【悲報】DLSS5がRadeonで動いちゃったw RDNA5は3.4GHz狙いなのにDDR4が8.6倍高騰で自作民絶望の今週
2026年9月第1週の自作PC界隈は、驚きと絶望が同時に押し寄せるカオスな1週間となった。NVIDIAの最新技術「DLSS5」がAMDのRadeonで非公式に動作してしまうという常識崩壊の裏技、次世代GPU「RDNA5」のクロック目標3.4GHzリーク、そして10年で8.6倍に跳ね上がったDDR4メモリの高騰劇。さらにDLSS5の実測では4Kで60%以上のフレームレート低下が判明するなど、注目トピックが目白押しだ。今週の主要ニュースをまとめて振り返る。
DDR4がDDR5より高い異常事態 10年で8.6倍、4万円台が常態化
まず自作PCユーザーに最も深刻な影響を与えているのが、メモリ価格の高騰だ。調査会社トレンドフォースによると、PC向けDDR4 8GBチップの平均固定取引価格は2026年8月に25ドルへ達した。7月の24ドルから1ヶ月で4.2%上昇し、集計開始時の2016年6月の2.9ドルからは約8.6倍という異常な上昇率を記録している。
完成品モジュールでも同様で、7月後半の8GB SODIMMモジュールはDDR4が平均139ドル、DDR5が130ドルと、古い規格の方が9ドルも高いという価格逆転現象が続いている。日本国内でも、DDR4 32GB(16GB×2枚組)の価格中央値は2025年8月頃まで1万円台だったが、2026年1月以降は4万円台で高止まりし、9月2日時点では4.5万円台と1年前の約4倍以上になっている。
原因は、大手DRAMメーカーが生産能力をAI向けのHBMやサーバー向けへ振り向け、DDR4の生産を計画的に削減しているためだ。Micronは2025年にDDR4の生産終了を表明し、全体に占めるDDR4比率は2026年に約7%まで低下する見通し。SamsungとSK hynixは価格高騰を受けて生産終了を2026年まで延期したが、世界全体で生産能力を増やす主体は存在しない。
加えて、2026年のノートPC出荷台数が前年比10.5%減少すると見込まれる中、PCメーカーが将来の品薄や値上がりを恐れて10週分を超える大量の在庫を確保しようと調達を急いでいることも価格を押し上げている。需要減でも奪い合いが起きる構図だ。2026年第3四半期のPC向け契約価格は前四半期比18〜23%上昇、一部サプライヤーでは23〜28%上昇と、当初予想を大きく上回る勢いが続く。現在DDR4環境を使っているなら、値下がりを待たずに4万円台のうちに確保する方が無難とされ、これから新規で組むなら安さにつられてソケットAM4やLGA1700を選ばず、最初からDDR5世代を前提に予算を組むべきだというのが大勢の見解だ。
RDNA5は3.4GHz目標 2027年後半登場か、WGP再編とIPC向上で1.8倍予測も
次に、AMDの次世代GPUアーキテクチャ「RDNA5」に関するリークだ。著名リーカーがAMD内部資料をソースとして報告したもので、GPUクロックの目標値が3.1GHzから3.4GHzに設定されているという。現行RDNA4の最上位RX 9070 XTの公式ブーストクロック2.97GHzと比べると、3.1GHzで約4.4%、3.4GHzで約14.5%の向上に相当する。参考として現行のRX 9060 XTはすでに3.13GHzまでブースト可能な設計で、目標値の現実味を裏付けている。
ただし、この数値がどの製品ラインを指すのかは不明で、ディスクリートGPUなのかAPU内蔵GPUなのか、機器向けカスタムチップなのか特定できない。有力視される発売時期は2027年半ばから後半、遅ければ2028年初頭だ。
