サイトアイコン 酒呑ガジェット

【悲報】Steam Frame20万は高すぎ?予告なし199980円に自作民が震えた本当の理由

【悲報】Steam Frame20万は高すぎ?予告なし199980円に自作民が震えた本当の理由

2026年9月15日、予告なしに199980円の箱が日本に降ってきた。Valveの新型VRヘッドセットSteam Frameである。256GB版が199980円、1TB版が244980円、いずれも税込みで、日本では代理店経由で価格発表と発売が同日という電撃展開だった。海外レビューの点数は10点満点で6.5点。軽くて速くて装着感も評判がいい機械が、なぜその点になったのか。VRの話としてではなく、すでにゲーミングPCを持っている自作派にとって何なのかという視点で解きほぐすと、20万円の正体が見えてくる。

結論から言えば、これは20万円のVRゲーム機ではなく、すでにゲーミングPCを持っている人のための箱だ。中にSnapdragon 8 Gen 3が入りPCなしでも起動する単体動作は可能だが、本命は付属の6GHz帯Wi-Fi 6EドングルでPCのゲーム画面を無線で飛ばす使い方にある。VRの箱というよりPCの無線化キットという顔が強い。Engadgetのレビュー見出しがしっかりした単体VRだが遅すぎたし足りないだった理由もここにある。単体のゲーム機として採点すれば20万円は高すぎるが、無線機器として採点すれば無線の出来は破格だ。同じ箱でもどちらの棚に置くかで点が変わる。点数だけ拾うと自分と違う前提の答案を写すことになる。

中身を自作の物差しで測る…スマホの石で両眼4Kを回す仕掛け

SoCはSnapdragon 8 Gen 3の8コアで、VR専用の石ではなくスマホの上位機に載るものだ。メモリ16GBもスマホ上位機と同じ積み方である。スマホの石を頭に被って両眼2160×2160を回せるのかという疑問には、目線追跡を使った中心視野レンダリングが答える。人間の視界の端はどうせぼやけているためそこは手を抜き、抜いた分を真ん中に回す。同じ処理能力で見た目の密度を稼ぐ仕組みだ。単体で動かす際はその石1つで全てを賄い、PCのように別の描画装置が付くわけではない。PCのグラフィックボードと同じ絵が出ると思ってはいけない。

画面は片目2160×2160のLCDにパンケーキレンズの組み合わせで、リフレッシュレートは72Hzから144Hz。ただし144HzはValve自身が実験的と明言しており、動くが保証しないという位置付けだ。本体の負荷と電池減りも増えるため、上限値は素直に受け取らず常用域の下の方で考えるのが安全という自作的な感覚が要る。重さ440gはQuest 3の515gより70g軽く、しかも電池が後頭部側にあって前後の釣り合いが良い。前におもりが集まると首が死ぬため、数字の70gより重心の置き場所が体感に効く。顔の接点も広いクッションで覆われ、実機を触った人の装着感評価が強い所以だ。稼働時間は重いゲームで約90分、軽い用途で約2時間がレビュアーの実測で、公称値ではない。映画1本は厳しい。容量は256GBか1TBのUFSに加えmicroSDで増やせる。よく遊ぶ1本だけ本体に置くというSSDとHDDの使い分けが現実的だ。

辛口6.5点と高評価の言い分…物差しが違えば点は割れる

評価の割れ方は象徴的だ。Engadgetの6.5点に対し、Linus Tech Tips系では無線性能と装着感とトラッキングで他が古く見えると高評価だった。混ぜて平均してまあまあと読むのは誤りで、採点の物差しが違う。良い機械が低い点になる理由は性能の外にある。まず値段。米国価格256GBモデル1059ドルは今の相場で16万円台だが、日本は199980円と4万円ほど高い。日本の値段は税込みで代理店販売、国内サポート分が乗る。内訳は非公開のため断定はできないが、単純な為替引き算で高いと騒ぐのも正確ではない。海外から個人輸入すれば安く見えるが、送料と関税、故障時の送り返しが自己負担になる。20万円の頭に被る機械でそれを引き受けるかという保険の話だ。

