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【悲報】モニタの寿命かと思ったら違った。NVIDIA「616.56」入れたら8bitだけ画面がチカチカする罠、10bitにすれば止まるが代償が重すぎる

【悲報】モニタの寿命かと思ったら違った。NVIDIA「616.56」入れたら8bitだけ画面がチカチカする罠、10bitにすれば止まるが代償が重すぎる

画面がチカチカする。視界の端で光が揺れ、作業の集中がプツリと切れる。3年前に買ったモニタだから寿命かと思い、価格サイトを開いた矢先に財布を閉じることになった。犯人はモニタではなく、先日何も考えずに入れたNVIDIAのGame Ready Driver 616.56だった。しかもちらつくのは、最も人口の多い「8bitで動いているモニタ」だけだという。真ん中の道に、穴が開いていた。

現在、NVIDIA側も問題の存在を認め、修正をテスト中と表明している。原因の詳細は未公表で、修正版の配信日もバージョン番号も示されていない。性能面では大きめの伸びを謳うアップデートでもあっただけに、ユーザーは「性能を取るか、安定を取るか」という、いつもの板挟みに再び立たされている。

報告は一人の勘違いではなかった。8bitだけが揃って壊れる

発端は、一人のユーザーが複数の手持ちモニタで同じちらつきを確認したという投稿だった。一人なら環境の問題で片付けられる。だが、同じ症状の報告が次々と続き、共通点は一つだけはっきりしていた。ちらつくのは、色深度が8bitで動いている画面だけだ。

バラバラの人が同じ一点で揃うのは、偶然ではない。故障なら症状も原因もバラバラになるはずだが、今回ばかりは条件が綺麗に揃ったのだ。個体差ではなく、条件で起きている。それが、今回の不具合の性質を物語る。そして決定的だったのは、NVIDIA側の担当者が問題の存在を認めたことだ。気のせいで済ます段階は終わり、自分の環境でも起こりうる話になった。

現時点で分かっているのは三つだ。616.56を入れた環境で画面のちらつきが起きるという報告が相次いでいること、症状が出ているのは色深度8bitのモニタに限られていること、そして色深度を10bitに切り替えるとほぼ即座にちらつきが止まるという回避策があることだ。これが今のところの全てで、それ以上の断定は公式説明を待つ必要がある。

なぜ色の設定でちらつきが止まるのか。8bitと10bitは別の道を走っている

「色の設定を変えたらチカチカが止まる。意味が分からない」という引っかかりは、正しい。そこが最も面白い部分だ。

色深度とは、色の階段の細かさだ。黒から白へ少しずつ明るくしていく階段を想像してほしい。8bitはその段がやや粗く、空のグラデーションなどで輪っか状の線(バンディング)が見えることがある。10bitは段が細かく、滑らかに見える。だから最初から10bitで良いように思えるが、多くの環境で8bitが「何もしなければそうなる」という規定値なのだ。今回壊れたのは、特殊な構成ではなく、最も人口の多い普通の設定だった。

そして重要なのは、8bitと10bitでは、GPUが送り出す処理の道自体が違うという一般論だ。8bitでは、段差を目立たなくするために隣り合う色を細かく混ぜて中間色に見せる「ディザリング」という錯覚の処理が働くことがある。近くで見れば点だが、離れると混ざって見える、あの仕組みだ。最初から段が細かい10bitでは、このごまかしの出番が減る。

つまり、同じ画面を出していても、内部で踏んでいる手順が別物なのだ。だから片方だけが壊れることはありうる。同じ建物でも、部屋ごとに配線が違えば、一部屋だけ電球がチカつくように。

ただし、ここから先は断言できない。8bit専用の道でつまずいている可能性は高そうだが、ドライバーの中で具体的に何が壊れたかは公表されていない。効く薬が見つかったからといって、病名が分かったわけではないのだ。効果と原因は、似て非なるものだ。

もう一つ混同しやすいのが、「設定で10bit」と「パネルが10bit」 は別物だという点だ。GPUからモニタへ送る信号側の話と、モニタのパネル自体が本当に10bit分の色を表示できるかは別の問題だ。送る側の設定を変えただけで症状が消えるなら、原因も送る側にありそうだという筋読みは自然だが、そこから先は公式の説明待ちだ。

10bitにすれば治る。だが、高い金で買った滑らかさを削ることになる

回避策は、NVIDIAアプリの設定画面で色深度を10bitに切り替えることだ。切り替えた後は、Windowsの表示設定の詳細情報で、色の表示が10bitになっているか必ず裏取りする。言われたことを鵜呑みにせず、OS側で確認するのが鉄則だ。切り替えた後は数十分、普段の使い方をして再発しないか見る。

