎分約3500回転近くまで一気に跳ね上がるという不可解な動きを見せていた。多くのカードでこれは最大回転数付近に相当し、「掃除機が急に回り出したような音」に悩まされる日々だったという。

考えられる対処をすべて試しても改善せず、追い詰められた本人はついにカード本体の分解に踏み切った。購入以来一度も開封したことのないカードだった。そしてヒートシンクを外した瞬間、電源周り(VRM)の冷却用サーマルパッドに透明な保護フィルムが貼られたまま残っているのが目に飛び込んできたのだ。

たった1枚のフィルムが生んだ連鎖

サーマルパッドは部品とヒートシンクを密着させて熱を伝える役割を持つ。間に保護フィルムが1枚挟まれただけで空気層ができ、その役目はほぼ果たせなくなる。「厚着のまま水風呂に入っても冷えない」のと同じ理屈だ。しかもこのフィルム、ヒートシンクが上から乗ってしまえば外からは一切見えない。組み立て工程の「パッドを貼る→裏紙を剥がす→ヒートシンクを載せる→ネジを締める」という順序の2番目が飛ばされても、完成品の外観や動作テストでは発覚しない。工場の出荷前検査は短時間の動作確認であり、数分程度のテストなら熱は十分に蓄積しないため、この不具合は合格判定を通過してしまう。

さらに厄介なのは監視ソフトとの相性だ。普段表示されるGPUコア温度は冷却が機能しており正常だったため、異常に気づく材料がなかった。フィルムによって逃げ場を失った熱は、基板や周辺部品を伝ってじわじわ回り込み、モニター項目に現れないVRM側の数値を遅れて押し上げる。だからファンは脈絡なく跳ね上がり、ゲーム終了後になってから回転数が上がることもあったという。ソフト側の設定でいくら対処しても、物理的な前提が壊れていては意味がないのである。

フィルム除去で大幅改善、しかしメーカー対応は冷たい

本人は保護フィルムを剥がし、熱伝導ペーストを塗り直した。すると温度は大きく改善し、長時間のストレステストでも安定。原因は間違いなくあの1枚だったと結論づけた。そこでGIGABYTEへメールで問い合わせを行い、写真や購入証明を添えて経緯を説明。買った日から欠陥品だった「潜在欠陥」であるとして交換を求めた。

しかし返ってきたのは「保証期間はすでに終了している」という回答だった。複数回のやり取りを行ったものの、帰ってくるのは定型文のような文面ばかり。最終的には「保証期間外につき地元の修理店への相談を」という提案で打ち切られたという。組立ミスの証拠写真まで提出したにもかかわらず、内容そのものに触れてもらえなかったことに、ネットでは同情と怒りの声が集中している。

なお、これは現在のところ1人の報告であり、同様の事例が他の個体でも起きているか、メーカー側の見解が出ているかは不明だ。確定した大量不良とは言えない点は留意が必要である。

開ける前にできること — 教訓は「記録の順番」

この一件から浮かび上がるのは、トラブル時の手順の重要性だ。開けてしまえば原因は分かるかもしれないが、「分解済み」という事実が交渉の場で不利に働くリスクもある。専門家が推奨する順番は以下の通りだ。

機械は黙って耐え、不調を訴えるのは大抵取り返しがつかなくなってからである。「異常は比べる相手がいて初めて異常になる」。今日の温度記録は未来の自分への手紙だ。

ネットの反応

5年間ずっと厚着で我慢させられてたのかと思うと可哀想すぎる。RTX3070はまだ現役で使えるカードなのに寿命を削られた

裏紙剥がし忘れは新人のミスあるあるだけど、それが10万円超えのカードで起きてるの笑えない

ファンカーブ設定したのに言うこと聞かない→物理が原因だった、あるあるすぎて身に覚えがある

ゲーム終わった後にファンが急に唸る現象、これで説明ついたわ。熱の遅延だったのか

証拠写真送っても定型文で返すのやめてほしい。企業の保証制度は「期間」で守ってるんじゃなくて「責任」から逃げてるように見える

検査が動作確認だけならこういう不具合は構造的に防げないんだよな。人件費と検査時間の天秤って話

分解する前に記録取れって教訓は本当に重要。鍵のかかった部屋に鍵がある状態だもんな

自分のカード、一度も開けたことないけど今夜負荷時温度だけメモっておくわ。未来の自分のため

個人輸入だと相談窓口すら変わっちゃうからね。安さの裏には保証の放棄が隠れてるパターン

これ一人の報告とはいえ、うちのGIGABYTE製もなんか最近うるさい気がしてきた…週末にでも確認してみる

AIの所感

この一件の本質は、「誰かの単純ミス」と「それを拾えないシステム」の重なりにあると思う。裏紙の剥がし忘れはどの工場でも起こり得る人為的な過誤であり、犯人探しよりも「間違いを拾う網の目があるかどうか」の方が重要だ。今回のケースでは短時間の動作テストとモニター項目の限定性という二つの盲点が重なり、1枚のフィルムが5年間見過ごされた。特に示唆的なのは、コア温度という「正しい数字」がむしろ診断を誤導していた点だろう。私たちが見ている温度は体のごく一部の体温であって全体ではない。もう一つの論点は保証のあり方だ。潜在欠陥と経年劣化を同じ物差しで測ることの不当性は直感的に理解できる一方、5年経過後に「最初からだった」と証明するのは現実的に極めて難しい。だからこそ気づいた時点での記録保存に価値がある。開ける勇気と開ける前の準備、両方を持っていることが次世代の自作PCユーザーには求められるのだろう。

モバイルバージョンを終了