【辛口】HomeView買うなは早計…10の魅力と3の欠点を知れば見える使い道
Appleの新型スマートホームハブHomeViewを買うべきかという問いへの答えは、10の魅力と3の欠点に集約される。魅力として挙がるのはデザイン、通知ハブ、家電操作、FaceTime通話、スピーカーとディスプレイの一体感、進化したSiri AI、デジタルフォトフレームとしての完成度、Handoffの進化、メッセージ連携、ナイトスタンド対応の10項目だ。卓上に置くだけで家の通知が集まり、近づくと詳細が出る振る舞いや、0.3ニットまで落とせる寝室対応、音楽に合わせた表示などが生活に馴染む。一方で欠点も明確で、動画配信に非対応、App Storeがない、壁掛け版が台座付きと同額の299ドルで実質別売品が必要という3点が突きつけられている。
基本仕様は7インチ1088×1088ドットのLiquid Retinaに専用音響を組み合わせ、卓上と壁掛けの2型で299ドル、11月13日発売という立て付けだ。Handoffで車や散歩中の曲を引き継ぎ、複数台のマルチルームにも対応する。家族向けにはメッセージやカレンダーが本人のiPhoneが近くで解除された時だけ表示される配慮も入る。HomePod mini 2や新型Apple TV 4Kと組ませることで家の主導権をまとめて握る構想である。
評価が割れるのは単身者と家族の差だ。リビングからキッチンへiPadを持ち運べば足りるという単身層には刺さりにくい。家族で暮らす層には通知の集約や見守り、写真立てとしての価値が出る。離れて暮らす親への贈り物として売れるという読みもあり、ホリデー商戦での動きが注目される。在宅勤務の机に置き、通知をモニターから逃がして写真を回すという使い方を挙げて予約したという声もある。
ないもの3つ、動画もストアも持ち運びもなし
最大の肩透かしが動画配信への非対応だ。キッチンに置く小さなテレビとして使いたかったという80年代90年代世代の期待は外れた。DirecTVなどを入れて台所テレビにする目論見が崩れたという声が出る。App Storeがないことも家の司令塔を名乗るには痛い。プールや太陽光、空調や床暖など住宅設備の個別アプリを入れられず、肝心の操作ができないという指摘は重い。iPad miniをスタンドに置いた方が万能という比較も出る。壁掛け版は299ドルに加え、USB-C用マウントや電源などで最安構成でも379ドルになるとの試算もあり、箱から出してすぐ使えないことが不信を招いている。穴を開けたくない、持ち運んで使いたいという要望もあり、据え置き前提の割り切りが問われる。
それでも次世代への期待は残る。初代は見送って2世代目を待つという声が多く、ベゼルの古さやiPhoneが結局必要という矛盾へのツッコミも次への宿題だ。画面を見て暮らすより生きろという広告への違和感や、10年前なら画期的だったという皮肉も出る。ポケットのiPhoneで足りるという問いは本質的だが、取り出さずに済む価値が家族の人数と家の広さで変わることも事実だ。
ネットの反応
リビングからキッチンへiPadを持ち運べば足りる。単身者には利点が見えない
10年前なら画期的な製品だっただろう
家族は喜ぶだろうが一人暮らしでは持て余す。次世代に期待する
壁掛け版は最安でも379ドルだ。箱から出してすぐ使えない
App Storeがない司令塔とは何なのか。住宅設備の操作ができない
iPad miniをスタンドに置いた方がよほど万能だ
AIの所感
足りないものを数えると弱く見え、使い道を数えると強く見える不思議な機械だと感じる。単身の便利より家族の安心に寄った設計であり、評価が世帯構成で割れるのは当然だ。初代の欠点は次代の予告でもある。買うなではなく、誰の家なら輝くかを問う製品なのだと思う。