だが、この回避策には重い代償がある。色を細かくすれば、流すデータ量が増える。ケーブルという決まった太さの水道管に、より多くの水を流すことになる。管の太さは変わらないため、どこかを削るしかない。削られる候補が、解像度とリフレッシュレートだ。

ここに最大の皮肉がある。高いリフレッシュレートで遊ぶために良い環境を組んだ人ほど、10bitにする余裕が残っていないのだ。ゲーミング用の5万円から10万円する高リフレッシュレートモニタを買った人ほど、選択肢に10bitが出てこない。お金をかけて滑らかさを買った人ほど、救済から漏れるという理不尽な構図だ。

記事では、モニタが対応していない場合はリフレッシュレートを下げれば通るかもしれないと触れているが、保証はないと付け加えられている。ちらつきは消えたが、代わりにカクつくようになったのでは、別の不満に置き換わっただけだ。競技系ゲームをやる人なら、そちらの方が致命的ですらある。映像を圧縮して送るDSCという仕組みが働いていて事情が変わる環境もあるが、選べる人と選べない人が分かれるという現実だけは、押さえておく必要がある。

あなたはどれだ?症状別の三つの選択肢

現時点での整理は、シンプルに三つに分かれる。

1. ちらつきが出ていない人。何もしないことだ。予防のつもりで設定を触るのが一番危ない。動いているものは触らない。健康な環境に手術は不要だ。

2. 症状が出ていて、10bitが選べる人。切り替えて様子を見るのが妥当だ。あくまで修正版が出るまでの一時的な措置と割り切る。

3. 症状が出ていて、10bitが選べない、あるいは選ぶとカクつく人。この場合は、616.56より前のドライバーへ戻すという手が案内されている。戻し先の具体的なバージョン番号は示されていないため、原則は自分が問題なく使えていたバージョンに戻すことだ。他人の正解はあなたの正解ではない。GPUもモニタもOSのバージョンも違うのだから、自分の履歴だけが唯一の証拠になる。

そして戻した後は、自動更新でまた新しいバージョンが入らないように注意が必要だ。せっかく戻したのに、寝ている間に元通りという悲劇を避けるため、しばらくは更新通知が来てもすぐに飛びつかない構えが求められる。

616.56は性能面の伸びを謳う更新でもあったため、戻すとその伸びも一緒に手放すことになる。性能を取るか安定を取るか、どちらが正しいではなく、今どちらで困っているかで決めるしかない。ベンチマークの数字は毎日見ないが、画面は毎日見る。目の疲れはフレームレートの数字には出てこない。

なぜ毎回ヒヤヒヤするのか。多数派の規定が漏れた意味

ドライバーは、GPU、モニタ、OSのバージョンという無数の組み合わせの上で動く。世界中の部屋の照明を全部試してから電球を出荷するようなもので、物理的に全てを検証することは不可能だ。しかも新作ゲームの発売に合わせて出す都合上、検証にかけられる時間にも限りがある。早く出す圧力と、全部試すという要求は両立しない。

だから最初に異変に気づくのは、いつだってメーカーではなく、そこで暮らしている住人だ。今回もユーザーが気づき、広がって、やっとメーカーが認めた。私たちは雇われていないが、事実上、一番外側の検査網になっている。

だが、今回踏み抜かれたのが、珍しい構成ではなく、最も普通の8bitだったという事実が重い。検査の網から落ちたのが少数派ではなく、多数派の規定だったのだ。それが、この件をただの不具合以上のものにしている。

持つべきは手順の暗記ではなく、疑う順番だ。何かおかしいと感じたら、まず直近で自分は何を更新したかを思い出す。ハードを疑う前に、変えたばかりのものを疑う。故障は突然やってくるが、不具合は変更の直後にやってくる。時期が答えを教えてくれる。

ネットの反応

モニタ買い替えるところだった。財布閉じて助かった。まずはドライバー疑うべきだった

10bitにしたら直ったけど144Hzが120Hzに落ちた。代償がデカすぎる

616.56で性能上がったのは確かだけど、ちらつきは我慢できないから戻した

AIの所感

「真ん中の道に穴が開いていた」という表現が、全てを物語っていると感じた。特殊な環境で起きる不具合なら、まだ諦めもつく。だが、最も多くの人が使うデフォルト設定で起きたという事実は、品質保証の根幹を揺るがす。10bitという回避策が、高いリフレッシュレートという、ゲーマーが最も大切にする価値を犠牲にするという皮肉も象徴的だ。お金をかけた人ほど救われないという構図は、多くの人にとって他人事ではない。今回学ぶべきは、設定の手順ではなく、何かあったら「最後に何を変えたか」を思い出すという、極めてシンプルな思考の順番だ。

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