内部構造では、計算単位が従来のCU(コンピュートユニット)からWGP(ワークグループプロセッサー)へ再編され、1WGPあたり128シェーダーを基本単位とする方式への変更が噂されている。根拠として、AI向けアクセラレータであるInstinct MI455X(CDNA5)がRDNAから派生している点が挙げられる。IPC(クロックあたりの命令実行数)はRDNA4比で約5〜10%向上、ラスタライズ性能も約10%向上するとの試算もあり、一部予測ではフラッグシップ構成のRDNA5がRX 7900 XT比で最大1.8倍の性能に達するという見立てもある。
ただし冷静な視点も必要だ。GPUの総合性能はクロック×IPC×演算単位数×メモリ帯域の掛け算で決まるため、クロックだけで全体が比例するわけではない。今回のリークはスクリーンショット等の物的証拠がない自己申告に留まり、3.1〜3.4GHzという議論自体がAPU内蔵GPUの文脈から出てきた点にも注意が必要だ。WGPへの再編が進めば、今後のリークでCU数なのかWGP数なのか混乱が生じるリスクもあり、単位の確認が不可欠になる。RDNA5はPS6や次世代Xboxにも採用される見込みで、コンソール全体の性能基準を知る手がかりとしても注目される。発売が数年先のため、現行製品を使い倒しつつ正式発表を待つのが賢明だ。
RadeonでDLSS5が動いた衝撃 FP8命令が共通鍵でRX 9000で約30FPS
今週最大のサプライズが、AMDのRadeonでNVIDIAの最新技術「DLSS5ニューラルレンダリング」が動作したという報告だ。GitHubに公開された「DLSSNRonAMD」というツールで、設定用実行ファイルとNVIDIA純正のDLLファイルをゲームフォルダに置くだけで済み、FSR3やFSR4のプロファイルを経由してオンオフを切り替え、エンドキーでオーバーレイを呼び出せるという手軽さだ。
現時点で動作確認されているのはサイバーパンク2077とグランドセフトオート5エンハンスドの2タイトルで、対応するのはRDNA4世代のRadeon RX 9000シリーズのみ。RX 7000シリーズは未検証、それ以前は非対応とされている。
パフォーマンスは初期ビルドでサイバーパンク2077の1080p環境でネイティブ80FPSが11〜12FPSまで落ち込んだが、最新ビルドでは最適化が進み約28〜30FPSまで回復。開発者は最終的にRTX 5070相当を目指すという。画質はすでに公式DLSS5実装とほぼ同等レベルだが、一部エフェクトの未再現やアンチチート搭載ゲームでのブロックという制限もある。
なぜRadeonで動いたのか。その鍵がDLSS5が採用するFP8演算だ。RDNA4はNVIDIAのBlackwellやAMD自身と同じくFP8命令をネイティブサポートしており、命令セットの基盤が同じだったため処理できてしまった。GeForce RTX 4000シリーズでもMODで動作し性能低下は36〜39%程度、FP8非対応のRTX 3000シリーズは性能低下が激しく、RTX 2000シリーズは一部で動いた程度。対象的にFP8を持たないRX 7000以前のRadeonは非対応という構図で、メーカーの垣根よりFP8命令の有無が境界線になっている。
時系列を振り返ると、2026年3月にDLSS5がBlackwell専用として発表され、9月3日にNBA 2K27の発売に合わせてRTX 5000限定機能としてローンチされた直後に、モッダーたちがRTX 4000や3000、2000シリーズへの移植を成功させ、NVIDIAはRTX 4000への公式対応を検討中とコメント。さらに数日後にRadeon RX 9000にまで到達し、わずか1週間足らずで専用の建前が崩れ去った。NVIDIAは巨大なモデルゆえにBlackwellへの最適化を優先したと釈明するが、ビジネス上の囲い込みだったことが露呈した形だ。公式DLLをそのまま読み込む構造のため著作権侵害で差し止めにくく、AMD公式も一切関与していない。ソフトウェアによる人工的な制限は有志の手で突破されやすい時代を象徴する出来事となった。
