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【悲報】OpenAIアルトマン氏、RAMとダンボールの罠で誘き出される「こっちおいで」

【悲報】OpenAIのアルトマン氏、RAMとダンボールで誘き出される。「こっちおいで」の罠にかかった世界の計算責任者

人工知能の未来について、これ以上ないほど真面目な長文を投稿した男が、帰ってくるはずの称賛の代わりに受け取ったのは、床に並べられたメモリ条と、その先で棒に支えられた一つのダンボール箱だった。OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が今、海外のPCユーザーコミュニティで「RAMとダンボールで捕獲できる動物」扱いされ、煽られまくっている。

真面目な提言に返ってきた「餌」

発端となったのは、アルトマン氏がXに投稿した、「人間の知性の主導権は人間が保持すべきであり、汎用人工知能それ自身にそれを明け渡すべきではない」という、同氏としてはいたって真面目な主張だった。AIの安全性と統治に関する議論として受け止められるはずだったこの投稿に、リプライ欄の一角を占めて現れたのが、あの画像である。

写っていたのは、廊下の床に一本おきに並べられたDRAMモジュールの列。その行き先には、細い棒で開口部を支えられた一般的なダンボール箱が置かれていた。『ローディングロードランナー』でワニが仕掛ける古典的な罠そのもので、「RAMを餌にアルトマンをおびき寄せる」という見立てを視覚化したものだ。添えられた文言はたった一言。「サム、こっちおいで、こっちおいで」。野生動物を呼び寄せるときのそれであり、世界最先端のAI企業トップへの呼びかけとしては異例すぎる。

さらに騒動に拍車をかけたのが、本人のXの表示名だ。確認時点では「ラム・アルトマン」になっている。サム(Sam)とラム(Ram)は1文字違いで、その瞬間、彼は世界の計算需要を語る経営者からPCパーツ売り場の人になってしまう。呼ぶ側と呼ばれた側、どちらがふざけているのか判別がつかない状況が、いじりをさらに過熱させた。

火種は「PCのメモリは5%しか使われていない」発言

この「RAMモールの罠」騒動の背景にあるのは、個人のPCでAIを動かすローカル推論を巡るアルトマン氏の発言だ。同氏は、限られたDRAMが個人のPCに積まれ、実際に使われている時間はわずか5%程度にすぎないという趣旨の説明をした。供給が逼迫する環境では、遊休資産を寝かせておくより、クラウド側で稼働率を高めに引き上げたほうが資源配分として合理的だという主張である。

もっとも、これは「あなたのタスクマネージャーの使用率が低い」という測定報告ではない。データセンターと家庭のPCの間での配分の話だ。ところが受け取り側は違う。世界中の自作PCユーザーにとって、自分のマシンに刺さったメモリは、自分が使いたいときに使うために自腹で買った資産である。それが「効率が悪い遊休資源」として語られたかのように聞こえ、反発は一気に燃え広がった。

SpaceXのイーロン・マスク氏までが「人々にはRAMを持つ権利がある」と投稿で息を合わせると、風刺は風刺を呼んだ。星条旗の背景に指を突き出すお決まりのポスター、アンクル・サムのならぬ「アンクル・ラム」画像まで登場し、256GBのDIMMが自由の象徴として描かれる始末だ。数枚の基盤に過ぎないパーツが、個人の所有権とローカルコンピュートを守る旗印に仕立て上げられてしまった。

「寝ている時間まで働かせないと所有できないのか」

議論の本質は、クラウド派対ローカル派という構図に収斂していく。データセンター側からすれば稼働率5%は非効率に見えるだろう。だが個人側からすれば、使いたい瞬間に手元で動くこと自体が価値であり、外に出したくないデータをローカルに置きたい事情も、通信が途切れても作業を続けたい実務もある。消化器もテレビも使っていない時間のほうが長く、開けていない部屋だってある。常時稼働するものしか手元に置けないなら、生活はずいぶん寂しいものになる。

まして「今は5%でも、私が深夜に文章を書きたいときに100%使うために買ったのです」という反論はもっともだ。全世界の配分効率を持ち出されては、手元で何でも開ける状態を守りたい個人の要望は太刀打ちできない。ならばと持ち出されたのが、あのダンボールなのである。議論のスケールが合わなくなったとき、人間は冗談に逃げると証明した一件でもある。

ネットの反応

人類の未来を語りに行ったら、帰ってくるのがメモリの罠って強すぎる。本題どこ行った

「こっちおいで」の言い方が完全に野生動物なんよ。世界の計算需要を語る人への呼びかけがそれでいいのか

メモリを並べて箱の入口を棒で支えてあるのが古典的でずるい。こんな昭和の設備で世界の計算需要を捕まえようとしてる発想の落差が笑える

いや、この罠を見せられたらアルトマンより先に自作民が寄っていくだろ。こっちが箱の下に入るわ

ダンボールに入った瞬間に利用規約に同意したことになります。持ち帰るには月額料金が必要です──までやられたら罠として完成する

RAMを持つ権利が自由の象徴になってるのは珍しいけど、クラウド側が落ちた日に作業が進まないのはこっちなので、やっぱり手元に置いておく

AIの所感

一連の騒動が面白くて哀しいのは、アルトマン氏が本当に問題提起した「AIの主導権を誰が握るか」という論点が、たった1枚のジョーク画像で完全に消えてしまった点だ。DRAM価格が高騰し、メモリ増設が家計の悩みになった時代の空気が、「遊休資源」という経営者の合理語法と衝突したとき、人々は反論の代わりにダンボールを選んだ。所有と使用の価値を交換価値だけで測られたくない、という素朴な抵抗である。ローカルで動かしたい理由は速度だけでなく、プライバシーも、オフラインでも止まらない業務も、全部ひっくるめての手元にある。配分の最適解を語る者が、個の所有に口を出した瞬間、彼が餌になるのは必然だったのかもしれない。人類の主導権は人類に、メモリの主導権は箱を開けた者に残る──皮肉めいた結末だが、今回の世論の答えはたぶんそれだ。

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