1TB版244980円との差額4万5000円を払うべきかも自作的判断になる。microSDで増やせる機械であり、動画やゲームの置場不足だけならカードを足す方が安い。4万円あればカードが何枚も買える。読み書き速度は本体UFSが速いため、よく遊ぶ本数だけ本体運用が賢い。頭と手を固定する別売59ドルの周辺キットなど本体だけで完結しない点も覚えておく必要がある。20万円の後に1万円近い追加は地味に効く。Quest 3Sが350ドル、Quest 3が600ドルという桁違いの安さと比べれば、VRを初めて触るならQuest 3Sが入り口という結論は曲がらない。20万円は正気かと言いたくなるのは当然だ。

20万円をどこに乗せるか…自分だけの通り道の快感と有線の逆説

すでにゲーミングPCを持つ人にとって比べる相手はQuestではなくなる。QuestでもPCゲームは飛ばせるが、家のWi-Fiを経由するため家族が動画を見ているだけで途切れや画質劣化が起きる。頭の中の映像が遅れるだけで気持ち悪くなる人もおり、VRの遅れは酔いに直結する。Steam Frameは無線専用ドングルで6GHz帯でPCと直接つなぎ、自分だけの通り道を用意する。家の回線とは別にもう1本道を引く感覚だ。6GHz帯は障害物に弱い代わりに空いて広く、同じ部屋使いのVRに適する。壁を超えないなら隣家の電波とも喧嘩しにくい。目線追跡で送るデータ量を抑える仕組みもここで効く。20万円の技術的言い分はまさにここにある。

ただし無線が売りなのに要求の重いタイトルでは有線の方が安定する場面があるという指摘もあり、噛み合っていないという見方も生まれる。無線の一番美味しいところは軽めのVRと通常の非VRゲームを巨大画面で遊ぶ使い方で、部屋一杯の画面で普通のゲームを寝転んで遊べる。20万円のモニターを買ったと考えると見方が変わるが、電池90分では熟睡プレイには短く充電併用や休憩前提になる。単体では100本以上のタイトルが出荷時点で動くとされるが無限ではない。画面はLCDゆえ有機ELのような締まった黒は出ず、暗所が灰色に沈む。ホラーでは致命的だ。20万円超ならmicroLEDを積んで欲しかったという声や、AppleやBigscreen Beyondとの比較も出る。価格帯は上の相手だが、1000ドル超で表示品質の土俵に立つ宿命だ。440gの軽さと目線センサーに振った結果とも読め、全部は盛れない。音も低音が出ずスカスカという指摘があり、後ろからの足音感が消える弱点だ。手持ちのイヤホン併用が現実解になる。

ネットの反応

画質向上のためだけに追加で20万円払う気はまだ起こらない

遅すぎたし足りないという評価が言い得て妙。VRはいつ盛り上がるのか

高すぎる。これを買うくらいならSteam Deckの方が有意義

第3の選択肢としてVRChat民のためのデバイスだと思う

家族が動画を見ているだけで自分のVRがカクつくのは腹が立つ。専用の通り道は魅力的

AIの所感

199980円という数字の衝撃と6.5点という数字の低さは、どちらも棚を間違えると誤読する。単体ゲーム機の棚では高くて足りない箱だが、PC持ちの無線化キットの棚では自分だけの6GHzの道と440gの釣り合いが光る。microSD運用や59ドルの追加、90分電池やLCDの黒、スカスカ音という弱点は、全部盛りを諦めた設計の裏返しだ。初めてのVRならQuest、PC持ちで無線の酔いから逃げたいならFrame、巨大画面寝転び機として見るならモニターという3つの棚を用意すれば、20万円の置き場所は自ずと決まる。予告なしの箱に驚く前に、自宅のWi-Fi混雑と首の耐久を思い出したい。

モバイルバージョンを終了