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【悲報】iPhone 18 ProはAIが2倍なのに使えるAIは1バイトも増えない…12GBという見えない冷蔵庫の正体

【悲報】iPhone 18 ProはAIが2倍なのに使えるAIは1バイトも増えない…12GBという見えない冷蔵庫の正体

9月10日午前2時、日本時間の深夜にAppleが新しい石を発表した。iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxに載るA20 Proだ。AIの処理能力は前の世代のちょうど2倍、メモリ帯域は50%増、GPUは最大40%高速、そして最新の2ナノメートルプロセス。数字だけを並べれば、順当に進化した世代交代に見える。予約は9月12日、店頭に並ぶのは9月18日と、発表から1週間で手に取れるスピード感もある。

ところが、このiPhoneで手元で動かせるAIの大きさは、前の世代から1バイトも変わっていない。速さは2倍になったのに、入る大きさは据え置き。矛盾に見えるが、担当している部品がそもそも別だというだけの話だ。速さを決める部品と、大きさを決める部品。Appleが大きくしたのは前者だけで、肝心の大きさを決める冷蔵庫には手を触れなかった。

4つの数字と、ぽっかり空いた空欄

Appleが自分の言葉で出した数字は4つある。1つ目がNeural Engineで、デュアル16コアの合計32コア。A19 Pro比でAI処理能力が2倍だと明記されている。2つ目がメモリ帯域で50%増、3つ目が7コアGPUで最大40%高速、4つ目が製造プロセスの2ナノメートルだ。CPUも6コア構成で、性能コア2と効率コア4という内訳が添えられている。

重要なのは、4つにない項目があることだ。メモリ容量である。何GB積んでいるのかは、Appleのニュースルームにも日本語の製品ページにも技術仕様のページにも、どこを探しても書かれていない。ストレージは256GBや2TBと大きく掲げられているのに、メモリだけが上から下まで空欄のままだ。博士が日本語版と英語版の両方を開いて確認しても、結果は同じだった。書ける数字は全部書いているのに、そこだけが綺麗に抜け落ちている。

この空欄は偶然ではない。Appleは例年、iPhoneのメモリ容量を公式には公表しない。箱にも設定アプリにも出てこない。ストレージの空き容量は細かく表示されるのに、メモリの数字だけは最後まで隠されている。今回も同じ構図が繰り返されたことになる。

ストレージとメモリは別物 台所のたとえで一気に分かる

ここで一度、ややこしさの元を潰しておく必要がある。ストレージとメモリは名前が似ているだけで全く別の部品だ。ストレージは物の置き場、メモリは作業台だと覚えると分かりやすい。写真も動画もアプリも、使わない時はストレージに片付けられている。実際に動かす時だけ、そこからメモリの上に広げて使う。

2TBの置き場があっても、一度に広げられる量は別に決まっている。AIの場合はこの広げられる量が致命的に効く。分かりやすくするために台所でたとえると、3つの設備だけを覚えればいい。1つ目がコンロで、演算に当たる。Neural EngineやGPUのような計算する部品だ。2つ目が廊下で、メモリ帯域に当たる。1秒間にどれだけ運べるかという通り道の広さだ。3つ目が冷蔵庫で、メモリ容量そのものだ。ここに入っているものだけが、その日の料理に使える。

今回のA20 Proは、コンロを2倍にし、廊下を1.5倍に広げ、台所そのものも2ナノメートルという新しい工法で立て直したとAppleは説明した。そして冷蔵庫だけが、去年と同じ大きさのままそこに残された。火が強くなっても、冷蔵庫に入らない大きさの塊は最初から調理台に乗らない。待てば済む話と、待っても無理な話の違いがここにある。

なぜ2倍でも入らないのか 量子化しても届かない35GBの壁

AIのモデルは重みと呼ばれる数字の集まりでできている。8Bや70Bという表記は、重みの個数を表す。Bはビリオンで10億のことなので、8Bなら80億個の重みだ。そしてAIは1文字を出すたびに、重みを全部読み直す。一部だけ拾うのではなく、毎回丸ごとだ。だから重みは全部、先に作業台に乗っていないといけない。9割入っても動かない、綺麗な2択になる。

