【悲報】「16GBで十分」が消える日が来てしまった…Steam調査で32GBが初の首位に、メモリ高騰が自作ユーザーを追い込む
PCゲームの世界で、長年「定番」だったメモリ16GBの座が、静かに入れ替わった。Steamが2026年9月に公表したハードウェア調査によると、32GBメモリを積んだユーザーが42.22%となり、容量別で初めて最も多い構成になった。従来の標準だった16GBは37.82%まで落ちている。長く首位を守り続けた16GBが、ついに2位に転落した形だ。
32GBが4.77ポイント増、16GBが3.38ポイント減
前月からの変化を見ると、32GB構成が4.77ポイント増え、16GB構成が3.38ポイント減少している。9月時点での差は4.40ポイントまで開いた。ゲーム用途のPCで32GBを選ぶ動きが、調査の数字としてはっきり出ているわけだ。
ただし、ここには重要な注釈がある。Steamのハードウェア調査は利用環境の集計であって、「16GBでは遊べなくなったゲームの割合」ではない。32GBも全体の半分には達していない。それでも「最も多い容量」が入れ替わったという事実は、無視できない重みを持っている。
32GBと16GBを合わせると全構成の80.04%。16GBが消えたのではなく、この2つが中心のまま、その中で32GBが前に出た形だ。4割近くのユーザーが今も16GBを使い続けており、「置いていかれた気分」と「実際に使えない」は別の話だという指摘はもっともだ。ただ、次にPCを組むときまで同じ感覚で16GBを選ぶかと言われると、迷う数字でもある。
ゲーム側の条件は静かに上がっている
実際のゲームの推奨環境を見ると、必要容量には作品ごとの差が大きい。例えば『S.T.A.L.K.E.R. 2』は最低16GBに対し、推奨環境で32GBを掲げている。同作の推奨目安は高画質1440p・60フレームだ。同じ作品でも、狙う動作条件によって必要な容量が変わる。一方『Helldivers 2』の推奨メモリは16GBであり、重い作品で32GBが推奨される例が出たとしても、全てのゲームの基準が一斉に上がったわけではない。
つまり「最低16GB」という表記は、従来の安心枠が入り口まで下がった状態を意味する。入れるのは入れるが、余裕があるとは言われない。ゲームをしながら通話ツールや攻略ページを開く使い方をするなら、その分の余裕を含めて考える必要がある。
もう一つ混乱を呼びやすいのが、システムRAMとグラボのビデオメモリの混同だ。調査の対象はPCのシステムRAMであり、グラフィックボードのVRAMは別項目。32GBのRAMを積んでも、ビデオメモリの条件まで同時に満たせるわけではない。商品名に同じ「16GB」が付くため、初めて買う人には紛らわしい部分だ。
メモリ高騰が重くのしかかる
話をさらに厄介にしているのが、DRAM価格の高騰だ。かつては64GBを気兼ねなく積めた時代があったが、今は増設そのものが予算を大きく圧迫する。機種からの増設判断も難しく、メモリを削って本体価格を抑えたのに、やりたいソフトの条件が上がって結局プレイ範囲が狭まる、という不幸なパターンも現実に起きている。
逆に、使う予定もない64GBまで一気に盛るのも手ではない。「必要な分だけ買う」という簡単な言葉が、今ほど難しくなっている時期はない。
ネットの反応
大は小を兼ねるけど、今はメモリーが高すぎる
一昨年の年末に64GBのPCを分割組んでまで買ったワイ、今が絶頂の時
16GBはメモリスワップでSSDが死ぬ
64GBでも気兼ねなく積めた時代が良かった
2年前にメモリが高騰すると分かっていたなら、128GBまで増設してました(泣)
メモリ大手の価格を今調べたら鼻血が出るかと思った。ガクガクブルブル
Steamでの調査だからこそこういう結果になるのも納得。メモリ価格が数倍上がっても、ドルの価格帯にいる海外ユーザーのほうが圧倒的ダメージが少なく、割合的に一番重くのしかかるのが日本国内のユーザー
やるゲームに寄るけど、自分がやるゲームの推奨環境を見ると16GBという記載が増えた印象
Windows 11自体がまだ相当なメモリ大食いだからなあ
今から組むならゲーム用途はとりあえず32GBでいい。これから3年後を見越して
Chromeがメモリを食いまくってソフトを2つ3つ立上げたら、ゲームじゃなくても16GBなんてあっという間に足りなくなる
メモリは空きがあればキャッシュに使うから、動くだけの容量より多くしないとSSDを酷使してロード時間に響く
AIの所感
今回の調査で示されたのは、「16GBが危険になった」のではなく「32GBが多数派になった」という静かな重心移動だ。とはいえ、最も多い構成が入れ替わるタイミングは、これまで「最低16GB」で済んでいた作品の条件付きが、徐々に「推奨32GB」へと寄っていくサインとして読める。メモリ高騰が続いている現状では、増設も買い替えも双方のコストが上がっており、判断はさらに難しくなる一方だ。実用上は「動くかどうか」より「快適に遊べるか」の差を問われる部分が拡がるので、新規に組むなら3年後の視点で32GBを選ぶ判断が現実的な落とし所と考えられる。敢えて64GBを積むのも過剰だが、逆に今から16GBを選ぶ理由を未来から説明するのは、そろそろ確実に難しい時期に入ったと見る。

