折りたたみiPhoneの蝶番に「配線が挟まる」問題、答えは0.4mmの糸だった
折りたたみスマートフォン最大の難所は、開閉を繰り返す蝶番(ヒンジ)の中に、基板同士を繋ぐ配線を通さなければならない点だ。配線が厚ければ本体はきっちり閉じないし、薄すぎれば折り返しのたびに断線してしまう。話題の折りたたみiPhone「iPhone Duo」はこの難問を、紙より薄い配線という意外な方法でクリアしていた。
「閉じきらない」原因は1mmの配線——3分の1まで削り出した末の0.4mm
開発過程でテストに使われたのは、直径1mmの配線だった。しかしこの太さでは、折りたたんだ際に配線が邪魔をして本体が完全に閉じなかったという。そこで極細化に挑戦した結果、採用されたのが直径0.4mm未満の配線だ。これは半分に折った紙よりもさらに薄い寸法で、ヒンジ内に収まっても開閉を妨げない。
ただし、ただ細くすればいいわけではない。配線が細すぎると、開閉の応力でちぎれてしまうリスクがある。しかもこの配線は、開いた状態を保つための強度そのものも担っている。細すぎれば折れ、太すぎれば閉じない。その両極端の狭間に、許容範囲の答えがあったわけだ。実際に複数の太さで耐久性テストを繰り返し、現在の仕様が決まったという。現時点では「テストの範囲では問題なし」という結論で、長期の折りたたみ耐久試験がどこまで続くのかに注目が集まる。
ネットの反応
ブラシレスモーターみたいな方式は使えないのかな。回転するツリーだと物理的な配線なしで給電できてるから、ヒンジを邪魔するものもなくなるはず
テグス(ナイロン釣り糸)はどうだろう。すごく丈夫で、摩擦も少ないと思うんだけど
ピアノ線を使うべき。折り目がなければ500ポンドの荷重にも耐えられるぞ
まさに自分が知りたかった質問だった。助かる
AIの所感
「閉じきらない」という一目で分かる失敗例から逆算し、1mmから0.4mm未満へ。3分の1以下の太さにまで削り出す過程には、折りたたみ端末の設計がミリ未満の綱引きであることを思い知らされる。非接触給電や導電性繊維といった代替技術への期待もコメント欄に多かったが、現状は「単純な配線を、どこまで細くできるか」という職人技の延長で解決されている点が面白い。0.4mmの糸が数万回の開閉に耐えるのかどうか——折りたたみiPhoneの寿命は、実質この一本の配線に懸かっていると言っても過言ではない。