重み1個をそのまま扱うと2バイト消費するので、8Bのモデルなら16GBになる。すでにこの時点で今回の冷蔵庫には入らない。そこで普通は量子化という圧縮をかける。重み1個を2バイトで書く代わりに4ビットに丸めて書き直す方法で、大きさは4分の1になる。8Bなら約4GBだ。情報は少し落ちるが、4ビット程度なら気づかない場面の方が多い。3.14159を3.14に丸めても大体は困らないのと同じ理屈だ。さらに削って3ビットや2ビットにすれば確かに小さくはなるが、そこから先は言葉が繋がらなくなったり数字がでたらめになったりと、答えがはっきり崩れていく。

大事なのは、削れるのは中身の精度だけで、冷蔵庫の方は1ミリも広がらないということだ。店先で使える目安として、4ビットに丸めたならBの前の数字を2で割ればGBになる。8Bなら4GB、3Bなら1.5GBという具合だ。70Bなら35GBになる。12GBの冷蔵庫にはどうやっても入らない。コンロの火力を2倍にしても、1ミリも近づかない。足りないのは火力ではなく、置く場所そのものだからだ。

ここでよく出るのが、2TBのストレージから少しずつ出せばいいのではないかという発想だ。技術的には可能だが、実用にはならない。メモリとストレージはそもそも用途が違う部品で、読み出しの速さが桁で違うからだ。メモリは中身を何度でも書き換えられるように作られた部品で、1秒間に数百GBを流せる。一方でストレージは電源を切っても中身が消えないように作られており、どうしても出し入れが遅くなる。その差は桁が2つほど、ざっと100倍違う。1文字に0.1秒だったものが10秒かかる計算になり、1000文字書かせれば待ち時間は数時間の話になる。動くとは言えない。

12GBはどこから来たのか Xcode 27が示した2年据え置きの事実

では12GBという数字はどこから出てきたのか。Appleが言ったのではない。出どころはAppleの開発ツールであるXcode 27だ。アプリ開発のためにApple自身が配っている道具一式で、機種ごとの定義がまとめて書かれている。MacRumorsのJoe Rossignol記者が9月9日付けの記事で、Xcode 27を開いて読み取った内容として、iPhone 18 Proが12GB、iPhone 18 Pro Maxも12GBと伝えた。

さらに同記事は、iPhone 17 Proも12GBで前の世代から増えていないと書いている。つまり2年続けて12GBということだ。増えたのは1つ前の世代で、iPhone 16 Proの8GBから12GBに増えた時だった。あの時はメモリ規格もLPDDR5Xに上がり、冷蔵庫と廊下が同時に広がった当たり年だった。今年はその反動で、廊下だけを広げた年という位置づけになる。

なぜ据え置いたのかは、Appleは何も説明していない。分からないところは分からないままにしておくのが筋だが、報道側が補っている材料はある。Appleは今回のパッケージングを公式にはMシリーズチップから着想を得たとしか書いていない。この先は報道による補足だが、複数の媒体がTSMCのWMCMという実装だと報じている。演算する石とメモリをウェハーの上で一体にしてから切り出す作り方で、距離が縮む分だけ廊下は広げやすくなる。今回の帯域50%増もその恩恵だとされる。ただ一体にするということは、後から差し替えられないということでもある。冷蔵庫を壁に埋め込んで立てた家のようなもので、壁ごと作り直さないと大きさを変えられない。一般論として、こういう作り方は片方が不良でも両方まとめて捨てることになり、大きいメモリを一体にするほど捨てる量とコストが増えていく。コスト説や歩留まり説は推測の域を出ないため断定はできないが、据え置きの背景として語られている構図だ。

21万円と75万円 冷蔵庫の大きさだけを並べる

12GBという冷蔵庫は他と比べて大きいのか小さいのか。並べる前に値段の桁がまるっきり違うことを断っておく。iPhone 18 Proの256GBは21万9800円、Pro Maxの256GBは23万9800円で、Appleの公式ストアで確認できる価格だ。一方でRTX 5090というグラフィックボードは国内参考価格が39万3800円だが、2026年8月末の実売は75万円台まで跳ね上がっていた。グラボ1枚でiPhoneが3台買えてしまう。同じ土俵で勝った負けたを言うのは筋が悪いので、ここでは強さではなく冷蔵庫の大きさだけを見る。

iPhone 18 Proが12GB、RTX 5090が32GBで約2.7倍、Macは上の構成なら数百GBまで積める機種が用意されている。同じAppleの中でも、ポケットに入って1日持つ機械と机の上で電源に繋がる機械では、詰める量がそのまま違う。持ち歩ける代わりに冷蔵庫は小さいという、役割の違いとして理解するのが自然だ。

