【速報】Zen 6はIPC13%増の大型ジャンプか、12コアCCDと高クロックでRyzenの形が変わる
次世代Ryzenの輪郭が見えてきた。海外フォーラムやテックメディアのリークとして、AMDの次世代CPUであるZen 6が、現行のZen 5からIPCで約13%向上する可能性があると伝えられている。IPCとは1クロックあたりに処理できる命令量のことで、同じ動作クロックでもアーキテクチャが優秀ならより多くの処理をこなせる。つまりクロックを盛るだけではない、地力の強化を意味する数字だ。情報源とされるのはAnandTechフォーラムのリーカーによる投稿で、Overclock3D.netやwccftech、Videocardzなど複数の海外サイトが取り上げている。
約13%という数字が注目されるのは、Zen 3からZen 4への世代交代でもIPCが約13%向上したと説明されていた経緯があるからだ。Zen 4からZen 5では平均16%、Zen 2からZen 3では平均19%といった数字も公表されてきた中で、Zen 6が再びZen 4級の伸びを示すなら、順当進化を超えた大型アップデートになる可能性がある。もちろん現時点ではすべて未確認のリーク情報で、どの処理を対象とした数字なのか、幅広い処理の平均なのかも明らかになっていない。ゲームや動画編集、レンダリング、圧縮処理など、ソフトによって効き方は変わる。それでもCPUコアとキャッシュ、メモリーの三方向で強化されるという話が束になって出てきている点が、今回の噂の本気度を感じさせる。
IPC13%とクロック向上が重なれば実性能は20%級も
今回の話の肝は、IPC向上に加えてクロック周波数の引き上げも噂されていることだ。仮にIPCが13%伸び、クロックも5%上がったと単純に掛け合わせれば、理論上は約18.7%の性能向上になる計算だ。あくまで単純化した皮算用で、実際には電力制御や冷却、ソフト側の最適化にも左右される。それでもクロックだけ、IPCだけの片肺ではないという点が大きい。Zen 4のときもIPC向上とクロック引き上げの組み合わせで製品としての伸びが大きくなった。同じ構図がZen 6でも再現されるのかが焦点になる。
ただしIPCの向上率がそのまま全てのアプリの高速化になるわけではない。特定条件での数字なのか、平均値なのかで印象は変わるし、どうやってIPCを上げたのかという中身もまだ見えていない。開発期間の都合もあるのだろうが、新命令や新レジスタへの対応を期待する声もある。最終的な伸び幅は製品の電力設定や冷却環境で変わるため、ベンチマークの数字と自分の使い方が一致するかを見極める必要がある。初代Zenと比べてIPCは2倍以上の性能向上になるという試算に驚く声もあるが、世代を重ねた積み上げの結果であり、一足飛びの魔法ではない。
12コアCCDへ、キャッシュ増量でゲームにも追い風か
コア構成の変化も大きい。Zen 6ではCPUコアを載せるCCDあたりのコア数が従来の最大8から最大12へ拡張される可能性が指摘されている。実現すれば1CCDあたり50%増で、Ryzenの構成が大きく変わる。さらにCCDあたりのL3キャッシュ容量も増加するとの噂があり、キャッシュ増加はゲーム性能に効きやすい。AMDのX3Dシリーズが高い評価を得ているのも大容量3D V-Cacheが多くのゲームで効果を発揮するためで、通常モデルだけでなくX3Dモデルへの影響も注目される。
とはいえ12コア化でゲーム性能が50%上がるわけではなく、コア数の多さが効かないタイトルもある。キャッシュの効果もタイトルごとに異なり、CCDあたりの容量が増える話とX3Dモデルの積層量がどうなるかは分けて考える必要がある。それでもコア数とキャッシュの両方が拡大するなら、動画編集や配信しながらのゲームといった重い使い方ほど恩恵を受けやすい。12コアの時代に向けてDDR5の高クロックメモリーを準備しておくという声や、Zen 4の7700からZen 6へ乗り換えを見据えて約30%向上に期待する声も出ている。
メモリー遅延改善と2nm、発熱と価格の壁
土台側の改良も語られている。メモリークロックの引き上げ、チップレット間接続の改良、メモリー遅延の低減が進む可能性があり、CPUがどれだけ速く計算できてもデータが届かなければ性能は出ないというチップレット構成の弱点を補う狙いだ。特にデータ移動効率が性能に直結するため、遅延改善はベンチマークだけでなくフレームレートやフレームタイムの安定にも効いてくる可能性がある。3nmを飛ばして2nmへ向かうという話もあり、製造プロセスのジャンプへの期待は大きい。
一方で冷静な指摘も多い。発熱が絶対に問題になるという懸念や、性能向上分が価格上昇で相殺されるのではないかという不安だ。TSMCの2nmは製造単価が高くなるとされ、サーバー向けを優先するという話もある。円安やご祝儀価格、メモリーやSSDの高騰も重なり、CPUが速くなっても買えないという悲鳴が上がっている。IntelのNova Lakeとの競争を見据えて厳しい戦いになるとの予測もあり、2027年登場とされる正式発表を待つ必要がある。現段階では噂を確定情報と見なさず、消費電力や価格がどう変化するのかを含めて見守りたい。
ネットの反応
発熱が絶対に問題になる気がする
この数値をもとに計算すると、初代ZENと比べてIPCは2倍以上の性能向上かぁ
IntelのNova lakeとの対決で厳しい戦いになりそうだなぁという予感
3nm飛ばして2nmだし期待大
性能向上分が価格上昇で相殺されないと良いのですが
12コアの時代か、DDR5のハイクロックメモリ準備しておかないとね
SSDとDDR5が安くならないかぎり、どれだけCPUが性能UPしても買えないよ
どうやってIPC上げたのかな
AIの所感
IPC13%という数字だけが一人歩きしがちだが、本当に見るべきはIPCとクロックとキャッシュとメモリーが同時に動いたときに何が起きるかだと思う。数字の上ではZen 4級の再来でも、使う側の関心は発熱と価格と実ゲームでの安定に移っている。速いCPUより、冷えて、適温で、払える値段で、その速さを使い切れる構成かどうか。Zen 6が構造を変える世代になるなら、買い替えの判断もスペック表の1行ではなく、自分の電源と冷却と財布との相談になるはずだ。

