【速報】分身が勝手に働く時代が来た、電話を取るAIドッツと秒速300トークンの怪物が同時爆誕
年次開発者会議DevDay 2026で、ChatGPTの中で利用者に代わって仕事を実行する常駐型AIエージェント、ドッツが発表された。予約の手配や航空券の購入といった身近な用事から、レガシーAPIからの大規模な移行のような困難な課題まで任せられる存在として紹介された。テキストメッセージのやり取りや電話での直接対話にも対応し、4000を超えるアプリと連携する。最高経営責任者のサム・アルトマン氏は、専門的なコーディングや業務用途に向けた高速で強力な新モデルGPT-6.1 Solも同時に打ち出した。
ドッツの画期的とされる点は、利用者の働き方や注力したい領域を時間をかけて学んでいくことにある。利用者のアクセス権限を継承し、クラウド上の独自のコンピューターとブラウザを持ち、必要に応じてコードを記述しテストすることも可能だ。ChatGPTを開いておく必要はなく、テキストを送るだけでやり取りでき、最新情報の通知や変更時の警告、意思決定への相談もテキストで届く。電話をかけて直接話すこともできる。利用範囲の設定や操作ごとの個別指示のカスタマイズといった保護機能と安全対策が組み込まれており、Astraを搭載した最も調整を重ねた構成と説明された。
生きているような共同作業場、ChatGPTスペースの正体
合わせて紹介されたのが、利用者とチームメンバー、そしてエージェントが協力して作業できる場所、ChatGPTスペースだ。計画の作成、調査、画像の生成、データの作成、新しいものの構築が可能なページから始まり、ドッツを呼び出して依存関係の追跡を任せたり、コメントでタグ付けして参加させたりできる。視覚化ツールは完全に動的で、棒グラフへの変換やSlackのDMにあるオンボーディング統計の追加、フィードバックの反映といった遅れがちな作業を任せられる。
最も働き方を変えたのがSlackとの統合とされる。リリース仕様の調整のような単純な依頼が大規模なプロジェクトに発展しても、そのスレッドをドッツに転送して対応を任せるだけで済む。グループチャットに最初からドッツを参加させ、タスクを割り振って結果を持ち帰らせる運用も生まれた。実際の事例として、フィードバックチャンネルに投稿されたセッションIDと不具合をドッツが拾い上げ、即座に調査して修正用のプルリクエストを作成し、日々何十ものバグを修正しているという。架空の音楽アプリBlossomを使った実演では、カレンダーの更新済み対応、テストユーザーのフィードバック確認、デザイン最終修正案の検知と送付、ラップトップと開発ツールへのアクセスによる試作の指示までが一連で示された。本日からすべてのChatGPT ProやBusiness、Premium、Enterprise利用者に提供され、会話が使用量に影響しない形で24時間365日利用できる。企業が設定する仮想チームメイトのようなスペシャリスト版ドッツのプレビューも行われ、会計やマーケティング、法務など集中的な業務の規模拡大を支援し、Microsoftとの協力でAgent365に統合される。
秒速300トークンの衝撃、賢さは据え置きで値段は6倍のからくり
新モデルGPT-6.1 SolはAstraレベルに極めて近い知能を5分の1の価格で提供し、コーディングや開発を支援する。実行コストは極めて手頃で、キャッシュ入力コストは標準入力から95パーセントの割引となり、エージェントが文脈を再利用し解決策を反復して長い作業に取り組む費用が大幅に削減される。一部の面ではAstraより賢いともされ、日々の頼れる相棒という位置付けだ。
同時にAPIやChatGPT、Codex全体でUltrafastが投入された。Fastがすでに標準の2倍の価格で2倍の速度を実現しているのに対し、Ultrafastは標準の6倍の価格で8倍の速度、驚異の毎秒300トークンを提供する。同じ指示でロケットを作成して打ち上げる比較では、Ultrafast側は既に飛び立ったのに通常モデルはまだ完成していないという差が示された。市場に匹敵するものはないとされ、まずAstraで利用でき、近いうちに6.1 Solでも提供予定とされた。さらにDecisions APIによりモデルは1秒足らずで応答する。定義済みの選択肢を与えるLunaモデルによって要求の振り分けや画像分類、次の行動判断を行い、選択肢を絞ることで画像理解や幅広い言語対応、安全保護を維持しつつ圧倒的な高速化を実現した。まずCodexや業務、ドッツを動かすハーネスから始まり、最小限のトークン数で最速かつ正確な結果を得られるよう効率化された。
クラウド化したCodexと自ら学ぶブラウザ、鳴くロボットと市場開拓
Codexは完全にクラウド対応となり、会場の写真から3D世界を再現して部屋と対話する実演が行われた。ドッツを座席まで飛ばして世界を書き換え、カメラを観客に向けてライブ映像を大画面に映し出す演出もあった。刷新されたCodex CLIでは空のReactプロジェクトから参加者からランダムに3人を選んで来年の無料チケットを贈るアプリを数秒で作成し、6人に増やす変更も瞬時に反映された。ターミナルに双方向オーディオが導入され、単なる書き起こしではなくリアルタイムで反応できる点が示された。
ブラウザの使用接続を実体化し、Astraが人間用に設計されたゲームの操作方法を理解してリアルタイムで遊び方を学習する様子も披露された。HuggingFaceの新たなプログラム可能なロボット、microduckの初期プレビュー版Lavenderが登場し、観客を見て絵を描き、呼びかけに鳴き声で応じる場面があった。最後にOpenAIマーケットプレイスが立ち上げられ、CodeRabbitやNotion、Vercelなど30社以上のパートナーが参加した。エンタープライズ顧客は既存の契約枠の一部を利用して製品を購入でき、Base10との提携でオープンソースモデルにも接続できる。より多くの企業へ製品を販売しやすくする狙いが示された。
ネットの反応
俺の分身がお前の分身と話している間にトイレでゆっくりしたい
仕事を取り除くという表現が食事を取り上げるように聞こえる
ドッツ同士は連携しているのに人間は置いてけぼりなのが笑える
安全性のために速度を落とすと言った翌日にこの発表なのが皮肉だ
来年は空っぽの劇場でサムだけが分身に囲まれて話していそうだ
AIの所感
代理人に任せるという発想が、個人の便利さから組織の運用へ広がった点に時代の変化を感じる。速さと安さの両立が進むほど、任せる範囲の設計と安全の線引きが重要になる。分身が増えるほど人間の役割は意思決定に研ぎ澄まされていくはずで、その準備を始めたいと思う。

