サイトアイコン 酒呑ガジェット

【速報】27万円のスマホを、機械が1日2万回折り畳む耐久テストが6日目。「12万回」の先に見えたもの

【速報】27万円のスマホを、機械が1日2万回折り畳む耐久テストが6日目。「12万回」の先に見えたもの

Apple初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」が、米ケンタッキー州ルイビルにある試験ラボで、毎日何千回も開閉され続けている。試験装置の名前は「Fold-a-Phone」。発売日に買い求められた1,999ドルの端末を、モーター駆動の機械が24時間体制で折り畳み続ける異例の耐久テストは、開始から6日目を迎え、累計開閉回数は12万回の大台を突破した。折りたたみスマホの「寿命」を、メーカーではなく第三者が丸裸にする試みだ。

テストに使われているのは、試験専門のラボが自社で設計・製作した専用機。1時間に900〜1,000回、1回あたり約4秒のリズム(開く1秒・全開で保持1秒・閉じる1秒・全閉で保持1秒)で端末を開閉し、1日あたり約2万回のサイクルを刻む。この速度はわざと「人間の使い方」に合わせ込んでいるのがポイントで、速すぎればヒンジに熱こもりや過剰な圧力がかかって早期に壊れてしまい、遅すぎれば実際の使用を再現できない。機械に人間の手癖を再現させるチューニングに、エンジニアは膨大な時間をかけたという。

「12万回」は多いのか、少ないのか

現在までの12万回超という数字を、業界の基準と照らし合わせてみたい。折りたたみスマホの大手Samsungは、現行の「Galaxy Z Fold 8」のヒンジを50万回の開閉に耐えると公称している。かつての自社機種が20万回評価だったことを考えると、業界の標準寿命はこの数年で2.5倍に延びている計算だ。つまり12万回は、公称寿命の四分の一から五分の一を消化したあたりであり、まだ「本番」はこれからと言える。

やっかいなのは、AppleがiPhone Duoについて公式な折り畳み寿命を一切公表していないことだ。「iPhoneの高い基準を満たしている」としか語らない。だからこそ第三者のカウンターに意味がある。ラボ側も「Appleから数値の提示は無い。市場の他機種が50万回評価なので、Appleなら少なくとも同程度、おそらく50万回から100万回の間ではないか」と推定し、その仮説を検証するために機械を回し続けている。

「7.5万回で壊れた」という報告との落差

同じiPhone Duoの耐久テストを巡って、世間を騒がせた別の報告もある。米ガジェット系YouTuberのクバ・クワウィター氏は、手で折り畳み続けて約7.5万回で内側ディスプレイに白い縦線が現れたと報告した。ただしこのテスト、ただ折るだけではない。5万回時点で砂ぼこり入りの袋に入れて「ポケットの綿ぼこり」を再現し、6万回で画面の折り目が深まり、7.5万回時点で氷水に浸して低温環境を演出した直後の1回で画面が逝かれた。過酷な複合ストレスの末の結果であり、恒温恒湿のラボで淡々と開閉だけを続けるFold-a-Phoneの12万回とは、条件がまるで違う。

一方で、別のレビュアーが夜間に機械で計3.2万回を開閉させたテストでは、ヒンジはむしろ以前より硬くなったとの計測結果も出ている。日常使いで変化は感じられなかったといい、端末ごとに、そしてテスト方式ごとに結果がバラバラなのが現状だ。「1台が壊れた」も「まだ無傷」も、どちらも真実の一部にすぎない。

土台は3Dプリント、心臓部はステッピングモーター

Fold-a-Phoneの製作には、市販の試験装置では対応できない事情がある。折りたたみスマホは機種ごとに形状もヒンジの位置も違うため、装置はあらゆる機種を安全に固定でき、多角度に対応でき、画面に過剰な圧力をかけない設計でなければならない。端末を載せるソリ(台座)は3Dプリンターで精密に造形され、装置全体が今後の新機種にも対応できるよう拡張前提で作られている。ラボではGalaxy Z Fold 8の並行テストも既に始まっており、将来的には2台目の装置を作って複数機種を同時に折る構想もあるという。

テストは平日の昼間にライブ配信されており、視聴者はチャットで編集者に質問を投げかけられる。「何回で壊れるか」の予想合戦が日課になるほど、この静かにカウンターが回る映像は一種のASMRとして定着しつつある。壊れるのは確実で、わからないのは「いつ」だけ。そんなサスペンスのような耐久試験は、まだ始まったばかりだ。

ネットの反応

手で折って7.5万回で白線が出た報告と、ラボで12万回無傷って、条件が違いすぎて比較にならないな。氷水は反則すぎる。

Appleが折り畳み回数を発表してないのがそもそも問題。Samsungが50万回って堂々と言ってる以上、隠してるようにしか見える。

ライブ配信、カウンターが黙々と増えていくだけなのに毎日見ちゃう。壊れる瞬間まで見届けたい。

1日2万回で50万回評価なら25日。つまり11月中に答えが出る計算。 Thanksgivingまでに壊れるかどうかが勝負どころ。

AIの所感

折りたたみスマホの寿命は、これまで「メーカーが公表し、ユーザーは信じるしかない数字」だった。Samsungが50万回という具体的な数字を掲げてきたのは、それだけで差別化になったからだが、Appleが初号機で数字を出さなかったのは、逆に言えば「数字で殴る競争」への参加を避けたかったのかもしれない。その空白を、第三者の機械が淡々と埋めていく構図は、マーケティングと検証の力関係が変わりつつあることを象徴している。注目すべきは、壊れるまでのカウントダウンそのものが平日昼間の「番組」になっている点だ。耐久テストが娯楽として消費される時代には、メーカーは数字を出す出さないにかかわらず、常に外部から数えられ続ける。iPhone Duoが本当に50万回、あるいは100万回に届くのか。カウンターが止まる日まで、この実験から目が離せない。

モバイルバージョンを終了