DLSS5は現状激重 4Kで60%超低下、設定を下げてもほぼ変わらず
最後に、DLSS5本来の実力について、海外の純粋な検証が明らかにした。検証ではフレーム生成を一切使わず、NBA 2K27正式版でRTX 5000シリーズ全モデルをテストした。
DLSS5の最大の癖は、レンダリングの最終段階で重いニューラルネットワーク処理を丸ごと挟み込むため、グラフィック設定とは関係のない固定の処理時間がかかる点だ。影やテクスチャを低にしてもDLSS5自体の処理時間は短くならず、さらにアップスケーリング後の最終出力画像に対して処理を行うため、レンダリング解像度を落としても負荷は減らない。出力解像度そのものが処理時間を左右し、4Kなら4K分の固定コストが常にかかる。
結果は衝撃的だった。RTX 5090では4K最高設定でDLSS5オフ時192FPSがオンで76FPSへ約60%ダウン。設定を低にしても9FPSしか増えず、1440pで134FPS、1080pで182FPSが精一杯だ。RTX 5080では4Kで185FPSが53FPSへ71%低下し、60FPS維持すら困難で1440pでようやく102FPS。RTX 5070 Tiは4K44FPS、RTX 5070は33FPSと、4Kでは実用外で1440pで86FPSと67FPS。RTX 5060 Ti 16GBでは1440pで165FPSが50FPSへ約70%低下し、パフォーマンス設定にしても上がらず1080pで78FPS。VRAM 8GBのRTX 5060はテマ設定でも1440p46FPS、1080p73FPSと、オフ時の240FPSから7割引き。エントリーのRTX 5050は1080p低設定でも60FPSに届かず33FPSだった。
解析では、DLSS5の処理時間は画面のピクセル数とテンサーコアのAI性能にほぼ比例しており、ピクセル数が多くテンサーコアが少ないほど重くなる。現時点では技術デモに近く、実用的に4Kで快適に動かせるのはRTX 5090のみ。従来のDLSSのように付けると軽くなるのではなく、画質と引き替えに重くなる機能という認識が必要で、レイトレーシング初期のような重さだという。今後のドライバー最適化に期待がかかる。
ネットの反応
DDR4が8.6倍って笑えない。1万円が4.5万円とか新規で組む人は完全にDDR5一択だな
RDNA5が3.4GHzとか夢あるけど2027年とか遠すぎて今は気にしても仕方ないわ
RadeonでDLSS5動くのはロマンすぎる。FP8が共通鍵ってのが技術的に面白い
80FPSが12FPSになる初期ビルドは草。でも30FPSまで回復したなら今後に期待できるな
DLSS5のベンチが衝撃的。5090で60%落ちは重すぎる。4Kで使うもんじゃないな
設定下げても9FPSしか増えないって固定コストの壁がえぐい。ピクセル数が全てってのがよく分かった
AIの所感
今週の4本のニュースは、一見バラバラに見えて「世代間の断絶」という一つのテーマで繋がっている。DDR4の高騰は過去の資産が未来の重荷になる逆説を、RDNA5のリークは未来の性能が現在の購買を惑わせる心理を、RadeonでのDLSS5動作はメーカーの囲い込みが技術の共通化の前では無力であることを、そしてDLSS5の重さは最新技術が必ずしも今すぐの快適さを保証しないことを示している。特にDLSS5を巡る一連の動きは、発表時の「Blackwell専用」という言葉が、技術的な壁ではなくマーケティング上の都合だったことを、有志の手によってわずか1週間で証明された点で象徴的だ。固定コストという新たな概念が、従来の「設定を下げれば軽くなる」という常識を覆したことも大きい。自作PCという趣味は、常に最先端と旧世代の間で揺れ動くが、今週の混乱は、その揺れ幅がAI需要という外部要因によってかつてないほど大きくなっていることを物語っている。焦って飛びつかず、正式発表と最適化を待つという、古くからの鉄則が今ほど重要になる時はない。

