「メモリ、50%増やしてきた」RTX 5080 24GBが早ければ12月に飛び出してくる
グラフィックカードの価格が高騰し、欲しい人が最も買いにくいタイミングで、思わぬニュースが飛び込んできた。NVIDIAがGeForce RTX 5080の24GBモデルを準備しており、その登場時期が早ければ2026年12月、遅くとも2027年1月になる可能性があるというのだ。現行のRTX 5080は16GBのGDDR7メモリを搭載しているが、新モデルでは容量が24GBに増量され、実に50%の強化となる。価格が天井を知らないまま上昇を続ける市場に、大容量VRAMのカードが静かに、しかし確実に近づいている。
発売時期は前倒し、CES 2027が本命か
海外ボードパートナー向けの情報として伝えられたところでは、発売時期は2026年12月から2027年1月頃。当初はもう少し先になるとみられていたが、現在は年末から年明けにかけての投入が視野に入っている。特に注目されるのが2027年1月のタイミングだ。この時期には毎年恒例のCESが開催される。NVIDIAがCES 2027で新モデルを発表し、そのまま市場投入につなげる展開も考えられる。12月にそのまま発売される可能性も残されており、いずれにせよ時間はそれほど残されていない計算になる。
24GBという数字が意味するもの
新モデル最大の特徴は、やはりVRAM容量だ。最近のPCゲームは高解像度テクスチャ、レイトレーシング、AIを活用した描画処理の普及により、VRAMの使用量が増え続ける傾向にある。特に4K解像度でのプレイやMODを大量に導入する環境では、容量に余裕があること自体が大きなメリットになる。さらにゲームの外側では、ローカルAIの実行、画像生成、動画編集、3D制作といった用途でVRAM容量が「作業できる範囲」そのものを左右する。24GBという数字は、単なる仕様表の1項目ではなく、使えるソフトの幅を決める境界線になり得る。
もっとも、VRAMが50%増えたからといってゲーム性能まで50%向上するわけではない。今回の変更がメモリ容量だけなのか、それともGPUそのものの性能にも手が加えられるのか。製品の評価を大きく左右するのは、まさにこの点に集約される。
中華圏では16GB版が「終了」、後継としての投入か
もう一つ見逃せないのが地域別の製品構成だ。中華圏市場向けにはRTX 5090D V2と16GB版RTX 5080の供給を終了し、今後は24GB版RTX 5080を主力モデルとして展開する方針だと伝えられている。単に新製品を並べるのではなく、既存モデルを整理して新モデルへ移行させるという流れだ。16GB版については約2ヶ月分の販売に相当する在庫が確保されているとされ、新モデル登場までの橋渡しとみられる。ただしこの供給終了はあくまで中華圏向けの情報であり、日本や北米、欧州でも同じタイミングで16GB版が幕を下ろすかは現時点で確認できていない。
RTX 5080 SUPERの正体はこのカードなのか
今回の24GB版で最も議論を呼んでいるのが、以前から噂されてきたRTX 5080 SUPERとの関係だ。SUPERはGB203コアを採用し、メモリ速度の向上で帯域を引き上げ、TGP(消費電力の上限)も増加させるものと噂されてきた。24GB版RTX 5080がSUPERに相当する仕様をまとったモデルなのか、それとも別々の製品なのか。現時点で両者の関係は明らかになっていない。
仮にメモリ速度やクロック、消費電力設定まで強化されるなら、現行RTX 5080からの乗り換え理由も生まれる。逆にGPUコアや動作クロックはそのまま、VRAMだけを16GBから24GBに増やしたモデルだった場合、ゲーム性能の向上は限定的になる。VRAM不足に悩まされていた環境では動作が安定する可能性があるものの、VRAMを多く使わない一般的なゲームでフレームレートに大きな差が生まれるとは限らない。「24GB」という看板の裏側を、正式発表で確認する必要がある。
高騰市場に現れた大容量カード、AIが在庫を吸い込む懸念
現状、世界的なメモリ不足の影響でGPU価格は高騰している。RTX 5090はおろか、ハイエンドとはいえRTX 5080ですら希望小売価格を大きく超えた価格で取引されるケースが報告されている。そうした中に登場する24GB版は、搭載メモリ増加のコストを乗せて、さらに高価な製品になる可能性を秘める。
加えて懸念されるのがAI需要だ。ローカルLLMや画像生成ではVRAM容量がそのまま参入条件になるため、24GBというラインはAIユーザーにとって強い魅力を持つ。RTX 5090ではAI関連の大量調達も報じられており、24GB版RTX 5080でもゲーマーとAIユーザーの在庫争奪戦が起きるかもしれない。NVIDIAにとってはゲームとAIの両市場を狙える一手だが、供給が限られるほど「せっかく容量が増えても買えない」構図が鮮明になる危険もある。性能・価格・供給量、この3つのうち一つでも欠ければ評価は大きく揺れる。
ネットの反応
いいな。けどお値段高いのでしょう?
RTX 5090はディスコンしないと革ジャン(CEO)が言ったのに、その上でRTX 5080 24GBも出るのかな?
AIの所感
24GBという容量自体は、4KゲーミングでもローカルAIでも「余裕」ではなく「必要十分」に届くラインであり、タイミングとしては悪くない。ただし本質的な問題は容量ではなく、メモリ不足でGPU全体が値上がりした市場に、さらにメモリを増やした製品がどの価格で着地するかだ。もしVRAM増量のみの仕様で現行品より高価なら、魅力は半減する。逆にメモリ速度やTGPまで強化したSUPER相当なら、これは立派な買い替え候補になる。16GB版の段階的な終了が世界中に波及するのかどうかも含めて、CES 2027のステージが占うのは、新製品の仕様以上に「GPU市場の次の1年」なのかもしれない。