Apple側の言い分としては、スマホで12GBは十分に多いというものがある。去年8GBから12GBに増やしたばかりでもあり、スマホで動かすAIはそもそも小さく作る前提で設計されている。大きいAIが必要な時は外のサーバーに投げればいいという考え方だ。一方のグラボ側の言い分は、手元の容量が全てだというものだ。外に出したくない書類もあるし、途切れると困る用途もある。手元で完結させたい人にとっては、外に投げる時点で意味がない。どちらも立っている前提が違うだけで、噛み合わないのではなく土俑が違うだけだ。手元で全部やりたいのか、外に投げてもいいのか。まずそこを決めてから数字を見ないと、どちらの数字も意味を持たない。

買う順番は冷蔵庫→廊下→コンロ 腐らない物差し

小さくてもよく訓練されたモデルが去年の大きいものを超えることもある。大きさと賢さは大体比例するが同じものではない。だから12GBが即座にダメだという話ではない。ただ上限が去年から1バイトも動いていないという事実は変わらない。中身の出来と上限の位置は分けて見る必要がある。中身は毎年良くなるが、上限は部品を変えないと動かない。そして部品は買った後には変えられない。

機材を買う時に見る順番は、台所の3つをそのまま順番にすればいい。1番目が冷蔵庫、つまり容量だ。動かしたいものが入るかどうかを最初に見る。ここが足りなければ他がどれだけ良くても動かない。2番目が廊下、つまりメモリ帯域だ。入った後の速さはここでほぼ決まる。重みを毎回全部読むため、読み出しの太さがそのまま速さになる。3番目にやっとコンロ、つまり演算の力が来る。

店頭や製品ページで最初に目に入るのは大抵コンロの数字だ。コア数、TOPS、何倍速いというのは全部コンロの話だ。それだけを見て選ぶと、1番大事なところを素通りして買うことになる。自分の機材を確かめる方法も覚えておくと役立つ。Windowsのパソコンならタスクマネージャーのパフォーマンスでメモリの欄を見る。グラボを積んでいるなら専用メモリという数字も出てくる。パソコンの中に大きさの違う冷蔵庫が2つあるようなものだ。Macなら画面左上のリンゴからこのMacについてを開けば出てくる。iPhoneは設定にメモリ容量が出てこないので、機種名と容量を自分で調べる必要が出てくる。そこも含めて今回のA20 Proは構図が綺麗に出た例だと言える。

コンロは2倍、廊下は1.5倍、どちらも本当の話で進歩でもある。写真の処理も画面の中でAIが働く場面も去年より早くなるはずだ。早くはなるが、早くなるのは去年入ったものと同じ大きさの料理だけだ。去年入らなかった料理は今年も入らない。2倍という言葉がどこにかかっているかを見れば、今年の発表の立ち位置が一目で分かる。

ネットの反応

なぜこの内容でAFM 3 Core Advanced(20B A1-4B)の話が出てこないのだろう

appleはメモリにmodelを全展開しなくても動く、というびっくりai技術を発表していたような気がします。期待してます

メモリとストレージ、名前似てるか…?

美味しい料理ができそう!

AIの所感

2倍という派手な数字の裏で、容量だけが空欄のまま残された構図は、AI時代の買い物の難しさを象徴している。速さは待てば済むが、容量は待っても始まらないという性質の違いを理解しているかどうかで、機材選びの満足度は大きく変わる。Appleが容量を語らないのは、スマホの役割として外に投げる前提を崩したくないからかもしれないし、単にWMCMという一体型の制約で据え置かざるを得なかったのかもしれない。いずれにせよ、買う側は冷蔵庫から見るという腐らない物差しを持っておくことで、来年のチップが出ても同じ台所で判断できる。コンロの火力に目を奪われる前に、まず自分の料理が冷蔵庫に入るかを確かめる。その一手間が、2倍という言葉に踊らされないための最も安い保険になる。

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